- 2016年04月26日17:00
東中野・桜並木を区が伐採し住人が怒っている問題
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4月2日に撮影した、東京・東中野の桜です。JR東中野西部、JR中央総武線の線路沿いの桜並木の一部が区によって伐採され、地域住民らが怒っているそうなんですが……
私のInstagramに、4月2日の東中野の桜の様子を動画でアップしています。このように桜の下を走る中央線、大変絵になりますね。
ですがこういったロケーションだからこそ、問題になっている事があるのです。

中野区はこの桜並木の桜をこの4年で7本伐採。さらに9本の伐採を計画しているそうです。その後の植樹予定もなく、このままでは区によってすべて伐採されてしまうのでは……? と、近隣住人が不安に思っているのだそうで、先月こんなニュースもありました。
東中野の桜並木 保存の道を 「線路に危険」区が老木伐採
戦後復興の象徴として六十年余り前にJR東中野駅(東京都中野区)近くに植えられた桜並木の枝が線路に落ちて危険だとして、中野区は先月、老木二本を伐採し、今後さらに七本を切る予定だ。近隣住民たちは事前に説明会を開かないまま伐採したことに「街のシンボルを黙って切るなんて」と反発。急きょ保存の会を結成し、苗木を植えるなどして並木を守るよう提案するが、区は難色を示している。
(東京新聞より引用)

確かに、4月2日撮影した写真には、生々しい、切ったばかりの桜の幹のみが残されていました。
が、区は理由もなく桜を伐採した(する予定)というわけでもなく……

実はこのロケーションに、区が桜を伐採する理由があります。
JR東日本によると、昨年八月に強風で枝が線路脇に落ちたのが、伐採のきっかけ。並木を管理する区と相談した結果、区が樹木診断で「不健全に近い」とされた九本の伐採を決めた。残る七本も、今シーズンの桜が散った後に伐採する方針。それ以外の二十八本については「現状では白紙」(区広報課)としている。
(同上)
JRの線路は堀状になっており、桜の樹は線路より高い土手に植えられています。戦後に植えられた桜は既に老木となっており、もし樹が倒れたら、線路に落ちてしまう。それは電車の通行を邪魔し交通を混乱させるだけでなく、そもそも倒れた樹が走っている車両を襲う危機すらも想定できるのです。

「この斜面には何人といえども手をつけないでください」とは、この桜並木を愛する地域住人の願い。
しかし実際の桜の管理者は、東京新聞によれば「中野区」です。見ての通りの現状に、万が一の危険に対する予防策としての伐採は、私は仕方ないかと考えます。
しかし「老木を若木にかえて美しい花を永久に咲かせ続け」たいとする住人達の思いに応え、区は単純に伐採するだけでなく、植樹の検討もして欲しいなとも思います。

また来年も、きれいで素晴らしい桜を、この沿線で見られますように。

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