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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 16:00

プロの作家も自著の”営業”に使うべき!「でんでんランディングページ」

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さて皆さん、私の著書「ガンロック」は買っていただけたでしょうか。

そんな自著を告知する”ランディングページ”をサクッと作ろうと、電書作家御用達のサービス「でんでんランディング」を使ってみた、というお話。



プロの作家でもない、別にKindleでセリフパブリッシングしているわけではない、という方がここNewsACTの読者の方の大多数でしょうけど、きっと拡散すれば私のように出版社に作品公式サイトを用意してもらえない程度にはプロな作家さんに届くのでは? というスタンスで紹介します。


そもそもランディングページとは?

インターネット広告や、検索エンジンの検索結果からのリンク先となるウェブページ。広告を見る人にとっては、広告(又は検索結果)をクリックすると最初に表示されるページ。必ずしも自社サイトのトップページである必要はない。
インターネット広告用語辞典より引用)

つまり”作家”の場合、自著のあらすじや舞台・魅力などを伝えた上で、そのままネット通販サイトへの引き込みが可能となる「特設サイト」という理解で良さそうです。

そしてプロ作家ではなく、”Kindle作家”という言葉に代表されるセルフパブリッシャーに利用されている「ランディングページ」サービス。それが今回紹介する「でんでんランディング」です。


でんでんランディングの基本は「Tumblr」

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でんでんランディングよりキャプチャ)

「でんでんランディング」は、Tumblrテーマのひとつ。ブログサービス・Tumblrを利用し、電子書籍の紹介に特化したサイトを構築するためのテーマです。

テンプレートに必要事項を書き込むだけで、PCからでもスマホからでも見やすい「レスポンシブルデザイン」。「ソーシャルボタン」付き。「検索エンジン最適化」。PV動画の貼り付けや「EPUB to Twitter」を利用した試し読み機能まで付いた、いたれりつくせり。その全ての機能を無料で使え、自著の宣伝に使える。いいゾ~コレ。


でんでんランディングを使ってみた例

というわけでステマとして、自著『ガンロック』のランディングページを紹介します。

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http://gunlock-holmes.tumblr.com/

画面をキャプチャし、並べただけですが、その書影・登場キャラ紹介・通販サイトへのリンク。すっきりとしたデザインでまとまっているのがわかると思います。

さて、ではこんなランディングページを導入するには……?


でんでんランディング導入手順

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でんでんランディングよりキャプチャ)

まず、Tumblrのアカウントを取っておきましょう。その後「でんでんランディング」サイトへ行き、「使ってみる」をクリック。

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でんでんランディング|GitHubよりキャプチャ)

するとGitHubでテーマが公開されています。下にスクロールすると……

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でんでんランディング|GitHubよりキャプチャ)

でんでんランディング・テーマの「増量版」「通常版」「軽量版」がリンクされています。

増量・通常・軽量の違いは、以下のとおり。

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でんでんランディング|GitHubよりキャプチャ)

その違いは、紹介出来るキャラクター数の上限や、購入サイトリンク先の上限などの数。お好きなバージョンを選ぶと良いです。

そしてそんな「増量版」「通常版」「軽量版」を選んでリンクを踏むと……

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でんでんランディング|GitHubよりキャプチャ)

いきなりHTMLコードが羅列し、ちょっと面食らいますが、このテキストを全選択し、まるっとコピー。

あとはTumblrでの作業になります。

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Tumblrのダッシュボードからブログのカスタマイズをクリック。左に出ている「HTMLを編集」をクリック。

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すると表示されるHTMLコード。これがTumblrのブログの基本HTMLコードなので、この全てを削除。
そして先ほどまるっとコピーした「HTMLコード」をペースト。プレビューを更新して終了。

すると「テーマの編集」の項目が「でんでんランディング」用にカスタマイズされた状態となります。


でんでんランディングのセッティング

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あとはそんな「でんでんランディング」テーマの中で、並んでいる項目に必要事項・データを埋めていくだけです。
書影画像データ等、事前に準備しておくといいでしょう。

特に「テーマオプション」に関しては、
  • 内容紹介
  • 動画
  • オーディオ
  • 特徴紹介
  • キャラクター紹介
  • 試し読み
  • 作品詳細
  • 自由記述
  • レビュー紹介
  • 購入リンク
  • 関連作品紹介
  • 著者紹介
……と、表示非表示は任意ながら項目多数。

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いくら下に下にスクロールダウンしても終わらないくらい、項目は多いです。
そして多い分それぞれの機能は確立しているため、自由度の幅は狭いです。

