- 2019年05月19日12:00
気軽に乗れる東京近郊の“食堂車”観光列車!「旅するレストラン 52席の至福」
西武鉄道が運営する食堂観光列車「旅するレストラン 52席の至福」に乗って来たよ!
西武鉄道“食堂旅客車”
旅するレストラン52席の至福
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★食堂車への郷愁
新幹線のスピードが早くなり、飛行機が身近になり、移動の時間が短縮された結果、廃止の方向にある食堂車。
逆にJR九州の「A列車で行こう」などの観光列車が旅の話題になる中、そう遠くまで出かけずとも、東京近郊で観光列車・食堂車の気分が味わえるイベントが定期的に開催されていることを知りました。
主に週末祝日のみの運行。池袋or西武新宿→西武秩父を走るお昼のブランチコースと、西武秩父→池袋or西武新宿を走るディナーコース。
各回たった52席限定の臨時列車です。
料金は1名15,000円。
この日昼間を秩父で過ごしたレポートは、次回以降おいおいアップしていくとして、まずは「旅するレストラン 52席の至福」の様子をお伝えしますよ。
★旅するレストラン 52席の至福 実車・実食!【前半戦】

日暮れ近い秩父の夕陽を浴びる車内は、すっかりテーブルもセッティングされています。
主に秩父・埼玉産の食材を使ったメニューは、コンラッド東京「セリーズ」料理人・山本紗希氏の監修。
(※季節によって監修シェフ、料理は変わります。)
(※ただしソフトドリンクはフリードリンクとなっています。)
特にイチローズモルトは、「52席の至福」専用のプライベートボトル。イチローズモルトファンはここでしか飲めない1杯として、気になるんじゃないでしょうか。

▲前菜:旬菜美彩碟~春を告げる豆乳胡麻豆腐
胡麻豆腐の上に様々な食材が彩られ、2種のソースでいただく前菜。
車窓から見える雄大な武甲山、秩父の森、そして通過していく駅の駅長さんのお見送り。
ゆったりとしたディナーが始まります。
フカヒレなんて、いつ以来食べるだろうか。もしかしたら人生初めてかもしれない。
今回はゴールデンウィークの〆のイベントとして妻と二人で「52席の至福」に乗車したのですが、そもそもは私が普段、大衆酒場や町中華ばかり妻を連れて行くものだから、たまにはいい食事をさせろとリクエストされ、出した答えがコレでした。
ふと気づいて周囲を見れば、夫婦やカップルが多かった印象。特別なディナーを、電車の中で過ごす。そんな選択をした皆さんというわけです。
52席の限定予約者のみなので、添乗員さんのホスピタリティも上々。
「イハラ様」と声掛けいただき、丁寧に料理の説明、給仕のタイミングもバッチリ。妻もニッコリ。
いつもは雑な接客の居酒屋ばかり連れ回してすまんw
ポトフ仕立ての肉団子は、武州豚をベースにズワイガニも練り込まれ、海なし県の肉と海産物のマリアージュ。
車窓の眺めも、すっかり暗く、しかし埼玉の都市部に入って来ています。
時間調整のため駅に停まれば、ホーム上で帰宅の途につく一般乗客が、何だこの電車は……と怪訝な目を向けている。
音楽家による、食事の最中、目の前で生演奏というイベントに関しては完全に寝耳に水、サプライズ。
★旅するレストラン 52席の至福 実車・実食!【後半戦】
蓮の葉に巻かれた〆の炭水化物は、山菜ソースでいただく筍と海鮮のちまき。
この頃、秩父のご当地名産品として、メープルシロップの人気が高まって来ているそうですね。
ご当地紅茶に添えられたお菓子は、そんな秩父のメープルシロップ入りのマシュマロ、「ちちぶまゆ」。
あとは最後のデザートを待つばかりなので――
聞けばこのプライベートボトルはベンチャーウイスキーから樽買いしている、いわゆるシングルカスク。
ということは、去年とも、来年とも違う「今年の味」ということもできると思います。
そんな基調なウイスキーを舐めつついただく最後のデザートは、杏仁豆腐と抹茶モナカアイス。
ここまで駆け足で紹介してきましたが、途中にフルートの生演奏など挟みつつ、追加料金のアルコールのお会計が済む頃には、もう列車は都心に入って来ている。
2時間半の車窓レストラン旅は、ゆっくり過ごせたとも、思ったよりも早かったとも。
★旅するレストラン 52席の至福のお土産
西武新宿↔西武秩父、池袋↔西武秩父の2種があり、その形、印刷ともにリアルなきっぷを模しているだけでなく――
スタンプのかすれ、濃さ、位置、そして当日の日付。
車内の市販品とはいえ、世界でひとつのマグネットをゲットできるというわけ。
こんなん思い出に買ってしまうでしょうよ〜!!
★旅するレストラン 52席の至福の思い出
基本的に週末の土日と祝日のみ運行。
ランチは10,000円、ディナーは15,000円の秩父旅。
これは予約してお出かけする価値のあるまさに「52席の至福」。
ご夫婦ならば結婚記念日、カップルなら特別な日を過ごす非日常体験に。遠くまで行かずとも東京近郊で乗ることのできる食堂車、旅客観光列車として、西武鉄道「旅するレストラン 52席の至福」をオススメします。
あまりにゆっくり過ごしすぎて、食事の写真をそこそこ撮って満足しちゃって、車窓から見える秩父の様子、所沢など沿線の街並み、帰って来た東京の夜景など、ロケーションを撮影するの忘れていたのが残念というか、それほどボーッとしちゃう楽しい時間だった証明というか、とにかく良かったのです。
詳細、ご予約、問い合わせなどは「旅するレストラン 52席の至福」公式サイトへどうぞ〜。
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