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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 17:00

埼玉県北・行田市熊谷市のご当地B級グルメ“フライ”を「わぐりの店」から漫画原作者が思い入れたっぷりに紹介する

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ゴールデンウィークに帰省していた漫画原作者、猪原賽(@iharadaisuke)ですこんにちは。

私の地元・埼玉のご当地B級グルメ「フライ」を紹介します。実は私が高校時代、昼飯時に学校を抜け出しては食べていた「フライ」を提供する店。今回は「焼きそば・フライ わぐりの店」の“焼きそばフライ”の紹介です。


埼玉・行田のご当地B級グルメ
「焼きそば・フライ わぐりの店」


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★猪原賽の高校時代の思い出の味を求めて

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やって来ました。埼玉・行田市内の「わぐりの店」。

こちらは現在、フライの本場・行田市にありますが、実は90年代中頃までは、お隣の熊谷市にお店を構えていました。
私が熊谷の高校に通っていた1991〜93年には、「わぐりの店」は学校のごく近くにあり、昼飯時や学校の帰りに、よく利用していたんですよ。
ですが卒業後、OBとして学校を訪れた際、「わぐりの店」を確認すると、店が無くなっていた。私は店やめちゃったのかな……と残念に思っていたのですが、なんとフライの本場・行田に移転していただけだったのです。
(※フライは行田市だけでなく、熊谷市内にも提供する店は多い。)

お店の名前は変わらず「わぐりの店」。そんな屋号を、「フライ」をB級グルメとして推す行田市の観光マップに発見した時、必ず行こう。お店をたった一人で経営していたおばさんに挨拶しようと心に決めていた。

そして帰省に合わせて実際行ってみた、という今回の記事です。


★「わぐりの店」は変わっていたが変わってなかった

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お店は移転し、当然店構えは変わっていましたが、店内の雰囲気は当時のままに近かった。

日に焼けたマンガが多く、焼きそばやフライを食いながら、少し時代遅れのマンガをゆっくり読むのが好きだった、私の思い出の場所。当時と変わらず、日に焼け色褪せたマンガがいっぱいありましたw

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また、店内のメニューボードを見て思い出した。

確か、私の「ホットサンド」初体験、あるいは喫茶店でホットサンドを食べる楽しみの発端は、ここ「わぐりの店」だったのではなかったか。

当時は「焼きそばとフライとホットサンド」なんていう怒涛の小麦粉炭水化物オーダーが出来ましたが、さすがにアレから約25年が経ち、もはや当時の高校生も立派なアラフォーおっさんです。
思い出を探る今回のオーダーは、焼きそばフライだけにしよう……。


★焼きそば+フライ=“焼きそばフライ”!

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さっそくですが、こちらが「焼きそばフライ」です。

そもそも「フライ」とは、“具がネギと肉のみの簡易お好み焼き”と言っていいでしょう。お店によってはさらに具に玉子が入っていたり、肉を増量したりとトッピング的な追加の具はあるものの、こちら「わぐりの店」では、ネギ、肉、玉子がデフォルトの具。あとは水溶き小麦粉という質素な食べ物。それが「フライ」。

「フライ」単品であれば、お好み焼き同様、お皿いっぱいの円形の状態で提供されますが、「焼きそばフライ」という合わせ技メニューであれば、上のような形状になります。

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つまり焼きそばをフライで巻いた、オムソバ状のもの。それが「焼きそばフライ」となります。
(フライを提供するお店によっては「フライ焼きそば」とも呼ばれています。)

行田・熊谷近辺の、太麺に濃い目のソースの焼きそばは、それ単品でもおいしいのですが、フライと合わせて食べるのが、関東屈指の小麦粉どころ、埼玉県北ならではの食べ方。

このソース味の食べ物が、猪原の学生時代の思い出の、チープなご当地B級グルメだったわけです。


★フライについては自治体ページを参考に!

行田市観光協会のサイト「行田市観光ガイド」では、フライについて以下のように説明しています。

戦前農家で手軽に作られていたフライは、腹持ちが良いこともあって、昭和初期の行田で全盛期を迎えた足袋工場で働く女工さんのおやつとして人気がありました。

その名の由来には、行田周辺が布の産地だったことから「布来(ふらい)」になったという説があります。そのほかにも、フライパンで焼くからフライ、「富よ来い」に引っかけてフライになったなど、いろいろな説があります。

この家庭料理がいつから店で売られるようになったのかは、確かな記録はありませんが、大正時代末頃、タバコを売りながらフライを売っている店があったそうです。現在、市内には30店ほどのフライ屋が点在しており、1枚300円位で食べられます。

行田市観光ガイドより引用)

また「熊谷市ホームページ」でも……

フライは小麦粉を使った食べ物で、野菜や肉などをまぜた熊谷地域の庶民的な名物料理。「お好み焼き」よりも手軽な感覚で食べられ、まぜる具も地域によって若干の差があります。定番メニューとしている食堂もあります。いつ、どこで作られるようになったのかは不明ですが、観光客をはじめ、市民から熱い支持を受けています。
熊谷市ホームページより引用)

歴史が長く、由来にも諸説あるのは、ぽっと出のご当地B級グルメとは違う立派な「地域食文化」です。
材料はカンタンで、特に行田市観光協会ではそのレシピを紹介しています。ご参考いただき、ぜひみなさんもご自宅で食べてみて欲しいなあ。

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ちなみにわたくし・猪原賽が今回20年以上ぶりの再会をした「わぐりの店」では、このわずかばかりのパン粉と思しき“隠し味”。これが地味に香ばしさを演出するお店の個性でした。

ご自宅で作ってみて、その後ホンモノの味を確認しに、埼玉の行田市や熊谷市に食べに来てくれてもいいのよ!!!!


焼きそば・フライ わぐりの店
埼玉県行田市城西2丁目2−29
(定休:月・火)



★余談

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もちろんまったく私のことは覚えてらっしゃらなかったおばさんですが、「移転前、当時通ってました」と伝えるとニッコリ笑顔で、ツーショット写真まで撮らせてもらえましたよ!

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