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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

お寿司の定番・カッパ巻発祥の地は高田馬場だった!?

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キュウリの細巻き寿司「カッパ巻」。高田馬場発祥だって知ってた?


カッパ巻・元祖は
高田馬場「八幡鮨」


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★“高田馬場”地名由来・歴史スポットにて

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早稲田通り・早稲田大学近く。西早稲田の三叉路には「高田馬場跡地」があります。詳しくは過去に当ブログNewsACTでお伝えしていますが、

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高田馬場跡地を伝えるプレートは、「八幡鮨」という寿司屋さんの壁に掲げられています。

実はこの「八幡鮨」は、“カッパ巻の元祖”だという話があるのです。

高田馬場の由来と、カッパ巻元祖。二重に歴史的なスポットがこんなところにあった――

>>地名・高田馬場の由来となった「高田馬場跡」と「流鏑馬」


★八幡鮨で寿司ランチ!握り1,200円

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というわけで、一旦「八幡鮨」へとやって来ました。
時間は昼。ランチタイムです。「八幡鮨」のランチメニューは、
  • ランチにぎり
  • ばらちらし
2種のみ。それぞれ1,200円。大盛りは1,500円と、リーズナブルに昼からお寿司が食べられます。

「早稲田名物 特製ばらちらし」と書かれると気になりますが、ここはカッパ巻元祖を謳う寿司屋。カッパ巻が入っているであろう、ランチにぎりをいただきましょう。

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アラ汁付きで1,200円の、ランチにぎりです。

目の前で寿司職人さんが握ってくれるお寿司をいただけるなんて、贅沢なお昼だ。

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これが元祖カッパ巻! キュウリだけでなく、ゴマも入っていて、品の良い味がします。

……で、これがホントにカッパ巻の元祖なのか。それはカウンターの中の四代目に、お話を伺う……ことはなく、きちんと外に向けてその事実がアナウンスされているんですよ

というか、ランチタイムといえど近隣のご常連が集まり、出前の用意などをしていて、話を聞ける状況ではない忙しさ。

私は寿司をたいらげて「ごちそうさまでした」と言うだけです。


★かっぱ巻の考案者は、八幡鮨の四代目

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こちら「八幡鮨」は創業明治元年。1868年ですから、今年でちょうど創業150年。
店に立つ四代目は、戦後すぐから現在まで、現役の寿司職人。

昨年、東京新聞の記事で紹介されており、その切り抜きが店先に貼ってあります。

その文言には「かっぱ巻きの考案者として知られる」四代目、「郷土史エッセー刊行」。

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こちらが四代目の著書『早稲田わが町』。

新聞記事にも、こちらの書籍の著者欄にも、四代目が「かっぱ巻きの考案者」とあります。

なぜそう呼ばれるのか、そのソースは……「八幡鮨」の公式サイト(ブログ)にありました。

このカッパ巻き、広く食べられるようになったのは戦後GHQが寿司屋の営業再開を許可して以降のようです。

四代目曰く、「ひょっとしたらオレが日本で最初にカッパ巻きを始めたんじゃないかなあ」。

それまでは巻物といえば、のり巻き(かんぴょう巻き)か鉄火巻きか奈良漬巻きあたりが一般的だったそうで、八幡鮨の三代目もそのまえも、それ以外のネタを巻いてみようという発想すらなかったとか。

四代目は、その頃出回りだした室胡瓜(細くて小さい胡瓜)をみて「きゅうりを巻いたら美味しいんじゃないだろうか?」と閃き、やってみると意外にイケたわけですね。

カッパ巻き - 西早稲田 寿司処 = 八幡鮨 = 2010年6月10日記事より引用)

「ひょっとして」とは、ちょっと信憑性を疑ってしまう書き方ですが、

寿司屋の研究会で四代目がきゅうり巻きを発表するとみな興味津々で、やれ胡麻を入れてみようだの、やれおかかを入れてみようだので、その会以降急速に広まりだしたそうです。
カッパ巻き - 西早稲田 寿司処 = 八幡鮨 = 2010年6月10日記事より引用)

今は大看板・老舗となった都内各地の寿司店の、当時の若手が集まる会で、四代目が「キュウリ巻き」を披露し、会員が続々と追随したという経緯のようです。

ただ、明治生まれの三代目はそれを見て、生のきゅうりを芯にするなんて邪道も甚だしいと嘆いたそう。

日本ではもともと野菜を生で食べる習慣などありませんから、本来ならきゅうりと言えども板ずりして熱湯をかけてから食べるわけです。

それをそのまま巻いてしまおうというのですから、昔の人が眉をしかめるのは当然ですね。

然しお客様にはすこぶる好評で、きゅうり巻きはじわじわと世に浸透していきます。

かっぱ巻きの元祖 - 西早稲田 寿司処 = 八幡鮨 = 2016年11月11日記事より引用)

それ以前に、キュウリの巻き寿司があったかどうか。それに関しては、同公式サイト2016年の記事でも言及されているとおり、当時は世間に馴染みのないものだったことから、八幡鮨四代目が元祖であり考案者であることは、疑いようがありません。


★「かっぱ巻」名称の由来は……謎

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西早稲田「八幡鮨」は、高田馬場という地名の発祥地に店を構え、かっぱ巻の元祖である。その歴史的な2大事実は揺るぎはないのですが、ただし「かっぱ巻」という名称については、謎が残ったままなのです。

八幡鮨四代目が考案したのは、生のキュウリを巻く細巻き寿司であり、それがなぜ「カッパ巻」と呼ばれるようになったのか。
八幡鮨の公式サイトの上掲2記事によれば、
  • キュウリの切り口が河童のお皿に似てる説
  • キュウリは河童の好物だから説
  • キュウリ好きな河童が描かれた清水崑の漫画に由来する説
などがあり、これだという確実な由来は不明のままのようなんです。

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ま、そんなことより、お寿司は美味い。以上、漫画原作者の猪原賽が「八幡鮨」よりお伝えしました。

【店舗情報】
名称:八幡鮨(やはたずし)
住所:東京都新宿区西早稲田3丁目1−1
公式サイト:http://yahatazushi.com/

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