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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

電子書籍「マンガonウェブ」新連載『エルソナシンドローム』が画期的なプロモーション!ポスティングチラシにびっくり

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漫画原作者の猪原賽です。ポストに投函されているチラシ、イラッとしますよね。

でもピザや水道屋のいつものチラシに混ざって、「おっ」と興味を引くチラシが入ってたんですよ。マンガ家佐藤秀峰先生が運営している「漫画onWeb」のチラシが。


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★電子媒体でもアナログのチラシ!

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ピザや水道屋、便利屋に政治ビラ……。ポストに入っているチラシはだいたい捨てられる運命。でも、いつもと毛色の違うチラシに、ついつい目をとめた。
それがこの、佐藤秀峰先生の運営する「漫画onWeb」のウェブ漫画雑誌「マンガonウェブ3号」のチラシ。

電子媒体で販売されているマンガ雑誌にも関わらず、なんとペラっと一枚のチラシをポスティング。この試み、びっくりした。

だって電子媒体ですよ、PC等で読む雑誌ですよ。実体としてある紙の雑誌じゃない。なのに、広告は紙。チラシ。
電子媒体のメディアなら、PC、スマホ、WEB広告……インターネットで見られる広告を作ることが常套手段のはず。

しかし、実際こうポストをあけて「おっ」と気付いたからには、このアナログ広告、意味があるなと納得しました。

ネット上で少しバズったからと言って、マンガの売上が変わるわけじゃありません。認知度が急上昇するわけではありません。ネットで話題になったことは、翌日にはもう古い、忘れられる情報でしかありません。

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その点このアナログ広告は、他のいつものチラシと毛色が違って、まず目立つ。そして気になる。

気になったからには、きっと調べて探してみるでしょう。面白記事に漫然と「いいね」、記事の本文を読まずに「RT」、拡散したはしから次から次へと面白タイトルをチェックしては忘れていく。そういう右から左へ受け流す情報に比べて、印象に残る率は格段に高いはず。

というわけで調べてみました。


★マンガonウェブの新連載「エルソナシンドローム」

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【あらすじ】
2074年東京。死後、遺体の脳から人間の精神だけを電子化して永続させる「エルソナ技術」が実用化され、人々は不老不 死を現実のものにしていた。電子化された人々は「エルソナ」と呼ばれ、ネット上の仮想領域「ハーヴ」で永遠無償の楽園生活を約束された。しかし、彼らの中 には、各々の理由から楽園生活を離れ、機械の身体を借りて現実界へ戻らねばならない者もいた。現実界へ戻った彼らを、人々は「帰俗者(きぞくしゃ)」と呼 んだ。

現実世界では、失業率の悪化や自殺者の増加とともに、「エスコート」と呼ばれる安楽死薬が蔓延、人々は生身で生きる意味を見失い始めていた。「自分も早く エルソナになって、ハーヴで楽に暮らしたい・・・・・」そうした願望は、”エルソナシンドローム”と呼ばれた。
あら、設定からしてイマドキっぽい、しかし懐かしい匂いもするハードなSFじゃないですか。面白そう。

作品の公式サイトが用意されていますし、もともと「漫画onWeb」の「ネーム大賞」受賞作。連載2回分の制作費もクラウドファウンディングで調達、成立している作品で、ネームだけなら漫画onWeb上で無料で読むことが出来ます。

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その完成原稿版「エルソナシンドローム」が、ウェブ雑誌「マンガonウェブ」で連載開始。うん、覚えた。読んでみたい。

電子書籍は電子で、ウェブで、スマホでPCで。ならその広告も当然電子で――そんな常識を逆手に取った「チラシ」「ポスティング」というアナログな広告。このやり方、“コロンブスの卵”だなとびっくりしました。

エルソナシンドローム公式サイト
http://www.gentplan.com/manga/ersona/ersona

マンガonウェブ
http://mangaonweb.com/


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