自分のデザインセンスで項目を配置したい、という欲求には余り応えられない分、項目を埋めさえすれば「公式ランディングページ」としては実用に耐えうるデザインが出来ますので、その辺りは一長一短でしょう。


「自由記述」欄だけは結構自由度ある

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ただしここ「自由記述欄」だけは別。HTMLタグに対応し、つらつらを書き連ねる事が出来ますので、どうしても自分のセンスで画像や文章を設置したい! という方は、こちらで何とかその思いを解放すればよし。

参考画像ではよくわからないと思いますが、ここでは他所(私のブログの画像置き場)に置いた画像を読み込み、幅に合わせて画像を表示させるタグを書き込んでいます。

おかげで私が伝えたいマンガ内の象徴的なカットを、大きめに表示できるようになっています。
他の項目では画像の大きさが変えられないし、埋め込める画像の数には限りがあるので、ここ「自由記述」欄をどう使うかが結構なキモになるかもしれません。

さて、そんな多くの「テーマオプション」項目の一番最後に……


1点、絶対チェックを外さねばならないスイッチに注意

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数多く羅列されたテーマ設定項目の一番下に、「詳細設定」があります。この「詳細設定」を開くと……

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でんでんランディング|GitHubよりキャプチャ)

この画面。「デフォルトのモバイルテーマを使用」のチェックは必ず外す事。私は最初、このチェックを忘れていたために、

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こんな状況です。チェックをオンのままにしてスマホでランディングページを見ると、この画像のとおりせっかく設定した項目が表示されなくなります。「デフォルトのモバイルテーマを使用」しない、という設定、お忘れなく!


紹介出来る本は1冊だけ

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でんでんランディング|GitHubよりキャプチャ)

「でんでんランディング」Tumblrテーマは、ひとつのブログのテーマを改造して使います。その結果、そのただ1冊の紹介のためだけのブログになります。というかブログ機能は失われます

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Tumblrを通常利用したい場合、また新たな本を紹介したい場合は「新しいブログを作る」から新たなブログを作成する必要があります。

2冊目の本をでんでんランディングで紹介したい場合は、最初に戻り、HTMLソースを書き換えるところからまた始めましょう。


プロ・アマ関係なく作家はでんでんランディング使うべき

……と、自分メモ的な意味合いも含めて駆け足で紹介しました、でんでんランディングの導入方法。
でんでんランディングは公式サイトに「セルフパブリッシャーのための」という接頭語が付いていますが、自分の本を紹介する、という意味においては、プロ・アマ関係ないと思われます。

※セルフパブリッシャーをアマチュアという意味に固定する意図はありません。

自費出版にしろ電子出版サービスを利用したセルフパブリッシャーにせよ、そして実体を持った商業出版物を出す者にせよ、Twitter始めネットを利用してその告知を打ちますよね。

そりゃあヒット作に恵まれたプロ作家ならば、出版社が専用告知特設サイトを用意してくれたりしますが、そうもいかない俺のような底辺作家もいる。

なら、自前で用意しちゃえば?

という意図で今回「でんでんランディング」を導入、『ガンロック』ランディングページを作成した私ですが……


「ガンロック」特設サイト出来ちゃった

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そんな「でんでんランディング」利用したランディングページを作成しておきながら、公式サイトを構築しました。でんでんランディング・ガンロックランディングページを原型に、さらに気合いの入ったサイトになってます。

http://iharadaisuke.com/gunlock/

まだスマホ対応・GoogleAnalytics等仕込んでおらず、そもそも何もない「iharadaisuke.com」なる公式ドメイントップから階層掘って置いてある状態。
URL削って見ないでください。

しかし、これだけ気合いの入った特設サイトですが、基本のコンセプト・構成は「でんでんランディング」版と変わりません。それに近い事が「でんでんランディング」で可能……ということをここではご理解いただき、ランディングページを作成したい作家の皆さんの「でんでんランディング」導入のキッカケにでもなれば幸いです。


でんでんランディング|セルフパブリッシャーのためのTumblrテーマ
http://lp.denshochan.com/


ガンロック|猪原賽・横島一/別冊少年チャンピオン連載作品
http://iharadaisuke.com/gunlock/


ガンロック ランディングページ(でんでんランディング版)
http://gunlock-holmes.tumblr.com/



ガンロック 1 (少年チャンピオン・コミックス)
猪原 賽 横島 一
秋田書店 (2015-02-06)
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