- 2017年11月06日17:00
リアルな場末・阿佐ヶ谷の秘境「酒場 さん七」辿り着いた者だけが味わえる数多の日本酒！ウマいつまみ！
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福島の地酒「ロ万」の本数限定“Revolution”とか、見たこともない日本酒が揃う、阿佐ヶ谷の“秘境”酒場「さん七」を紹介。「Twitterを見た」がキーワードですよ。てか、絶対通りかかることのない場所にある、怪しさ満点初見殺しのお店ですｗ
辿り着いた者だけが味わえる
ウマい酒、つまみ……
阿佐ヶ谷の秘境「さん七」
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★阿佐ヶ谷在住の友人の“気になる”お店は一見さん絶対ムリな店
阿佐谷パールセンター商店街の奥の横道。むしろ南阿佐ヶ谷界隈と言っていい路地裏。
この近所に住む友人が「気になる酒場がある。しかしひとりで入る勇気が出ない」と私に相談してきました。
おいおい、妻帯者のアラフォーのおっさんが、勇気出ないって何だよ。しょうがねえな、付いてってやるとやって来たこの辺り。確かにちょっと商店街の喧騒を離れた、怪しさのあるエリアですね。
さて、お店はどこですか？ なんて名前のお店ですか？
友人によれば、そのお店の名前は「さん七」。雑居ビルの2階にあるらしいんですが、確かに出ている「さん七」の店名。しかし表に看板が出ているわけでもなし、階段前の看板やチラシは、同じビルの他店舗のものばかりが出ている。
入りづらい雑居ビルだと、テナント各店もわかっているのでしょう。階段先に「お店があるよ」という自己主張はあるんですが、これもやっぱり「さん七」のものではない。
おそるおそるこの階段を上がると……
場末のスナック等が居並ぶ中、その奥にやっと「さん七」の看板が見える。
近くまで来てみると「酒場 さん七」のでかい暖簾。何でこれをビルの表、1階に置かないのかなー！？ こんなん「入りづらい」以前に、「存在に気づかない」でしょうｗｗｗ
★「さん七」の存在証明・営業活動はTwitterだけ！
こんな辺鄙な場所の怪しいビルの2階の奥。看板が外に出ていない店。入りづらいどころか存在に気づかない店。――こんな店どこで見つけたの？
友人「Twitterで」
――どれどれ。
【定期】 【ご新規様限定サービス】
— 阿佐ヶ谷 酒場さん七 全席禁煙 (@peacemaru3737) 2017年10月31日
Twitter見たで さん七定番コース(上赤身馬刺し、おでん等含む) ５品＋お好きな日本酒グラス３杯で 税込み３７００円！ ご来店 ご予約時にTwitter見たとお伝えくださいm(__)m tel0333178050
あら、馬刺し。お酒3杯。「Twitter見た」で3,700円ぽっきり。
あらあら、これは気になる。
友人「でも、ここだ」
――入りづらいね……。
……まあ、入ってみましたよ。
――Twitter見て来ました。
店主「ここはそういう方しか来ない店です。いらっしゃいませ」
ロケーションの悪さは承知の上、Twitterだけが営業ツール。Twitterをたまたま見た人しか入って来ない、入りづらい店――という自覚が、ご店主にはあるそうですｗ
さて、Twitterで告知されていた【ご新規限定サービス】をいただきましょう！
★「さん七」新規限定サービスコース
Twitterで告知されていた「さん七」のご新規さん限定のコースは、5品とお酒3杯。3,700円ぽっきり。
初手から来たきた、「あん肝」。
3杯の日本酒は、100ccのグラスで提供。店内の好きなお酒を選んでよし、ご店主にオススメを選んでもらってよし。
今回はすべてご店主におまかせしてみて、いきなり出てきた福島・花泉酒造の「ロ万 Revolution」。「ロ万」は何度か飲んだことあるような気がしますが、レボリューションとは一体……。
店主「1年に数十本しか作られない、限定品ですよ」
え、そんなのいきなり出す！？ あとで調べてみたところ、花泉酒造の公式サイトでも紹介されず、ラベルの写真さえネットで見つからない限定品のようだ。
味は甘口ながらキレが良く辛口ドライな口当たりがある。酸味もあって、複雑な味わいあって、おいしいぞーこれ！
続いてつまみ2品目は「里芋と挽肉の包み揚げ」。
