- 2017年03月04日17:00
半世紀の歴史ある理容店の「閉店のお知らせ」からにじみ出る無念さに泣ける
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とある街角の老舗理容店。2月に閉店し、4月に再オープンの予定が中止になり、その悔しさがにじみ出た案内を掲示していました。哀しい……。

知らない街を散歩していたら、なにやら薄暗い理容店を見かけた。小奇麗に片付けられたその店は、店内にホワイトボードを掲示しており……

「お知らせ」とあります。どうやら閉店を知らせ、これまでの感謝を述べるもの。

創業54年、御世話になりました(強調筆者)
2月に閉店後 4月にオープン予定の
クリップス店との折合が悪く
契約中止となりました
大変申し訳け御座居ません
半世紀もの歴史ある理容室が、きっと店主の高齢化、そして後継者がいなかったのでしょう。しかし突然店を閉めたら、これまで利用してくれたお客さんも困るだろう。では店舗と設備はそのまま、大手チェーンの美容室に居抜きで場所を貸せばいいじゃん!――そんな思惑で契約を進めていたところ、折合いが悪く、結局この場所での再オープンは無かったことに……
しかも「クリッス」と一旦書いてしまったものを、消して修正するのも面倒だとばかりに「<プ」を足すあたり、書いたご本人のテンションの低さ、やる気も出ない消沈ぶりまで、目に見えるようです。
こんな無念さにじみ出た「お知らせ」に、店主がここで重ねて来たドラマを想像し、ちょっと泣けてしまった。
さて、この店舗は4月以降、何になるのか。それとも何にもならず、このままなのか。
「折合いが悪い」と明言してしまうほどの条件交渉はどんな熾烈なものだったのか。
そんな想像もしてしまいます。
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富士山クリップス