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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

地元系酒場「めがさわ」の気になる手書きメニューと牛すじ煮込みと

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手書きのイラストがかわいらしい居酒屋「女ヶ澤」。老舗の雰囲気があるにも関わらず、営業歴数年。
どんなかわいらしい女将がいるのかと思ったら――


荻窪のほっこり地元酒場
「煮炊処 女ヶ澤(めがさわ)」


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★イラストが気になる住宅街の居酒屋

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こちら、荻窪駅から徒歩5分。住宅街の角に突然現れる居酒屋。

「煮炊処めがさわ」にメガ沢・ギガ沢・テラ沢ジョークを思いついたけれども…

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先日散歩で通りかかった路地裏に、「めがさわ」なる飲食店を発見。ついつい「メガ沢」……と、100万倍単位の"Mega"を想像してニヤリとしてしまいました。

じゃあそのさらに上は「ギガ沢」か。通常サイズは「大沢」かな。あれ? 一兆倍なら「テラ沢」…………
と、以前その看板を茶化すネタを当ブログに掲載。

すると、たびたび荻窪・阿佐ヶ谷ネタを提供いただいているto-Dieモトクラシー(東田妹暮らし~)さんも「気になってました」と言うので、ご一緒していただくことに。

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店の外の看板には、手書きのイラスト。本来ならば、おいしそうな写真を掲示するべきなのに、味のあるイラストで攻めているのは、店主の子どもやお孫さんが描いた絵を使っているほのぼのした店なのか、それともそういうセンスの若女将なのか――と、妄想激しくしていたイハラさんとto-Dieさん。

ガラリと扉を開けて迎えてくれた店主は……なんと、ねじり鉢巻の気合の入ったまさに「大将」という雰囲気の男性。

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店内も、年季の入った様子に、入っているお客さんは近所に住む常連さんと思しき男性数人。

 to-Die「ちょっと、上級者向けですかね……」

 ――一見さんには危険なにおいがしますね……。

と、ひそひそ話しつつ、とりあえずビールと、おつまみを何品か。
実はto-Dieさん、以前にこちら「めがさわ」さんのランチタイムには一度来ているそうで、

 to-Die「味は、心配ないと思います」

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お通しはなめろう。

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そらまめ、

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板わさと、軽いおつまみから。ちなみにこの蒲鉾、「鈴廣」とメニューに書いてあり、食材へのこだわりは感じられます。

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そして特筆すべきは、「牛すじ煮込み」。

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大きく厚みある牛すじがとろとろに煮込まれ、卵黄添えで出てきます。

 to-Die「この牛すじをアタマにしたどんぶりがランチに出てて、それ食べて『この店はうまい』と確信しまして」

 ――もぐもぐ(納得)。

ちなみにランチタイムの「牛すじ煮込み丼」は、お新香、味噌汁、小鉢付きで800円。この牛すじ煮込みがそのままゴハンの上に乗っていると思ってもらって差し支えないビジュアルだそうです。

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そしてこちらは、手作り餃子。

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ペタリ薄めな握りの厚皮に、肉多めの餡がみっしりとしており、意外な食べごたえある一品。これもうまい。

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お漬物もしっかり漬かったぬか漬け。

食べればどれもしっかりうまい。……しかし、(仕込みはともかく)調理自体はどう手間がかからなさそうなものばかり。
ちょうど常連の方が去り、客が我々だけになったので、大将に声をかけてみてお話してみることにしました。

★大将に話を聞いてみた

 to-Die「表や店内のメニューのイラスト、どなたが描いてるんですか?」

 大将「あー、僕です。クレヨンで描きました。下手くそでしょう?」

と、ねじり鉢巻で気難しい様子だった大将が、声かけてみるとけっこう温厚で、にっこりと自虐的なギャグも入れて来る。

いえいえ、味があって、それが気になって我々今日飲みに来たんですよと会話を続け、いろいろお話を聞くことができました。

大将はもとはと言えば、荻窪の某寿司割烹店で日本料理の板前として働いていたのですが、約2年前にここ「めがさわ」を始めたそう。
前も居酒屋だったこの建物に、内装に多少のリニューアルを図り、そのため老舗の雰囲気が漂っていますが、まだお店歴は短かった。

そもそも、私がギガ沢やテラ沢も……と冗談を言ったその屋号も、大将の苗字そのもの。

ロケーションが住宅街なので、近場の常連さんしか来ないため、普段は少数精鋭みたいな居酒屋メニューしかないが、前もって予約して来てくれた時だけ――

 大将「刺身とか、天ぷらとか、鍋とか、お出しできるんですけどね」

ずっと日本料理をしてきた腕がいかんなくふるわれるんだそうですよ。

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確かに表のメニューには「予約料理」には鰻や刺身、寿司、すっぽん(!)が書かれています。
月曜のカレーもなにげに気になりますがw

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というわけで、年季が入っている雰囲気ながら、営業歴数年。
グルメ系の情報サイトにもまともに捕捉されず、じわじわと近隣住人の密かな憩い場となっている様子の「煮炊処女ヶ澤(めがさわ)」。

私もついついボトルを入れてしまったので、またお邪魔せねばなりません。

ランチも夜も、定休日なしで営業。
夜は11時を過ぎて誰もいなければ閉める……と大将おっしゃってました。

【店舗情報】
名称:煮炊処 めがさわ(女ヶ澤)
住所:東京都杉並区天沼2丁目3−20
営業時間:ランチ/ディナー

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