- 2015年08月17日18:00
借金も余裕で返済出来るほどの収穫量とおいしさ!埼玉・秩父在来大豆「借金なし」とは
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何の変哲もない「豆せんべい」ですが、今回はこの「豆」の紹介です。
栽培すると借金を返せるほどに儲かる――そんな意味が込められた、その名も「借金なし大豆」という品種の豆。しかし文字通り読んだ「借金“無し”」ではなく、とある地方の“方言”なんだとか。
おせんべいやさん本舗の「借金なし豆せん」

「希少大豆」と銘打たれた「借金なし」を使ったせんべい。それがこの「借金なし豆せん」。

私が愛してやまない地元・埼玉のおせんべいの銘店「おせんべいやさん本舗」の商品です。
(※私が大好きな「おせんべいやさん本舗の黒胡椒せん」については過去記事参照)
◆やみつきの味!「おせんべいやさん本舗」の黒胡椒せん
◆きゃりーぱみゅぱみゅもTVで推薦!埼玉ブランド「おせんべいやさん本舗」の「細切りぬれせん」

で、この「借金なし豆せん」で使用されている「借金なし大豆」とは……
「借金なし大豆」とは“幻の大豆”だった

埼玉県在来大豆(借金なし)『煎り大豆』衝撃の品種名、大豆の品種が「借金なし」という面白い名前甘みが強く、より大豆のおいしさを味わえる品種
楽天の通販でもこう「衝撃の品種名」「面白い名前」と紹介されているこの「借金なし」。
「埼玉県在来大豆」と書いてあるように、埼玉・特に秩父地方で限られた農家が生産していたもので、甘味とコクのあるおいしい大豆にも関わらず生産量が少なく、農家の自家消費のみで市場に出回らない“幻の大豆”だったそうなんです。
「借金無し」ではなく「借金為し」
そもそも「借金なし」という品種名の由来は、「借金を為せるほど収量が多く取れること」が由来。「為す」とは秩父の方言で「返す」という意味で、そもそも「借金が無い」のではなく、あくまで「それまであった借金を返せる」という状況は、昔の秩父の小作農家の大変さをちょっと慮ってしまいますねw
また、そんな品種であっても実質生産量が少なかったのは、どうやら他の大豆品種に比べ「黒ずんで見える」事が消費者に敬遠された――という過去があるようです。
借金を返せるほど収穫出来る、一方で、売れない。おいしいのに。
そう考えるととても皮肉な名前ですが、2010年前後までひっそりと栽培されていた「借金なし大豆」は、現在「秩父在来大豆借金なし生産組合」が結成され、生産量も多くなり、「借金なし」を使用した「炒り豆」「味噌」「豆腐」「枝豆」などを開発。
- 「借金なし」生産の復活
- 土地改良による農地復活
- 豆製造の復活
地元で生産され、お土産として販売されている関連商品はあるようですが、まだまだ通販で買える品は多くないようです。
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