- 2017年07月24日17:00
秩父の玄関口のグルメ・観光エッセンスギュッと詰め込み!「祭の湯」日帰り体験記
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埼玉出身の漫画原作者、猪原賽(@iharadaisuke)ですこんにちは。
埼玉秩父の玄関口・西武秩父駅直結の日帰り温泉観光施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」に行って来たレポート。秩父体験の入り口としてはアリですね。
西武秩父駅前温泉
「祭の湯」体験レポ
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★西武秩父駅“仲見世通り”が温泉観光施設に大変化

正直、ひなびた地元物産商店街といった様子だった「西武秩父駅仲見世通り」。それが「祭の湯」として整備され再オープンしたのは今年の4月でした。

西武秩父駅改札口から、西武線御花畑駅へと抜ける長い建物が「祭の湯」。日帰り温泉施設と土産物等の物販、そしてフードコートを併設した複合温泉施設です。
温泉エリアは入場有料ですが、物販エリアおよびフードコートは入場無料。西武秩父駅は都心から秩父観光へ向かう玄関口になりますが、実際に秩父観光の“入門”としては、おさえるべきところはおさえている印象。
さて、細かく見て行きます。
★「祭の湯」物販エリア

西武秩父駅の改札から入った建物の中腹までは、秩父観光の土産物を売る物販エリアになっています。秩父産の菓子、酒、食品から雑貨、通称“あの花”『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』等、ご当地アニメの関連グッズまで揃います。
★余談・酒飲みは「酒匠屋台」に注目

物販エリアの隅に「酒匠屋台」という酒の物販・立ち飲みスペースがあります。
地酒を、ちょっとしたおつまみと共に飲め、買って帰ることができるわけですが、酒飲みであればここは外せないスポットなんですよ。なぜなら……

秩父の地元蒸溜所「ベンチャーウイスキー」の「イチローズモルト」が、良心的価格で飲める!
シングルなら700円から、ロック、水割り、ハイボールで飲めちゃう。
地元でもなかなか買えない貴重なウイスキーが立ち飲みで。それだけでここは来る価値がある!?
(※ただし品薄のためボトルの販売はしていません。)
★「祭の湯」フードコートで<わらじかつ丼>

「祭の湯」施設中腹にはフードコートが。最近注目されているご当地B級グルメ「わらじかつ丼」ほか、秩父の地元ご当地グルメが一同に介するエリアです。

「わらじかつ丼」はカツ1枚から4枚までボリュームの調整可能。並サイズはカツ2枚、味噌汁・漬物付きで950円。

「わらじかつ丼」は薄いとんかつを醤油ベースのタレにくぐらせた「ソースカツ丼」の秩父版といったところでしょうか。

カツの下にはキャベツが敷かれています。
こうした「わらじかつ丼」は地元の多くのお店で食べられますが、こちらのフードコートのカツ自体はちょっと小さめかな?
フタからはみ出すわらじのような大きさのカツが2枚乗っているので「わらじかつ丼」――という地元の定義から言えば、少し物足りない感じもします。
こういうものなんだ、という入門編として食べ、周囲のわらじかつ丼の元祖店や人気店など、食べ比べのベースにしてみるとよいかもしれませんね。
★「祭の湯」フードコートで<くるみ蕎麦>

フードコートでいただける秩父グルメ、2つ目は「くるみ蕎麦」。写真は大盛り900円。

「くるみ蕎麦」とは、蕎麦にクルミが入っているわけではありません。太麺の田舎蕎麦に合わせる「つゆ」に注目。

ゴマダレのようなつけつゆに、クルミが入っているのです。クルミの香ばしい香りと、ゴマに比べてサラッとした舌触りが特徴。

擦り下ろしたクルミも付いて来て、クルミの風味をチャージもできます。

クルミの自然な甘さをまとった蕎麦は、意外な上品さでおいしいですよ。
その他蕎麦だけでなく、「武蔵野うどん」も食べることができます。
★「祭の湯」フードコートで<おまつりたい焼き>

フードコートでガッツリ食べちゃうと、周辺観光の食事がもったいないなという場合は、軽食コーナーで「おまつりたい焼き」などいかがでしょう。
たい焼きと言いつつ、不思議と丸い独特の形をしているこのたい焼き。

