- 2018年05月26日12:00
負け組規格"Cmode"搭載自販機が悲しい
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コカ・コーラ自販機の独自規格「Cmode」のその後が悲しい。
赤外線通信、QRコード、おサイフケータイに対応したコカ・コーラ自販機は、時々路上で見かけます。
いまやFeliCa対応のマルチマネー対応機どころか、Bluetooth通信で「Coke ON」アプリ対応している最新機がある今、もはや「Cmode?なにそれ?」状態ですよね。
Cmode(シーモード)は、NTTドコモ、日本コカ・コーラ、伊藤忠商事の共同開発により2002年に実用化した、日本コカ・コーラ飲料自動販売機を利用したプリペイド型決済システムである。(略)マルチマネー対応自動販売機の普及・Cmodeポイントの廃止によって、Cmodeマネーの存在意義がほぼなくなったことから、2010年4月、同年12月31日をもってCmodeマネー(プリペイド・チャージ)サービスを終了することが発表された。
(Wikipediaより)
プリペイド決済の独自規格「Cmode」は、現金から電子マネー、ガラケーからスマホに移り変わる時代の流れに乗り切れず、そのCmodeを搭載した自販機自体も時代遅れに。
現在設置されているCmode対応機は、終了したCmodeでの支払いはできませんが、iDなどFeliCa系電子マネーや現金での支払いは可能。現役です。
しかし先日新潟の田舎道でCmode搭載自販機(「シーモ2」と呼ばれる機種)を発見した時は、苦笑してしまいました。
こちら、新潟の山中に設置されていたシーモ2です。
真ん中に液晶パネルがありますね。この画面には、本来コカ・コーラ系CM映像が流れたり、購入時にCmode使用方法や残額などが表示されたりしているらしいんですが、365日日差しと風雨にさらされ、液晶画面が完全に焼けており、うっすらと「何か表示されている」以上確認しようがないほど、視認性が皆無でした。
この自販機は「楽天Edy」にも対応した機種らしいので、試しに楽天Edyで支払いしてみようとEdyカードをかざしてみるが、買えない。
もしや……と思って矢印ボタンや、YES・決定ボタンを押してからピッとかざしてみると、ゴロン。
あっ、出て来た。楽天Edyで決済できた。
液晶画面がまったく映ってないのですが、おそらくは決済規格を選んで決定する、確認画面が表示されていたんでしょうね。
まともに電子マネーでの購入も難しいことになってしまって、下手に液晶パネルなんて埋め込むからこう、逆に時代を経て不便になっている。
これだったらコインを入れてボタンを押すだけの昔ながらの自販機のほうがなんぼか便利。
負け組プリペイド規格「Cmode」なんて搭載したものだから、技術と文化のミッシングリングになっちゃってる。
まあでも、これは新潟の山中・田舎道にあったから、こんな状況でもコインが使えれば問題ないんだろうな、機種ごと交換は面倒なんだろうなって思った。
……それから数週間。
冒頭の自販機です。東京都中野区・都立家政近辺にて発見。この左側の自販機も、Cmodeを搭載した「シーモ2」。液晶パネルが埋め込まれたタイプ。
ご覧いただけるだろうか。
自販機をiPadで撮影する怪しい人物と、それに怪訝な視線を向ける近隣住人……ではなくて、エラー画面。
システムがBIOSチェックで止まっている。これじゃ本来使用できるはずのiD決済すらままならない。
新潟の山中のシーモ2よりも不便な状態で放置されている自販機。
「Press F1」だって。どこにあるのかな。この自販機管理して補充している人ならわかるのかな。それとももうこの状態でずっと放置なのかな。
負け組規格とはこういうことなのだ……と悲しくなる風景でした。
結局現金で買った。
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