- 2015年12月07日17:00
板がない!ストローの束!?謎の「川内かまぼこ」

地方のお土産大好きな漫画原作者、猪原賽ですこんにちは。
今日は長崎県平戸市の名産品「川内かまぼこ」を紹介します。……って、これ、ストローの束じゃないの?? 食い物なの???
“板”の無い川内かまぼこ
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★「かまぼこ」を注文したら「ストロー」が届いた
先日、『仮面ライダークウガ』の連載をしているマンガ家、横島一さんと打ち合わせ(※)の席の、まったく仕事と関係ない雑談の中で、横島さんが親戚にいただいたという「川内かまぼこ」をオススメされました。ブログのネタ的には、絶対買うべき! とそそのかされ、その場でポチッと通販オーダー。
(※私は月刊ヒーローズで連載されている漫画版『仮面ライダークウガ』の構成スタッフとして作品に関わっております。)
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数日後、我が家に届いたのは……

なにこれ。ストローの束じゃん。

ガチでストロー。

袋から出してもストロー。なにこれ。
★「川内かまぼこ」は“板”が無い
いや、俺、かまぼこ頼んだんですけど……とストローの束を観察する。
んっ?

あれ?

ペリペリ……

ストローの中に、かまぼこが入ってた!
――横島さん、なんですかこれ?
横島「川内かまぼこは、板のないかまぼこで、板の代わりにストローで巻かれてるんですよ」
――いや、見た目そのまんまの説明ですけど……
★それはともかく「川内かまぼこ」はおいしい

ストローの形が残り、ギザギザの断面が特徴的な「川内かまぼこ」。

近隣では「平戸すぼ」「すぼ巻き」あるいは「すぼ」とも呼ばれているらしいです。
材料は今回買ったものは「えそ」ですが、「イワシ」「とびうお」「あじ」を使ったものもあるみたい。とにかく長崎の海で穫れた魚を使った、歴史ある海産物加工品で、天然国産の材料を使った手作りかまぼことしては、かなり上質で、濃厚な味。何も付けずに食べても充分おいしいです。
★昔はストローではなく、“藁”を使っていた

「すぼ巻き」という言葉の「すぼ」とは、このストローそのもののこと。
石油製品、プラスチックのなかった時代、「川内かまぼこ」黎明期は、「麦藁」で作った「藁すぼ」で練った魚肉を巻いて蒸して作っていたそうです。「藁すぼ」で「巻」いた「すぼ巻き」。なるほど。
しかし「藁」は英語で「Stlow(ストロー)」。

昔も今も「Stlow」で巻いていたことには、変わりは無い!?

ご当地長崎近辺では皆さんご存知の!川内かまぼこなんでしょうね。「ストロー」に関しては「食べないでください」という注意書きがありません。
実は食べられる材質なんじゃないか、まさかかまぼこ1本のためにこんな大量のリアルなストローを使うわけ……と齧った人がここに居ます。
ほんとに、ただの短いストローです。食べちゃダメです。
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仮面ライダークウガ(01) [ 横島一 ]