裏に返せば納得。「祭の湯」の“お祭感”を演出する、提灯の形をしているんですよ。

中の餡は基本の小倉餡のほか、秩父味噌餡、しゃくしなチーズ味の3種類。小倉餡を選んじゃった保守派の自分がちょっとうらめしいw
★「祭の湯」温泉エリア

さて、西武秩父から物販コーナー、フードコートを抜けると、ここから先と施設の2階は有料の温泉施設になっています。
日帰り温泉でありつつ、個室のプレミアムラウンジを使うことで、宿泊もできます。(※プレミアムラウンジ利用料・宿泊料は入館料とは別途)
温泉施設なので、館内写真や風呂の写真は撮っておりません。公式サイトから少し引用させてもらいつつ、レポートしますね。
まず休憩室は「寝ころび処」と「くつろぎ処」、そして有料個室の「プレミアムラウンジ」の3箇所。
この日は休日とあって利用者も多く、しょうしょうキャパが足りないかなという様子でした。
かと言ってまったくゆっくりできないよ! というほどの混雑でもなく、平日ならかなり快適にリラックスできるエリアなんじゃないかなとも思いましたね。
まあ、こういうエリアでゆっくりするのは、お風呂に入った後の話。休憩エリアをサッと抜け、奥の温泉エリアへ。
(祭の湯公式サイトより引用)
内湯と露天風呂は、男女共に同じでしょうか。少なくとも公式サイトの案内図によれば、露天風呂エリアの構成は共に同じ。
特に武甲山を望む露天風呂エリアの開放感はたまりません。
みんなでゆったりつかる岩風呂、花見湯のほか、ひとりでゆったり入るつぼ湯に、6名ほどが並んで入る寝ころび湯があります。
特にオススメなのが寝ころび湯。私はこのタイプの温泉が大好きなんですよ。さわわと流れるお湯に寝ると、あたたかい湯が頭頂から足元へ薄〜く流れていき、身体の表の大部分は空気に触れる――いわば天然の敷布団は、真夏日の昼下がりにも関わらずあたたかで快適。
ずっとここで寝転んで、まどろんでいたい気持ち。それは私だけでなく皆さんもそのようで、そのうち聞こえてくる周囲から、イビキ。寝ころび湯でガチ寝する勢。
真夏の晴天。完全に真夏日。なのに日陰で、お湯を背中に這わせながら、ウトウトしてしまう快楽。この席を確保できた者だけの特権――
その時、遠くから聞こえてくる汽笛。フォーッ! と響くその音は、おそらく秩父線のSL(蒸気機関車)「パレオエクスプレス」だ。数年前に実際に乗車し、このブログでもレポートし、動画にすらまとめたあのSLの汽笛が聞こえてきたのですよ。
その音を合図に、私の周囲で眠り込んでいた寝ころび湯の客達が、一斉に起き、「ハッ、しまった、寝すぎた」とばかりに起き出し、そそくさと他の湯へ向かっていく。ちょっとニッコリしちゃう瞬間に立ち会えた。
寝ころび湯から人が去れば、露天風呂の他の湯で寝ころび湯が空くのを待っていた者達がぞくぞくやってきて、新たに睡魔に襲われて行く。さて、私も潮時だ。
風呂から上がってちょっと休憩しますかね。
★「祭の湯」についてあれこれ
というわけで「祭の湯」温泉を堪能し、畳敷きの「寝ころび処」でゴロリ一眠りする猪原さん。「祭の湯」について考えました。
秩父の玄関口たる「西武秩父駅」に併設する「祭の湯」は、秩父物産、グルメ、そして温泉というリラクゼーション。秩父観光のエッセンスは充分に詰め込まれた施設といえます。
西武池袋駅から出発する特急レッドアロー号を使えば、特急料金込み1,472円(ICカード料金)、1時間20分ほどで秩父に到着します。
私は秩父という観光地の入り口でちょこっと過ごしてこれからまた都内へ帰るわけですが、がっつり観光したいというのであれば、ここで過ごしてしまうのはややもったいないかなと。
駅前にはフードコートと同じようにくるみそば、わらじかつ丼を提供する飲食店もありますし、街としてのメインストリートは少し離れたところにあります。
『あの花。』聖地巡礼、パワースポット巡り、そしてご当地グルメの名店の数々。それらに目を背けて「祭の湯」で満足して帰るのは、逆に観光地としての秩父に失礼じゃないかと心配もしてしまう。
一方で、確かに「祭の湯」は秩父の観光エッセンスを集合させている施設なので、がっつり観光する時間はないけど、疲れた身体を癒やすためにちょこっと足を伸ばして行く日帰り温泉、としての使い方は大いにアリなのでは。
特に連休中のこの日の状況は少し混んでる様子でしたが、逆に言えば、平日が穴場なんじゃないかという予感。
入館料も土日祝が1,080円のところ、平日は980円。タオル・バスタオル・館内着のレンタルコミコミでも土日祝1,430円、平日1,330円。池袋から特急使った電車賃往復合わせても、5,000円でお釣りが来ます。
会社員の方なら平日午後に突然半休を取って、少し身体を休めに行く。少し余裕があるなら周辺観光も。帰るのが面倒になったらお泊りのプレミアムラウンジで朝まで過ごし、レッドアロー号で出勤しちゃう、なんてコースも良いかもしれません。
さて、私もそんなライト秩父体験日帰り温泉ツアーでした。

お土産は『あの花。』サイダーとラムネ2本を自分用に買っただけで、東京に帰ります。では。
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