- 2019年10月06日12:00
リーズナブルで肩肘張らない「たるや鉄板焼」
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こんな居心地よくてリーズナブルな鉄板焼屋さんがあっただろうか。…いえ、ハイソな鉄板焼なんて行ったことないですけど。
上野「たるや鉄板焼」
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★鉄板焼屋に誘われてビクビクした

飲み友達に飲み会に誘われて、たどり着いたは上野の「たるや鉄板焼」。
お好み焼きならともかく、鉄板焼メインとなれば、ビルの高層階にあって、極厚のステーキを食えて、ソムリエがワインを持って来るような店のイメージ。
ところが、飲み友達はこう言います。
「安心して。本格鉄板焼きをリーズナブルに食える店だから」
まさかそんな。庶民的な鉄板焼なんてあるわけないよ。
円形の特注鉄板を囲む特等席は6名分。そのほか3人分のカウンターと、小上がりの卓がふたつ。
これ、座っただけでいくら……って感じじゃねえの!? とビクビクしていると、ふと耳に入って来る聴き慣れた――TBSラジオ!!
TBSラジオがBGMの鉄板焼!?
その事実に気づいたとたん、緊張して張っていた肩がストンと落ちるイハラさん。
幹事はこちらの常連さんなので、料理はすべて彼に任せることにしたので、余計気が楽になりました。
★サラダからサイコロステーキまで
TBSラジオがかかる庶民的な赤ちょうちんの雰囲気ありながら、サラダのメイントッピングたるサンマに半熟とろとろの玉子焼きは、本格鉄板料理です。
その奥に、ペンネが焼かれているのが見えますか?

仕上がりはこんなビジュアル。添えられたペンネのミートソースのみならず、貝柱にかかっているバジルソースも鉄板で仕上げられています。
貝柱のレアな仕上がりはもちろん、ソース、添え物まで気を使った盛り付けが本格的。
みっしりとしながらやわらかい噛みごたえ、ジューシーさ。ソースやニンニクを付けても負けない豚の味。
牛に比べて軽く見られがちな豚肉ですが、豚は豚でおいしいんだよ! と叫びたくなる。
ちなみにこの豚ロースを裏メニューと書いた理由はあります。
本来はもっと厚切りの豚ロースが定番メニューなんだそうですが、この日は品切れ。
「薄切りでよかったら……」と、常連の無理を聞いて出してもらったもの。
(なので値段が不明なのですw)
そう聞くと厚切りの豚ロース……食べたくなるな……。

鉄板の低温部分でじっくりと焼かれたサイコロステーキの断面は、豚ソテーを褒めた直後になんですが、肉の王様だな!!とガッツポーズしてしまうそそる色合い。
茶色から赤へのグラデーションに高まる。
これが「おいしい」なんて言わずともビジュアルで納得いただけますよね。
ここまでで、幹事のチョイスは終了。〆は別として、ほかに食べたいものがあれば……と、幹事以外の4人の男に、追加のメニューをリクエスト。というわけで――
★追加の鉄板焼
おろしポン酢をかけたくなるが、「かけると全部冷めちゃいますので……」と大将は釘を刺す。
甘い脂をまとう牛肉を、香味野菜がつかったおろしポン酢で食べると、いくらでも食えそうなコンビネーション。
実はこのエビしんじょう、たるやの人気メニューのひとつだそう。
ゴツゴツとした衣は、なんと食パン。
塩でほんのり味を足して食べると……ああ、お酒のつまみに最高だ。
たるやの円形鉄板。そのかぶりつき席に座ると、大将の鉄板さばきをじっくり見られる楽しみがある反面、「それ、他の客の食い物かよ!」と怒りたくなる瞬間があります。
そうです、たるやは鉄板を支配する大将だけが調理をする店。
他のお客さんのために作る料理も、私達の目の前で作られるわけです。
何が言いたいかと言うと、そろそろ〆に……という胃の具合だったのに、小上がり席にいたグループ客のために作られた「砂肝ベーコン」を見て、つい「それ、こっちにも……」と追加してしまった。
サッと炒めた砂肝のぶりぶり食感とベーコンのジャンクな脂が、ますます酒を進める。
(この日、我々は芋焼酎ボトル3本あけていた。)
★〆の焼きそば、焼きうどん
写真は特別に用意してもらった1.5人前バージョン。鉄板皿からあふれそうなほどもりもりです。
皆さんは焼きそばといえば細麺派と太麺派、どちらですか?
私はどちらかというと太麺派だったんですが、たるやの焼きそば細麺はひと味違う。
鉄板でじっくり焼かれた麺は、パリパリ食感に仕上がっており、具と麺がバランスよく混ざっているのにかた焼きそばの雰囲気もあります。このパリパリ感、細麺、意外といい……。
ソース味か醤油味か、焼きうどんにも派閥はありますが、こちらの焼きうどんはオイスターソース&コチジャン味。
コクが強いオイスターソース味を飽きさせないわずかなピリ辛。
この第三の味も、なかなか……。
と、お気づきでしょうか。
ランチタイムは焼きそばを並サイズ500円から食べられるそうで……私、高田馬場で働いてるんですが、近々ランチに焼きそばを食うためだけに上野に来そうです。
*****
さて、ここまで鉄板焼を堪能し、焼酎のボトルを3本あけ、お会計はひとりあたり7,000円。
幹事によれば「お前ら食べすぎだ」と笑いますが、ひとりの大将が支配する鉄板を囲む本格鉄板焼き。それが7,000円で済めば大満足。
ご馳走様でした。
銀座でここまで満足する鉄板焼を食ったらきっと2万円くらいかかるんじゃないかな。銀座の鉄板焼なんて行ったことないけども。
【店舗情報】
名称:たるや鉄板焼
住所:東京都台東区東上野3-22-3
営業時間:17:00〜翌1:00(土・祝〜23:00)
ランチタイム:火〜金 11:30〜14:00
定休日:日曜
名称:たるや鉄板焼
住所:東京都台東区東上野3-22-3
営業時間:17:00〜翌1:00(土・祝〜23:00)
ランチタイム:火〜金 11:30〜14:00
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