里芋コロッケの種を油揚げに包んで揚げる、油揚げの二度揚げ状態。油揚げって揚げるとこんなにサクサクするのか！ と、中のねっちりした里芋とコントラスト良し。
はい、お酒2杯目も生きますね。福島・玄葉本店「あぶくま 純米吟醸 夢の香袋吊り限定品」。
油もののおつまみに合わせ、旨辛スッキリ目。100ccなんてさらりと飲み切ってしまいますね。
おつまみ3品目は、熊本直送「馬刺し」。
店主に選んでもらった酒は、滋賀「浅茅生（あさじお） 特別純米生原酒」。ここまでスッキリ目で来たところ、どっしり来ました。甘口酸味。
ねっちりと厚みのある馬刺しと、まっちんGOOD。……え、もうセットの3杯、これで終わりですか……？
だって4品目、「めかじき酒盗焼き」も来ちゃったじゃないですか。めかじきなんて照り焼きでも塩焼きでもうまいのに、なんで酒盗塗るのかなー！？ 酒を盗んでまで飲みたいくらいおいしい酒盗の味わいのあるメカジキだよ！？ お酒3杯で足りるわけがないだろ！？
はい。4杯目。追加オーダーのお酒は、群馬のお酒「群馬泉 山廃本醸造」。ぬる燗でいただくどっしりとした田舎酒。日本酒飲んでるな〜という強い手応えは、つまみ無しでもコクコクと飲んでいたい。
いや、やっぱりつまみは必要か。5品目……というには数点盛りの「おでん」。
最近急に寒くなってきましたよね。ほっこりあったかいおでんに、田舎風のザ・日本酒「群馬泉」。こんなの食べちゃうし飲んじゃうに決まってるよ。コースから外れた余計な出費も上等だよ！
アラフォーおっさん二人で楽しむのはもったいない。急遽荻窪に住んでる日本酒好きの友人（女性）を呼びつける。さすがにコースが終了したところで彼女が来たので、彼女にコースをオススメするのは気兼ねする。
なので普通に、酒もつまみも通常メニューアラカルトで。
ここはまた酒器がいいですね。熱燗はお湯の張った壺に収まった徳利で。早く上げればぬる燗に、そのまま付けておけば熱燗に。
馬刺しメニューのひとつ「馬刺しユッケ」、その他明太子おにぎりなどを追加。
お酒も岡山・三光正宗「蛇形」、福井・田辺酒造「越前岬 シュタルクカイザー」、福島・会津酒造「凛 ひやおろし」と、見たことない酒を3人でシェア。
特に「蛇形」はラベルにあるように販売店限定・手売り専用、「越前岬」は30本限定の袋吊り雫酒。そりゃ見たことないお酒のわけですよ。
★「さん七」は“リピーター”飲み放題がお得の予感
「新規限定コース」が終わったあとの、お酒、つまみ、その写真がぞんざいなのは、もうかなり酩酊してしまったからです。後から来た3人めの友達には申し訳ないことしたが、それくらい、これまで知らなかったお酒、限定酒の数々にびっくりし、飲み、楽しみ、もう俺、ぐだぐだ。なんだこの秘境。なんだこの酒場。Twitterでしか営業してない隠れ家酒場。聞けばもうすぐオープン4周年。なんとかこれまでやって来たが、お客さん増えて欲しいんですよねーとは、ご店主の弁。
大丈夫です、私達がリピートしますから！ だって……
【定期】 【リピーター様限定コース】
— 阿佐ヶ谷 酒場さん七 全席禁煙 (@peacemaru3737) 2017年10月30日
Twitter見たで厳選素材の料理コース(７品)＋店内全ドリンク三時間飲み放題 (ラストオーダー2.5時間)で
税込み４８００円！
２名様以上 前日までの要予約。
１２月末まで実施！
「Twitter見た」で！
リピーター限定で！
7品料理コースで！
店内全ドリンク3時間飲み放題！！
……で、4,800円ぽっきり！！！
前日までの予約、2名以上、12月末までの期間限定という条件さえクリアすれば、ここまで並べたお酒、貴重な一本も込みで制限なし飲み放題！
――こんなの赤字じゃないですか！？
店主「大赤字ですよ。でもTwitter見て来てくれるお客さんが増えて、リピートしてくれればいいかなーって」
というわけで、みんなも「さん七」さんのTwitterアカウントフォローして、この秘境のようなビルの奥に、おっかなびっくり入ってみるといいですよ！！
……ただし、こんな時代を感じさせるテナントビルですので、多少の暗さ、しつらえものの古さ、空気感は覚悟してくださいｗ
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