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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 17:00

誰が呼んだか“痛風鍋”…!平井の行列・予約困難店「豊田屋」の山盛りあんこう・白子鍋

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漫画原作者、猪原賽(@iharadaisuke)ですこんにちは。

白子!牡蠣!あんこう!誰が付けたか"痛風鍋”!! 大行列で予約の取れない店「豊田屋」に行って来ました。

平井「豊田屋」の
山盛り白子・あんこう“痛風鍋”


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★平井の行列店「豊田屋」

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総武線・平井駅徒歩5分。昔ながらの佇まいの大衆酒場「豊田屋」は、行列店であり、予約困難店。

写真では行列は見えませんが、さもありなん。オープン前から伸びる行列は、開店直後に店内に入り切らず、寒空に長っ尻のファーストロット客がはけるだいたい2時間後を待たねばならない。
オープン直後に入り切らないと、行列せずに諦めて帰る客が多いようです。

じゃあ予約をしようとも、満席の客に対応するのが手一杯で、ひっきりなしに鳴る電話。店員誰も出ずw
予約を取ることがまた困難で……


★誰が呼んだか豊田屋の“痛風鍋”

そんな行列・予約戦を勝ち抜いた者だけが食べられる「豊田屋」の逸品は、「鍋」。
「白子鍋」「あんこう鍋」「牡蠣鍋」など、痛風持ちが泣いて逃げるほどの山盛り鍋が必食のメニュー。

さて、最初にも見てもらいましたが、もう一度落ち着いて見てもらいましょう。こちらです。

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上からあんこう(右・あん肝)、牡蠣、白子! プリン体の山!

「豊田屋」の鍋は、種類があります。上記の鍋は、
「アンコウ鍋キモ入り」をベースに、牡蠣、白子をトッピングした形になります。

豊田屋に行ったと言えば、「痛風鍋の?」と聞かれますが、メニューに「痛風鍋」という鍋があるわけではありません。この見た目に、ついそう呼びたくなるインパクトがある。

そして「豊田屋」には、大事なルールがあります。それは……


★おさわりNG!豊田屋の鍋は大将が作る

豊田屋の鍋のルールは「けっして、鍋に触ってはいけない」こと。テーブル席だろうと、カウンター席だろうと、鍋の火加減・出来上がりのタイミングは、すべて大将の管理下にあります。

大将が「(食べて)いいよ」と言うまで、箸の先、れんげの先っちょすら、鍋に浸けてはいけないのです。


グツグツ煮える「アンコウ鍋キモ入り」を目の前に、ただひたすら大将のゴーの一言が出るまでに、他のおつまみを食べて耐えて凌ぐしかないのです。


★豊田屋の一品料理

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▲ぶり刺し

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▲しめ鯖

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▲餃子

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▲にこごり

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▲ニラ玉炒め

「豊田屋」は鍋オンリーの店ではなく、大衆酒場。ザ・居酒屋と言える一品料理が豊富にあります。まったく手を出せない鍋を卓上の真ん中に置きながら、こうした一品メニューで、「その時」を待つのがベターでしょう。


★豊田屋の“痛風鍋”来たぞ大将のゴーサイン!

そうしたつまみをいただいていると、店内のテーブルを回っていた大将が、おもむろに鍋の“返し”に来ました。

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白子や牡蠣の下に隠れていた白菜などの野菜類が煮え、いい感じ。それを丁寧に上側に“天地返し”。

もういい感じじゃないか……とゴクリつばを飲む我々だが、ここで箸をつけると怒られます。あくまで「いいよ」の声が出ないと、食べてはいけないのです。

もういいだろ、そろそろいいだろ……と、鍋を囲む4人が、ただひたすら黙って、大将の一言を待つ――

他のテーブルに移って鍋を返していた大将が、カウンターを覗き、また別のテーブルへ移り、鍋の加減を見て回り、再び我々のテーブルに来た時、

 大将「いいよ」

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

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もう、慌ててひとり具をすくったあとの鍋ですが、これが通称「痛風鍋」の出来上がった状態です。

出汁は充分味が付いているので、そのままいただけます。白子もあん肝も、どろりとろける濃厚な甘さ。白子や肝のあの独特の味わいが苦手な人も、このお店のものであれば克服できるんじゃなかろうかと思える、極上の味わい。

大将にじらされた反動もあり、4人であっという間に汁まですべてさらってしまいました。

えっ、〆は!? と思うでしょ? 「豊田屋」来たら、鍋ひとつで終わるなんてもったいない!


