- 2016年04月13日17:00
中華鍋や鉄製フライパンのメンテナンスや使い始めに「カセットコンロ」を使うのは危険です
当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

時々自炊をしている漫画原作者、猪原賽(@iharadaisuke)ですこんにちは。
しまいこんでいた中華鍋を使おうと思ったら赤錆が出ており、紙やすりで削ってメンテナンスしようと思ったんですが、私はキケンなことをしていたようです。キッチンのガスコンロが焼き過ぎ防止センサー付きで面倒だからって、カセットコンロを使ってはいけません。
中華鍋の錆止め取りにメンテナンスに、
カセットコンロは使っちゃダメ!
★当ブログ管理人原作の著書!
オーバーペイントRe:PAINT
posted with amazlet at 16.01.06
賽の目記ブックス (2016-01-08)
売り上げランキング: 1,615
売り上げランキング: 1,615
ストリート・アート“グラフィティ”をテーマに描き下ろし!猪原賽×横島一のKindleコミック『オーバーペイントRe:PAINT』ぜひお買い求め下さい!
描き下ろし31ページ+未単行本化読切60ページで【250円】!
>> Amazon.co.jpで「オーバーペイントRe:PAINT
★中華鍋が赤錆吹いてたので“復活”させてみた

私のキッチン棚の奥にしまったままだった中華鍋が、サビだらけでした。濡れたままのフライパンを重ねて置いていたので、その水分にやられたようです。
ですがそんな中華鍋は、処分しようなんて思わずに、ちょっとした手間で復活するんですよ。
中華鍋の「黒さ」は、「黒錆」と呼ばれるもので、水等で出てしまった「赤錆」とは違うもの。ですが、赤錆で汚れてしまった中華鍋は、一旦黒錆ごと、紙やすり等で削り、磨きまくる必要があります。
(上の写真は、既に紙やすりで磨いて、銀色の下地を出したものです。)
銀色の下地が出た中華鍋を湯水で洗い、ガスコンロの火にかけ空焚きすると……

表面が青っぽくなり、

中華鍋を傾け、全面にこの「青み」が付くくらい熱しまくります。

じっくり回しながら焼くこと10分ほど。

まんべんなく色が付きました。この青っぽい黒みが「黒錆」。

あとはクズ野菜をたっぷりめの油で炒め、中華鍋の表面に油をなじませ、

水洗いすれば、中華鍋の完全復活です。
中華鍋の復活については、最近はいろいろ「まとめ」がありますんで、そちらを参考に。今回はそれがトピックスではないのです。
実は最近のキッチンのガスコンロは、「火力センサー」が付いています。鍋の熱を感知し、熱過ぎたら自動で火を弱めてくれるもので、現在はこのセンサー、取り付けが義務になっています。

このセンサーのせいで、中華鍋等の空焚きに、高火力の火をあてられず、私はそれが面倒でカセットコンロを使ったんですよ。
でも、これ、キケンな事でした。事故にならずに良かった。みんなはカセットコンロでこんなことしないように! 今回はそんな注意喚起です。
◆男飯に必須のアイテム、中華鍋のお手入れ方法
◆もう焦げ付かない!中華鍋を新品に戻す手入れ方法
★“センサー”が働いて困るからと言って

プロも愛用する鉄製の中華鍋。こうしたものは新品だと「錆止め剤」が塗布された状態で売っています。使う前に、上記「復活法」同様、中華鍋を空焚きし錆止め剤を焼いて除去し、くず野菜を炒めて油をなじませる必要があります。
が、最近のセンサー付ガスコンロでは、錆止め剤を焼く温度は「高すぎるよ!」と勝手に火が弱まってしまう。当然錆止め剤を焼くには、一旦温度が下がってセンサーが止まるのを待ち、少し焼いて、また止まり……と繰り返し、正直やってられない。
どうしても時間を節約したい、という方は……

ガスバーナーでも使ってください。あるいは、昔のガスコンロをお持ちの方の家に持ち込んでください。

くれぐれも、カセットコンロで空焚きしよう!…なんて思っちゃダメです。
★“カセットコンロ”を覆う大きな調理器具は使っちゃダメ
考えてみれば当たり前の話でした。カセットコンロの上に鉄板を置き、こもった熱であたたまったガスボンベが爆発する、なんて事例は、よく聞くニュースのひとつ。東京消防庁のサイトには、こんな事が書いてあります。
コンロをおおうような大きな調理器具は使用しないでください。熱がこもりやすくなり、カセットボンベが過熱され、爆発することがあります。
(略)
調理以外の用途(木炭や練炭の火おこしなど)に使用しないでください。カセットボンベが過熱され、爆発などのおそれがあります。
(略)
石綿やセラミック付魚焼き器や焼き網、陶板プレートなどの蓄熱性のあるものは使用しないでください。カセットボンベが過熱され、爆発などのおそれがあります。
(略)
カセットコンロを2台以上並べて使用しないでください。熱がこもりやすくなり、カセットボンベが過熱され、爆発などのおそれがあります。
東京消防庁<カセットボンベ破裂による事故を防止しよう>より引用(強調筆者)

中華鍋なので、丸みがあるので周囲に逃げどころがあるとは言え、私の中華鍋は33cmサイズで、カセットコンロを覆うほどです。取っ手の部分まで強く加熱して空焚きし、錆付けメンテナンスしようというのだから、カセットボンベをも加熱しててもおかしくないサイズ。
いいですか、もう一度言っておきます。
カセットコンロを覆うほどの
大きな中華鍋は
特にメンテナンスや初期作業としての焼き入れ空焚きを
カセットコンロでしちゃダメ!!
高熱でガスボンベが爆発する可能性あるよ。ヤバかった俺。
▲そんな面倒があっても中華鍋使ってみたい、という方。こちらが写真にも写っている私の中華鍋と同メーカー・同サイズのもの。デカくて重いですよ。

【受注生産品】山田工業所 鉄打出片手中華鍋 鉄製 (1.6mm) 27cm 空焚き作業済み
▲最初おろしたての錆止めを焼き取る「空焚き」が済んでいる商品もありますんで、こういったものを買うのも、面倒を避ける手のひとつですね。