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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 14:51

セリフを51ヶ国語に瞬時に自動翻訳!赤松健・GYAOの無料WEBマンガサービス「マンガ図書館Z」稼働開始!気になる新機能は…!?

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赤松健先生が運営する、絶版マンガをWEBで無料で公開、広告料を作家に100%還元するサービス「絶版マンガ図書館」が、8月3日よりリニューアル。

運営会社である「(株)Jコミ」は、Yahoo! JAPANグループの「(株)Jコミックテラス」へ新生する。

◆「マンガ図書館Z」のサービス

  • 広告収益は作家の取り分100%
  • 全ての作品で「電子透かし入りPDF」も同時に販売
  • 電子書籍版YouTubeとして機能する、新型アップロードシステム
  • オンデマンド印刷した紙の本を送料無料で販売
  • 51カ国語の自動翻訳機能実装
詳細は下記から紹介します。


◆広告収益は作家の取り分100%

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「広告収益型の無料閲覧」システムが実装され、WEBのブラウザから見ると、このように広告が表示されます。
広告収益は今まで通り作家の取り分が100%。皆さんWEBで広告が表示される度に正直「ウザいな」と思うと思いますが、じゃあそう表示された広告に対する収益がどこに入るか。
プロバイダか、サービス会社か……と思うと、余計広告は邪魔だと思いがち。しかし「マンガ図書館Z」では、広告収益は表示されている作品の作者に100%還元される。

そう思えば、特に応援している作家さんの作品を読む限り、「邪魔」とは思いにくいのではないでしょうか。


◆全ての作品で「電子透かし入りPDF」を販売

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「マンガ図書館Z」では「電子透かし入りPDF」販売を実装。DRM(デジタル著作権管理)無しのPDFを購入可能で、つまりどんな端末にも自由にコピーして読むことが出来る。
例えJコミックテラスが倒産しても全く問題無く一生所有し続けることが出来ということで、他の電子書籍サイトに比べて「所有感」が段違い。

さらに「電子透かし」で購入者の個人情報が刻印されており、個人以外の不特定多数に向けてネットに流す(海賊版化する)ことは難しいという、まさに「究極の電子書籍の形」。

このPDFの価格は300円。作者印税は40%と、読者も作者もうれしい<数字>となっています。


◆電子書籍版YouTubeとして機能する「新型アップロードシステム」を完備

Zipにまとめたマンガのデータを、YouTubeやニコニコ動画と同じく「権利者によるアップロード」→ 「すぐに全ページ公開」という形に。

後述しますが、なんとアマチュア作家のオリジナル作品のアップロードも可能となっています。


◆送料無料でオンデマンド印刷できる

特に「連載したものの単行本化されなかった」作品については、オンデマンド印刷して「紙の本」として販売出来るようになります。

これは旧「絶版マンガ図書館」でも実装されていた機能。(→「印刷できるってよシステム」)
「マンガ図書館Z」に作品を提供しているオフィシャル作家である私・猪原賽としては、未コミックス化作品だけでなく、絶版作品すべてへの対応を期待したいところ。


◆51カ国語の自動翻訳実装

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<日本語>

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<English>

マンガのフキダシをコンピュータが光学文字認識して、自動的に51カ国語に翻訳
コンピュータ翻訳のために、翻訳の精度はイマイチ……な部分も多いのですが、そこはマンガです。絵と文字で内容を理解していただく、という意味では「なんとなく」でも瞬時に自動で翻訳されるというシステムが実装されたことは、おそらく世界初の試み。

なお、海外からアクセスすると、広告も自動的にその国のものに変わるので、収益性もワールドワイド


◆その他の機能

本日13時、赤松健先生がUstreamで、このリニューアルに際し記者会見をしました。
その際発表されたその他のシステムは、
  • 新人作家の投稿システム(アマチュア作家への開放!)
  • 登録ベテラン作家による「有料ネーム直し」
  • 「FANディング」の継続
「マンガボックスインディーズ」のようにアマチュア作家が自分のオリジナル作品をアップロードするシステムを実装し、さらにマンガ図書館Z・オフィシャル作家と同じように、広告収入を得られるという画期的な登竜門として「マンガ図書館Z」は機能することになります。
さらにそこへ、有料サービスではありますが、アマチュア作家がネーム直しを教授してくれるというシステムも。

ベテラン作家の中には年齢が高くなり、身体を壊しマンガが描けない状況に陥っている方もいます。そんな作家さんへ「不労所得」として、「絶版マンガ図書館」ではクラウドファウンディングに習った「FANディング」を実施して来ました。
(直近では、ガン闘病中の中垣慶先生と、脳卒中リハビリ中のあさいもとゆき先生を支援する「FANディング」が実施されました。)
その「FANディング」も今後、継続実施とのこと。

特にアマチュアへのサービス開放は業界的には大きな衝撃となるはずで、そのあたりは鷹野凌さんの速報が詳しいです。こちらへどうぞ。

アマチュアにも開放!マンガ家・赤松健さんの仕掛ける「マンガ図書館Z」の狙いとは?

マンガ図書館Z
http://www.mangaz.com/

このブログNewsACTの運営者・猪原賽の「マンガ図書館Z」オフィシャル作品
http://www.mangaz.com/title/index?query=猪原賽