- 2015年04月09日19:00
「そうめん」と「ひやむぎ」の違いとは/その違いゆえに出る「ふし麺」とは
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これ、なんでしょうか。
これは「手延そうめん」を作る際に出る、切れ端。再利用商品ながらも貴重な一品、島原そうめんの「ふし麺」を紹介します。
そうめんとひやむぎの違いとは?
さっそく話が逸れますが、皆さん「そうめん」と「ひやむぎ」の違いってわかりますか?単純に分類するなら、
「そうめん」とは生地を伸ばして作るもの。
「ひやむぎ」とは生地を切って作るもの。(うどんと同じ作り方。言ってみれば細いうどん)
というのが本来の「そうめんとひやむぎの違い」です。
(ただし現在はJAS法によって一部例外を除いて「細さ」によって分類されています。)
「ふし麺」とはそうめんの折り返し部分
というわけで、本来は伸ばして作る「そうめん」。どうしても製作過程で“折り返す部分”が出ます。細く真っ直ぐな麺こそ、そうめんとしての商品価値があります。なのでその“折り返し部分”は切れ端として省かれる。
だが、そうめんには違いがない。というわけでそうした“切れ端”だけを集めたものが「ふし麺」として販売されているわけです。
あ、こちらの説明のほうがわかりやすいですかね。
手延べ素麺を製造する際2本の棒にかけ引き伸ばした時に出来る棒ぎわの一部です。一回の製造で出来る量が限られている為貴重な麺で麺師がおすすめする逸品です。
とはいえ切れ端ですから、長さは短く、揃っていません。なので「味噌汁、サラダ、鍋物に」。
というわけで味噌汁に入れてみました。
折り返し部分は通常のそうめんより太く薄く、ちっちゃい「きしめん」のような風合いもあります。
その形状からふし麺は「かんざし」「バチ」とも呼ばれるのも納得。
揃った細さではないので、茹で上がりの微妙な違いがひと口1本に混在するその食感もまた魅力。
「貴重な」……というわりには、このように「お徳用サイズ」で売られていることも多いです。キッチンの乾物入れにひとつ入れておくと重宝するかもしれません。
【揖保の糸 訳あり名物品】手延素麺 揖保乃糸 バチ 1kg 袋入