- 2016年01月23日17:00
沖縄のご当地風習ローカル食「ムーチー(鬼餅)」とは
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沖縄に一度しか行ったことのない系漫画原作者、猪原賽(@iharadaisuke)ですこんにちは。
友人が沖縄の知人から送っていただいた「ムーチー」をおすそ分けしてもらいました。「ムーチー」とは沖縄のお正月の時期(旧暦12月8日)の縁起物の食べ物で、節分に近い「鬼退治」の説話が元になっているそうです。
沖縄の新年の縁起物「ムーチー」
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★まずは「ムーチー」現物をば見てみる

仕事場の友人が「沖縄から送ってもらったんですよ」と持って来た「ムーチー」なるもの。
きちんと結ばれていないチマキのようにも見えますが……

これは亜熱帯アジアに分布する植物「月桃」の葉です。

たたまれているこの葉を……

開くと、餅が入っています。

仕事場の皆さんに配るために、小さく切り分けましたが、これは本来葉に付いているのを、そのまま口に持っていき、歯で剥がすようにして食べるのが正しい食べ方のようです。
いただいた「ムーチー」はよもぎで色が付けられたものと、

紅芋で色が付いた鮮やかな紫色の「ムーチー」2種類をいただきました。
どちらも独特でさわやかな月桃の葉の香りが強く、関東に住んでいるとなかなか味わえないお餅でしたね。
さて、そんな沖縄県に昔から住んでないときっと知らないであろう、この1月末〜2月上旬の縁起物「ムーチー」。一体これ、何でしょう?
★「ムーチー」とは

「ムーチー」とは、沖縄地方では一番寒いとされる旧暦の12月8日、現代では概ね1月末から2月上旬に、健康と長寿を祈願して食べられるもの。
月桃の葉に包んで蒸して作った甘い餅で、そのご家庭のお子さんの年齢の数だけ軒先に吊るしたり、その子どもが年齢の数だけ食べたりする。
また、ムーチーを炊いた煮汁は「ウネーフカ、フコーウチ(鬼は外、福は内)」と言いながら家の周りにまく。
……これだけ聞くと、節分の儀式のようですが、実際「ムーチー」は「鬼餅(ウニムーチー)」とも書くそうです。また、なぜ「鬼餅」なのかと言うと、元になった民話があり、それを読むとわかります。
★「ムーチー」の由来とは
昔、首里から大里に移り住んだ男が夜な夜な鬼になって人畜を襲うことから、その男の妹が憂いて、鉄釘入りのムーチー(鉄の塊とする場合もある)を兄に食べさせ、弱ったところを海に蹴り落として殺したというものである。このように、鬼退治にムーチーが使われたことから「鬼餅」と呼ばれることとなった。
(Wikipediaより)
鬼退治に使われた「餅(ムーチー)」。だから「鬼餅」。

紫芋で色が付いた「ムーチー」、確かに鉄の塊に見えないこともない……?w
★「ムーチー」解説動画がありました

「ムーチー(鬼餅)」に関する動画がありましたので紹介しておきます。
節分同様、沖縄の「あたりまえ」な年中行事のひとつらしく、スーパーにPOP付きで大量に販売されている様子などが見えます。2分ほどの動画ですので、見てみてください。
★「ムーチー」の“本当の由来”がある?
実は、上に引用した「民話」はダイジェスト。詳しくその内容を紐解くと、子どもに食べさせるにはちょっと憚れる、「艶笑」ともいうべき内容となっています。その“本当の由来”に関しては、ぜひ日刊Okimagの「沖縄民話『鬼餅(ウニムーチー)』の由来【大里村】」を参照ください。

それを読んでから改めてムーチーを見ると、この「形状」が「鉄の塊」ではない「別の何か」に見えて来て、オトナはちょっとニヤリとしちゃうかもw

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