- 2015年04月28日22:00
『スター・ウォーズ』ノ・ミカタ。エピソード5:はるかかなたの銀河系(前)
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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、新しい予告映像出ましたね。広大な荒野に落ち……いや、こういう予告編を見ない派の方も多いでしょう。ネタバレはやめておいて……
まじさん(@mazy_3)寄稿による『スター・ウォーズ』最新作公開記念連載『スター・ウォーズ』ノ・ミカタ、連載第5回をお送りします。
(過去の連載は【『スター・ウォーズ』ノ・ミカタ】タグを参照ください)
――『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の予告第二弾も公開され、いよいよ盛り上がって来ましたね。
まじさん「いや、実はまだ見てないんだよね……」
――えぇ〜!? あ、アレですか、映画の本編を初見のオドロキで観たいから予告編は絶対見ないっていう、アレですか?
まじ「予告編公開されたのって、17日でしょ。その日はオイラ、一日中『チャッピー』の炎上騒ぎで前日からリツイートとかリプライとか止まらなくて、ずーっと相手してたの……(※)」
――Oh...
※過去記事「あり得ない!映画『チャッピー』日本編集版への疑問を監督に直接訊いてみたら「聞いてない」と返事が来る」を参照の事
まじ「やっと落ち着きました」
――で、今回の『スター・ウォーズ』ノ・ミカタは、休載ですか?
まじ(炎上こわい…炎上こわい……)
――まじさん?
まじ「あ、はい。ちゃんと書きましたよ〜。でも、今まで文句ばっか言ってたから今回は、ちょっと作品世界の話にしてみようと思うの」
――文句www まあこちらから凸しない限り、ブログ書き殴りは“向こう”にダイレクトに届く事は無いでしょうけどねw
まじ「(遠い目をして)今日はね… 星の話でもしてみようと思って……」
――大丈夫ですか!?まじさん!まじさん!お星様になっちゃダメですよ!!
まじ「…………」
――ダメです。完全に現実逃避しています。でも大丈夫、原稿は既に受け取っています! それでは、お贈りしましょう! 今回のテーマは『スター・ウォーズ』シリーズの世界における“宇宙”と“星”についてです!
『スター・ウォーズ』ノ・ミカタ。エピソード6:今夜は星の話をしてみようか
A long time ago
in a galaxy far, far away....
むかしむかし、はるかかなたの銀河系で……
と始まる『スター・ウォーズ』だが、遥か彼方の銀河系はどのような所だろう?
今回は、全6作で舞台となる銀河系とその星たちを解説してみようと思う。
銀河系
『スター・ウォーズ』では、直径100,000光年の一つの銀河系を舞台にしている。広大な銀河系には様々な星がある。原始の星もあれば、知的生命体が文明を持つ星もある。多くの文明は「銀河共和国」に属しているが、独自の文化を誇示し、共和国に加盟しない惑星もあり、共和国のジェダイでさえまだ知らない惑星も存在している。この銀河の中心には「ディープ・コア」と呼ばれる恒星の密集地帯があり、強い重力で時間の流れにも影響がある事から、恒星間航行が困難な為、未開拓の領域である。この銀河では「ディープ・コア」から外側へ、7つの領域に分割している。
- ディープ・コア
- コア・ワールド
- コロニー界
- インナー・リム
- 拡張領域
- ミッド・リム
- アウター・リム
ここでは単に、共和国の首都・コルサントが銀河の中心にほど近いコア・ワールドにあり、アウター・リムが、銀河の中心から遠く、辺境と呼ばれている事だけを覚えておけばいい。
下の図を見て欲しい。銀河系の主要な星の位置を簡単に示した図だ。『スター・ウォーズ』は、銀河の中心の話より、アウター・リムでの話が多い事がわかる。
[まじさん画]