★最低3種は行っておきたい豊田屋の“鍋”

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お次は「鴨鍋」。1人前サイズを4人でシェアし、せっかくの行列・予約困難店「豊田屋」の鍋を、様々体験しようという作戦。


こんな厚切りにする!? という鴨肉の鍋も、もちろん大将の“返し”からの「いいよ」待ち。

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魚系の鍋の出汁とはまた違った、濃厚なすき焼き風に煮詰まる「鴨鍋」。肉を噛みしめる楽しさ、濃い醤油の味でガツンと来る味。できれば、最後にオーダーするのをススメます。その理由は後述。1人前のシェアなど、またあっという間に完食。

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次、3鍋目にオーダーしたのは、「ねぎま鍋」。ネギとマグロで「ネギマ」。鶏肉と間違ってはいけません。それにしても、なんだこの量。これも一人前サイズのはずなのに、はみ出るマグロ。そのまま食べたいくらいの刺身にも見えます。


でも、煮炊きすると小さくなるなる「ねぎま鍋」。マグロはぎゅっと締まり、野菜はマグロの出汁を吸い……

これももちろん大将の「いいよ」待ち。普段マグロは刺身としてそのままレアの状態をありがたがりますが……出来上がってそのコールを聞ける頃には、完全に火の通ったマグロ。これがまあ、ほどけるほどに柔らかい魚の煮物というんですかね、締まってるのに、やわらかい。
マグロの旨味を吸った野菜がおいしい。

“痛風鍋”のビジュアルインパクトに釣られて集まったメンバーですが、今日の一番には「ねぎま鍋」を推す人が多かったです。


★〆は鴨出汁きしめんで!

3種類の鍋を楽しんだ我々ですが、ほかにも「とん鍋」「牛鍋」「穴子鍋」など、鍋ベニューは豊富。「あんこう鍋」に白子などを追加する“痛風鍋”をメインに、最後に「鴨鍋」をオーダーすると、いいプランになるんじゃないかと思います。なぜなら……

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我々は鍋のすべての汁をおいしくいただいてしまいましたので、本来は〆をするような残り汁がありません。それでも食べたい、〆のきしめん。オーダーすると用意されたのが、ほんの少し鴨肉の入った出汁鍋。

これ、鴨鍋を食べたあとの汁でやったら、むちゃくちゃうまい奴じゃないの……!?


そこはもう、飲んでしまったんだから仕方ない。新たな鴨出汁をグラグラ煮立て、大将のコールを待っていると、

 女将「そろそろ(麺)入れていいよ」

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あれっ? 〆のきしめんは、女将さんの管理分担? と、怪訝な顔できしめんを鍋に投入する我々。その変な様子を見てとったのか、

 女将「きしめんは好きなタイミングで」

〆のきしめんは、大将のコールを待つ必要はなかったようですw

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きしめんが鴨出汁を吸って、いい感じになってまいりました!

もしこの汁が、本番の鴨鍋の後の出汁だったら……!? そう思うと、鴨鍋は最後の鍋にするといい、という私の言い分も理解いただけると思います。

さらに、少なくも鴨肉の出汁の出た汁を吸って煮詰まっていくきしめんを見ていたら、玉子を入れたくなりました。おそるおそる通りかかった女将さんに聞いてみます。

 ――あの、これ、生玉子とか落としてもいいですかね?

 女将「それはね……」

(女将の顔がムムムと一旦表情が曇り、鍋のタイミング同様、下手な手加えをしてはいけないのかと一瞬ビビった我々。)

 女将「いいよ(ニッコリ)」

ものすごいツンデレ芸を見た。

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というわけで、生玉子を溶かして入れた、〆のきしめん。濃く煮詰まった鴨の甘辛醤油出汁に、玉子のまろみがウマ~い!!!


★「豊田屋」レポートまとめ

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我々が予約して入店したのは、19時。3つの鍋と〆のきしめんを食べ終わり、退店したのは21時半過ぎ。
その間、電話は鳴るが、大将はすべてのお客の鍋の管理に、店員さん達はその他の調理や配膳に。まったく電話を取るヒマがありません。それでも鳴り続ける電話。

しかし退店直前くらいには、カウンターに空きの席が出来、テーブルも空いてきて、これから入れる客も居そうなのに、席は空いたまま。それは店に出て、「本日はおわりです」の文字を見てわかりました。
ネット情報では23時半まで営業ですが、状況次第で早じまいするお店なのでしょう。

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とにかく電話に出ない。予約できないから開店前に並ぶしかない。
そんな苦労をしてまでも食べたい鍋。それが「豊田屋」の“痛風鍋”。一度は体験しておくべきでしょう。特に白子が苦手な人は、きっと克服できる絶品の味です。

……ま、私は幹事がねばりの電話で予約した会に誘われ、参加しただけなんで、まったく苦労はしていないんですがw

豊田屋
東京都江戸川区平井6丁目15−23
(16:30〜23:30/日曜定休/早じまいあり)



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