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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

雪国の風物詩”雪合戦”―新潟県魚沼市「第27回小出国際雪合戦大会」出場者として運営に提言したい

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雪合戦の国際大会がある、というのをご存知でしたか?

新潟県魚沼市小出で毎年開催されている「国際雪合戦大会」。去る2月8日にその第27回大会が開催され、その試合にわたくし、出場して参りました。しかし……写真を見ると何やらどこか……おかしい?

雪合戦:1000人が熱戦 熱い雪玉飛び交う 新潟・魚沼

 新潟県魚沼市干溝の響きの森公園で8日、「第27回小出国際雪合戦大会」が開かれ、県内外から参加した190チーム・約1000人の選手が熱戦を繰り広げた。約1万5000人が見守った。

 会場には、縦24メートル、横10メートルのコートが作られ、大将1人、足軽4人の計5人でチームを編成。雪玉を相手にぶつけ、当たると相手の持ち点が減点されるルールで争った。
毎日新聞より引用)
まあ報道的にはこうです。でもせっかく参加者という立場でわたくし新潟まで出かけましたので、もうちょっと詳しくレポートしたいところですけども……

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予選敗退したので決勝戦も観戦せず東京に帰りましたので、優勝チームもわかりません。なので、突っ込みどころ多数だった会場の様子や、現場で撮った写真の紹介など、軽いネタレポート的に取り上げますよ。
あとは最後に運営側への要望があります。これはネタではなく、重要な「安全」に関する提言ですので。


見守る守護神はなぜかドラえもん

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会場の隅にドラえもん雪像が。なぜか鳥居が用意されていますが……ポケットにあたる部分に祠があり、イベント開始直前に「ご神体」が奉納されていました。

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が、なぜその祠そのものがドラえもんだったのか……謎です。


「小出雪合戦」発祥の由来

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ステージ前に掲示してあった「小出郷雪合戦発祥の由来」。

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それによると、その起源は戦国時代にさかのぼり、長尾為景と上条定憲の領土争いにあったそうです。その中でも特に「一本杉の戦い」と呼ばれる局地戦で、とっさの攻撃で雪玉を投げた――それが現在日本で確認されている最も古い雪合戦の記録……

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――「ということにしておこう!

デタラメかよおい!!www

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とはいえ、今年で第27回。この地・小出の雪合戦は冬の越後の風物詩として認知されているのは確か。

参加者である私自身、東京からの出場ですし、参加チームは新潟県内に限らず日本全国から。それだけでなく「国際大会」に恥じない、海外からの参加チームもありました。それと……


コスプレ出場者多数!

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……ん? 今アラレちゃん通り過ぎた?

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あれ?『ワンピース』の人いる……。

実はこの小出雪合戦大会。こんなルールがあります。

小出雪合戦大会は「真剣に遊ぶ」をモットーに、遊び心をもって競技を行うものとする。
また、楽しむことを再優先としコスチュームやパフォーマンスにて会場を盛り上げる精神を忘れてはならない。

コスプレ推奨。
目立った者勝ち……ということは無いのですが、チームの独自の色を出すために、揃いのコスプレやパフォーマンスが推奨されています。

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自由の女神かなーと思いきや、なんか白鳥がおる。

他にも1チーム5人編成という事からか「スーパー戦隊」のようなカラーリングのチームや、全員樽美酒メイクのおかしいゴールデンボンバー風のチームや、セーラー服の女子高生チーム(男女混合)……
中にはこの雪だらけの寒空の中、白ビキニ水着の女性がいるチームさえありました。


会場は雪だらけ

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会場は魚沼市小出郷文化会館併設「雪のコロシアム」。

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(この画像は魚沼市小出郷文化会館公式サイトより転載)

夏こそこのような広い運動場ですが、

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見る影がありません。

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ただの雪国です。

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おそらくフィールドなんだろうなと思われる窪地に、コートが4つ作られています。