勿論、銀河には無数の星があり、銀河共和国に加盟している1,000を越える星系のほとんどは、ここに記されていない星たちだ。
しかし、『スター・ウォーズ』の主要な舞台は、銀河の中心から遠い、辺境で起こった出来事なのである。
それでは、主要な星を紹介して行こう。
①タトゥイーン
(http://img4.wikia.nocookie.net/__cb20091218162907/starwars/images/8/82/Tatooine-TOR.jpg)
登場エピソード:1,2,3,4,6
<砂漠の惑星>
<砂漠の惑星>
ルーク・スカイウォーカーが育ったタトゥイーンは、アウター・リムと呼ばれる未開の星系の中にある。灼熱の双子太陽に照らされた惑星で、海は太古の時代にに干上がり、川すら流れていない。星のほとんどが砂漠である。雨も降らず、時折起こる砂嵐は、地形をも変える程激しい。
水はモイスチャー・ファーム(水分抽出農場)で、大気中からわずかな水分を取り出し生活用水としている。ルークが育ったラーズ家もそうした農場のひとつであった。銀河共和国に属さない惑星で、まともな人間には住み辛い星のひとつである。だが、密輸業者やギャングにとっては格好の隠れ家となる。
この星に入植したジャバ・ザ・ハットは、犯罪組織を牛耳り、犯罪帝国を築き上げた。事実上、タトゥイーンの支配者となっている。
都市は数えるほどしかないが、モス・アイズリーとモス・エスパは、その中でも大きな街だ。タトゥイーンに根を下ろした者たちの街であり、指名手配犯やギャング、賞金稼ぎなどが住みつき、娯楽やギャンブル、非合法取引などで栄えている。共和国に属さないため奴隷制度があり、奴隷も貴重な商品とされた。
(https://grubstreethack.files.wordpress.com/2011/04/mos-eisley.jpeg)
モス・エスパでは、ジャバが主催するポッド・レースがあり、この街での最大のイベントだ。定期的に開催され、莫大な金額が賭けで動く。
ⓐ初代デス・スター
登場エピソード:4
<帝国軍の人工惑星>
<帝国軍の人工惑星>
銀河帝国がその力を見せ付ける為に作られた、人工の惑星型要塞である。直径120kmと人工物とは信じがたい大きさで、約100万人の兵士が従事している。中心部にはリアクターがあり、ここで生み出されたエネルギーがデス・スター全ての動力源となっている。
直径15kmのスーパー・レーザー砲は、一撃で惑星ひとつを木っ端微塵にしてしまうほどの強力な破壊力を持ち、銀河最強の兵器であった。
だが、勃興間もない帝国にとって、この要塞の建造は必ずしも楽なものではなかった。物資の不足と政治的背景や設計の変更などで何度も建造が中断され、完成までに20年もの歳月がかかった。
②オルデラン
(http://img1.wikia.nocookie.net/__cb20091128174856/starwars/images/a/af/Alderaan-TOR.jpg)
登場エピソード:3,4,6
<自然と平和の惑星>
<自然と平和の惑星>
オルデランはコア・ワールドにある豊富な森林資源に恵まれ、美しい環境に育まれた惑星だ。オーガナ家による君主制が敷かれると環境保護に対する多くの法律が作られ、長きに渡り自然と共に繁栄し、平和の象徴として銀河にその名を残した。
銀河帝国の勃興から反帝国派の難民を受け入れ、彼らの避難所となった。やがて帝国に対する反乱分子たちの保護区となり、帝国から反乱軍の基地があると疑われていた。
③ヤヴィン
登場エピソード:4
<森と遺跡の衛星>
<森と遺跡の衛星>
ヤヴィンはアウター・リムの更に外れに位置する、多くの衛星を保有している巨大なガス惑星である。その第四衛星は、森林とかつて栄えた文明の遺跡に囲まれている。その遺跡のほとんどは地下にあり、その広大な空間が反乱軍の基地として使われた。
この宙域で反乱軍はダース・ベイダー率いる帝国軍に勝利し、デス・スターを破壊した。この戦いは後に「ヤヴィンの戦い」と呼ばれている。『スター・ウォーズ』の宇宙歴は、この戦いを基準年とし「BBY(Before Battle of Yavin)」と「ABY(After Battle of Yavin)」という単位で語られる。
