レトロなパン屋の看板……だけ : NewsACT

レトロなパン屋の看板……だけ

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レトロ感ある「丸十パン」の看板。看板だけで営業はしていないみたい。

散歩してていい雰囲気だなーと思うレトロな商店街、荻窪「ことぶき通り商店街」。

荻窪のとある小さな商店街に、七福神ゆるキャラがいます。100メートルほどのエリアでひっそり大量発生。

その路地の手前にも、弁財天のピョンピョコテンがおわしますが、その後ろの細道を覗いてみると……

あっ、看板。こんな細い個人宅（アパート？）の軒先に「丸十パン」の看板。路地裏レトロパン屋さんか！？　と、ピョンピョコテンの横を通って先に進もうとしたのですが。

よく見れば「看板だけ」と書かれた貼り紙が。なんだ、やってないのか。

よかったよ、路地に入らなくて。どう見ても公道じゃないですよね。

「丸十」と呼ばれるパン屋さんはよく見かけますが、そもそもは明治時代に製パンを学び、日本のパン食文化を広げた田辺玄平がその始祖。

「丸十」のトレードマーク（○の中に十）は、田辺家の家紋で、田辺の弟子達が暖簾分けで全国に拡大させたパン屋チェーンなんだそうですよ。

歴史的にはあんぱんの中村屋などに並ぶ老舗の屋号で、今も都内や関東近郊に現役の丸十パン（ベーカリー）が営業しています。

そしてここ、荻窪では、今はピョンピョコテンがおわすこの建物。かつてはここが丸十パンとして営業しており、その名残の看板だけのこしているのかもしれません。

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山﨑豊
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