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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

“プラモキープ”して夜毎にプラモマニアが集う店…中野のDEEP模型スポット「ホビーBARプロフェッサーTK」

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ここはどこ? 模型屋さん? プラモ屋さん?

まさに“中野カルチャー”然としたここ、実は「バー」です。プラモデルを中心としたホビーコンセプトバー「プロフェッサーTK」。この楽しさ……来るぞコレ!!


気になる怪しい看板

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なかなか入りづらいビルでお馴染みの中野北口界隈の「土屋ビル」。ここは1階にラーメン屋「鶏豚大将」の入っているテナントビルです。

鶏ダシ100%の”家系”ラーメン!中野「麺家鶏豚大将」を……探せ!

この記事でおわかりの通り、一体何の店が入っているやら、この先進んでいいのか? とぱっと見ためらわれる……。が、その白い看板には「HobbyBar プロフェッサーTK」。赤地部分には「3倍」が書き換えられ「3F」となっている。このロゴの雰囲気……アレじゃないか? が、ガンダ……いや、まさかね。


入りづらいドア

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3階まで上がってみました。怪しさに震えて、写真はついブレてしまった。北海道限定「やきそば弁当」のダンボールに、「ラーメン」ののれん。ここが“ホビーバー”とやらなのか。マジか。入りづれえ……ぶるぶる。と、この右を見ると。

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「Hobby Bar プロフェッサーTK」のメニューが掲げられている。間違いなさそうだ。ここが「プロフェッサーTK」だ。


え、ここ……バーですか??

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……!?

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!?

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!!!?

ここはプラモ屋さん?

「あ、すいません、それ売り物じゃないんですよー」

 ――ふぁっ!?


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「どうぞ、座ってください。駄菓子はフリーですから」

とカウンターの中の男性が私を席にいざなう。

 ――ええと、ここは……? あなたは……?

「こちらは駄菓子フリー、プラモキープOKのホビーバーですよ。私は『プロフェッサーTK』の店長、プロフェッサーTKこと小山武史と申します」

 ――プラモキープ!?



“ホビーバー”とはプラモ製作可のコンセプトバー

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プロフェッサーTKこと店長さんにいろいろ話を聞きましたが、ざっくり説明すると……

  • お酒を飲みながら、
  • カラオケをしたり(アニソン無料・一般曲有料)、
  • プラモを作ったり、
  • プラモ談義に花を咲かせたりするバー。

それが「プロフェッサーTK」。チャージ料は90分1,000円、延長60分1,000円。
店内に並ぶプラモはほぼ店長の私物。お客さんは自分の作りたいプラモを持ち込み、店のカウンターでグラスを傾けながらプラモを作り、作りかけのプラモは……


ボトルキープならぬ“プラモキープ”www

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 店長「(作りかけのプラモは)お店に置いていってもらって構わないんですよ。それが“プラモキープ”。またこちらにおいでになった時、プラモ製作の続きを……というわけです。その入口の積みプラが、全部お客様の“プラモキープ”です」

 ――ふぁっ!?

ただし、こちらは飲食店。一応プラモ製作にルールはあり、「塗装は禁止」。お酒に酔い、シンナー臭に酔ってしまっては大変なことになりそうですしねw

 店長「お客さん全員が黙々とプラモ作り続けてシーンとした日もあれば、アニソンカラオケ無料なんでカラオケが止まらない日もあるんですよ」

 ――変な店ですね!!

 店長「ふふふ」



プラモ作らなくてもOK!店長のトークが濃すぎる

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お店の屋号であり、店長さんのニックネームでもある「プロフェッサーTK」の名を知っている方は相当の模型マニアでしょう。実は店長は福島・郡山出身の「プラモマニア」。TVでも何度か、プラモまみれの自宅を取材された事のある経歴の持ち主。特にここにある「バンザイマーク」(バンダイの過去のロゴ)のプラモを集める事に力を入れているそうで。

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 店長「見てください、これ、昔のバンダイが出していたミリタリープラモです。私の集めているバンザイマークのロゴよりさらに古く、顔が描かれているのが特徴で……」

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あ、本当だ。マークのデザインが違う。そして並んでるバンザイマークのプラモ、ガンプラかと思ったらガンダム以外の作品のプラモも含まれている。「ゴールドライタン」「ゴライオン」……バンダイのプラモ、初期のガンプラは「ベストメカコレクション」というシリーズの中で扱う、ひとつの作品に過ぎなかったわけだ。

それにしても電柱……電柱のプラモなんて作ってたんだ……バンダイ。

 店長「ここにある自分のコレクションは結果的にガンプラが多いんで、ガンダム・ガンプラ好きと思われてるみたいですけど、私、実はガンダムよりマクロスのほうが好きなんですよね」

……で、それをキッカケに花咲くトークは古今東西のロボットアニメの話題。プラモの話題……

 宅配業者「お荷物でーす」

と、楽しく会話をしていると宅配業者が突然店に闖入。何を置いてったかと思えば。

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 店長「ああ、これ郡山の仲間が送ってくれた、店内に飾る用のプラモの完成品です」

 ――仲間!?



福島の模型サークル「RRM」サポーター

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「RRM(ダブルアールエム・リアルロボットモデラーズ)」というモデラー集団は福島県郡山市に拠点を置く団体。ガンプラを始め様々なプラモデルをリアルに作成し、実際「ガンプラEXPO」にも毎年、決勝へコマを進めるモデラーを輩出しているそうです。
写真はそんな「RRM」が地元で開催してるプラモコンテストの結果発表や作品発表、そしてプラモ指南をするミニコミ誌? パンフレット? とにかくかなり気合の入ったモデラー集団だぞRRM……!

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プロフェッサーTKこと店長さんはそんな「RRM」のサポーターとしても活動しており、店内に飾られた完成品プラモは、そんな「RRM」メンバーからの借り物も含まれている……どおりで出来のいいプラモが並んでるわけだ!


ある意味一番“中野”っぽいディープなスポット

と、完全にガンプラコレクターであり、ガンダム含めてロボットアニメマニアである“プロフェッサーTK”店長が経営するホビーバー「プロフェッサーTK」。
酒飲みながらプラモ作っていい場所、ガチのトークが楽しい場所。

中野ブロードウェイの“模型”成分がぎゅぎゅっと濃縮したような10席ほどのカウンターは、プラモ作らずともついつい居続けちゃう居心地の良さ。なんだここ。

そりゃ長時間居続ければ、そのタイムチャージでガンプラ何個買える!?なんて野暮な話です。みんなで一緒に作り、話し、楽しむ。そんな時間を提供してくれている「プロフェッサーTK」への感謝のお布施ですよ。

中野ブロードウェイに立ち寄った後、「プロフェッサーTK」の怪しいドアを、そっと開けてみてください。


ホビーバー プロフェッサーTK
東京都中野区中野5-60-14 土屋ビル3階
19:00〜26:00(無休)
Twitter:@GUNOYA


ちなみに店長さんに「猪原さん、バンシィ作ってくださいよ」と頼まれたので、これ買ってプラモキープする気マンマンでございます!

【新品】【限定品】HGUC 1/144 ユニコーンガンダム2号機 バンシィ(デストロイモード) NT-DクリアVer.
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