④ホス
登場エピソード:5
<氷の惑星>
<氷の惑星>
地表のほとんどを雪と氷で覆われた星で文明はない。アウター・リムの未開の惑星のひとつだ。だが、死の星という訳ではない。ワンパと呼ばれる体長3mもある凶暴な肉食が棲息しており、トーントーンなどの中型の草食類などを捕食している。
ヤヴィンを放棄した反乱軍は、この星に新たなエコー基地を建設したが、帝国軍に発見され、ホスの戦いで撤退を余儀なくされた。
⑤ダゴバ
登場エピソード:5,6
<密林の惑星>
<密林の惑星>
アウター・リム・にある未開の星である。沼と森林に覆われ、原生動物が暮らす、知的生命体のいない惑星のひとつだ。共和国の崩壊後、ジェダイの最高指導者であったヨーダが隠遁していた惑星である。
⑥ベスピン
登場エピソード:5,6
<雲に浮かぶ都市>
<雲に浮かぶ都市>
アウター・リムに位置する地表のないガス惑星だが、空中に浮かぶ都市には600万人が住んでいる。首都クラウド・シティは、その景色の美しさから観光客で賑わい、ギャンブルの街としても栄えている。
ハン・ソロの旧友であるギャンブル好きのゴロつき、ランド・カルリジアンが全てを失いこの星に来たが、ギャンブルで執政官の座に収まり、意外にも有能な仕事ぶりを発揮し、この街の発展に貢献している。
ⓑ第2デス・スター
登場エピソード:6
<銀河帝国の無敵要塞>
<銀河帝国の無敵要塞>
初代デス・スターを失った銀河帝国は、デス・スター再建にあたり、構造上の欠点を徹底的に見直した。まず初代デス・スターがたった一機の戦闘機に撃破された苦い経験を生かし、大きな排熱ダクトをミリ単位の細さにし、排熱効率を落とさず、無数のダクトを通した。また、地表には対空防衛のレーザー砲も増やし、戦闘機の侵入をより困難にした。スーパー・レーザー砲のチャージ時間が短縮され、照準も正確になった。その為、敵戦艦などにも砲撃が可能となり、より戦闘力が増した。しかしその反面、リアクターも高出力のものを使い、直径も160kmと更に大きくなった。
推進力も増強され、初代の倍の速さで移動できる設計だった。初代建造の教訓を生かした急ピッチな極秘建造であった為、多くの強制労働者を確保し、僅か1年余りでスーパー・レーザー砲や対空防衛網など、そのほとんどを完成させていた。そのスピードは反乱軍も想定できない速さであった。
完成していれば、難攻不落の無敵要塞となる筈だったが、早期に反乱軍を一掃しようと企んだ銀河皇帝が、あえて建造中の情報を反乱軍に流し、全軍をおびき寄せる作戦を取った。
⑦エンドア
登場エピソード:6
<イウォーク族の星>
<イウォーク族の星>
アウター・リムを越えたワイルド・スペースにある、星図にも記されていなかった未開の惑星エンドアは、ガス状の巨大な惑星で、9つの衛星を保有している。銀河の繁栄から取り残されたこの場所では、原始の星の姿を見る事ができる。
4番目の衛星には巨木の森林が広がり、原始的な文明を持つイウォーク族が住んでいる。人畜無害と目された種族しか棲息しておらず、比較的穏やかな気候のこの衛星は、銀河帝国にとって第2デス・スターの建造拠点に適していると判断されたが、それが大きな誤算となった。
*********
――ちょっと待って! これ長くなる!?
まじ「ハッ! ディープ・コアの重力に魂引っ張られてた!」
『チャッピー』炎上騒ぎの話題を引っ張り過ぎて、既にここまででけっこうなボリュームになって来ています。
ここまでが「旧三部作」での舞台。「新三部作」に登場する星々に関しては後編として分けますので、今回はここまで。続きは明日の昼更新しますよー!
【後編に続く】
(執筆・まじさん/編集・猪原賽)
※参考資料等の紹介は次回末尾に掲載
(過去の連載は【『スター・ウォーズ』ノ・ミカタ】タグを参照ください)
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