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こちらが試合コート。思ったより狭い。

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そして雪玉の暴投から観客を守るネットも霜が張っております。とにかく寒い。そんな中、スカートひらりと生足のぞくセーラー服チームや水着のチーム……きっと雪に慣れた地元民の方々のチームなのでしょうね(オイ)


雪国ならではの出店も

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なにやら会場の外に設置された、四角い雪レンガ。実はこれ、

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出店屋台。

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雪を固めたレンガを積んで作ったかまくらの中で、甘酒やフランクフルトを販売していました。ちょっとこれは面白いですね。


開会式からカオスだった

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さて、実際のイベントの様子ですが、まずは出場チーム約200チームが勢揃いした開会式から。

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完全防寒スタイルでステージ上に立つのは、おそらく地元のシンガーソングライターの方。(名前がわからなかった)
彼らがなぜステージに立っているかというと、「小出国際雪合戦大会」公式ソング『国際雪合戦行進曲』を歌うため。約200チームがステージ前に揃うまでその曲を歌い続けてくださったわけですが……

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「投げて投げて投げてー!」
「よけてよけてよけてー!」
「投げて投げて投げてー!」
「ぶつけろー!」

というサビのため、出場チーム側からステージに向かって投げつけられる雪玉

言ってみればステージ上のアーティストが、観客から物を投げつけられているわけで、この「国際雪合戦行進曲」、歌詞がマズかったなとw

歌いながらも彼らが投げつけられる雪玉をシュッシュと「よけてよけてよけてー!」な状態は、撮った動画をYouTubeにアップしましたので、こちらでどうぞw




試合模様と結果発表は端折ります!

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お、アラレちゃんが試合しとる。

自分が試合に出場していますし、試合模様を写真に撮ってる場合じゃなかったんで、大会のキモの部分は端折ります。

ひとつだけ言っておくと、「アラレちゃん」がアラレちゃんである等のコスプレの見た目が面白いのは、試合前や試合外の場面でのみ。よく見てもらえればわかりますが、出場選手は必ずゴーグル着用というルールがあります。もちろんそれは、顔面・頭部への雪玉ヒットは違反行為とされている→でも手元が狂ってぶつかる危険もある、という観点からの、安全策なんですが……


実は、負傷者出ました

我チームから負傷者が出ました。硬い雪玉をゴーグル下のむき出しの部分に当てられ、口元を負傷。地元の病院で応急処置ののち、大会そっちのけの東京とんぼ返り(→詳しい診察)という事態に。

この「小出国際雪合戦大会」は、大将1人+足軽4人という編成で行われるのですが、足軽がポイントを失い退場すると、大将が一人で対戦相手からの集中砲火を浴びる事になります。そんな一方的な試合が、観戦している試合の中でも多く見られました。

ゴーグルのせいでコスプレの顔が見えない、とか言ってる場合じゃなかった。守るべきは目だけじゃなかった。


ルール改正提言

ワンサイドゲームとなった場合、どうしても雪玉の集中砲火を浴びる事態となる大将一人だけでも、フルフェイスのゴーグル着用を義務化する必要があるのではと思いましたね。

出場条件として、ゴーグルは参加者が持参(そして試合時の着用義務)という決まりがあったのですが、大将用のフルフェイスのみは大会運営側からの貸し出しで対応しても良いのではないでしょうか。

(なお、我がチームの負傷者の治療費は、大会参加費用に含まれる保険にて賄われることになっています。)


というわけで……

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我がチームは予選敗退、参加賞のボールペン、タオル、えのき茸をいただき、決勝戦も見ずに帰京。中途半端なレポートとなりますが……

来年の第28回「小出国際雪合戦大会」においては、大将のフルフェイスマスク着用義務の上、更なる安全対策(負傷対応策)を講じてくださいますよう強く要望し、今回のレポート終わります。

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あとちょっと戻るけど、歌詞に「投げてー!」ってあるからって、ステージ上の歌手や来賓に雪玉投げちゃダメ!
彼らはゴーグルさえしてないですよ!!



小出国際雪合戦大会公式サイト
http://seinenbu.uonumakoide.com/yuki/


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