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なたのらしのめになる(?)「世界の中野」からマンガ原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 19:00

企業研修用カードゲーム「ウツ会議」の意図とは

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うつ病患者が身近にいる方。どう接したらわからない……という方いらっしゃいませんか?

社員で患者がいるけど、カウンセラーを置くほどの予算がないという中小企業の皆さん、注目です。周囲が患者当人のために何が出来るか、うつ病とはどんなものなのか。遊びながら学ぶカードゲームがあります。それがこの「ウツ会議」。


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これがプレイ盤面とカードです。「症状カード」と呼ばれる二つ折りのカード、および初期症状カード。
盤面には「ストレスタワー」という文字が見えます。

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ゲームはこの「ストレスタワー」に「症状カード」を積み、タワーを崩さず全て取り去る事が目的。

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プレイヤーは「当人」「医者」「カウンセラー」「上司」「人事」「バーのマスター」の役割を分担協力し、「当人」の心を写した「ストレスタワー」を崩さずに取り除くのがゲームの目的です。

そうしたロールプレイによって、うつ病患者との接し方を学ぶ――というわけです。

……と、引用する説明が長くなりそうなので、プレイレポート詳細は、私が寄稿しているAmp.にて公開されています。ぜひ続きはコチラからどうぞ。

【極レアカードゲーム】うつ病サポート体感ゲーム「ウツ会議」プレイレポート

詳細レポートは上記記事を参考ください。せっかくなのでこちらNewsACTのほうでは、レポート記事では書いていない、ゲーム「ウツ会議」の意図について書いておきたいと思います。

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このゲームを製作した広瀬眞之介さんによれば、このゲームにはいろんな“意味”が込められている、と言います。

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例えば「サポートすべき周囲」を演じるプレイヤーは、自分の手札で取り除けるカードを探す時、タワーの向こう側が見えません。

それはうつ病患者の症状が一面的ではなく、様々な行動が現れること、そしてサポートすべき周囲(プレイヤー)は連携してその側面を窺う……という意味があるそうです。

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また、レポートでは触れてませんが、このカードを積む際には、ここに書かれている「一方的な励ましがしんどい」「死にたい死にたい」などの言葉を、口に出して3回唱えるというルールがあります。

「うつ病患者が身近にいる、しかしうつ病のことがわからない、でもサポートしたい」そんな企業研修用のゲームがゆえに、実際にうつ病患者がどう思っているのか、言葉にして唱えることで“実感”してもらいたいという意図があるそうです。

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そしてプレイヤーは「医者」「カウンセラー」「上司」「人事」「バーのマスター」「当人」という6種類のみ。
「家族」や「友達」が無い事に疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。その点に関しては広瀬さんはこうおっしゃっています。

そもそも鬱になる原因が毒になる親(友人)の場合もあり、良い人と悪い人の振れ幅が大きすぎるうえ、関わり方も違いが多く、ゲームにする以上はある程度シンプルにする必要があったためです。

また上司にも良い上司、悪い上司はもちろんいるのですが、上司という機能だけをプレイヤーには与えています。その点、複雑化させてゲームをより楽しく奥深いものにするよりも、「企業研修」アイテムとしての完成度を高めたいということで、「家族」「友人」は省いている状況です。

やはり「企業研修」という目的がある以上、「うつ」という病気や周囲のサポート方法について、まず「人事」と「上司」にわかって欲しいんですよね。

一般に広く売るのではなく、ゲームを通して「うつ患者のサポート方法」を(企業に)学んでもらいたい。

“現場”にいる当人だからこそ、ゲームを作るのに協力したカウンセラーさんと共に、「ウツ会議」を持参して会社の方に知ってもらいたい。

広瀬さんはそんな思いでゲームを日々良いものにしようとしているそうです。アナログカードゲームながらバージョンアップを続ける……

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売りっぱなしで単純に楽しんでもらうゲームとはひとあじ違う「ウツ会議」。なるほどね。


ウツ会議のお問い合わせは

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企業研修に「ウツ会議」を使ってみたいという方は、こちらのチラシにもある、ゲーム開発者の広瀬眞之介氏の会社に直接ご連絡するか、下記のFacebookページまでどうぞ。

「ウツ会議」 研修用うつ病サポート体感ゲーム(Facebookページ)


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