- 2015年01月31日12:00
【閉店】「まずい」の代名詞”木久蔵ラーメン”「代々木ラーメン党」行ってラーメンとつけ麺食べて来た
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先日「木久蔵ラーメン」ブランドのお土産つけ麺を食べました。そうなると気になるのは……現在１店舗しか残存していない、リアル店舗の「木久蔵ラーメン」。
「木久蔵ラーメン」こと「代々木ラーメン党」に行って来ました。
【追記】2015年5月末をもって「代々木ラーメン党」は閉店しました。レポートはコチラ。
◆代々木“木久蔵ラーメン”こと「全国ラーメン党」ひっそり閉店……！
林家木久扇プロデュース「木久蔵つけ麺」。こちらは濃厚魚介豚骨つけ麺で、意外に激ウマでした。
さて、リアル店舗の木久蔵ラーメンは……？
”木久蔵ラーメン”唯一のリアル店「代々木ラーメン党」
代々木駅西口改札を出てすぐ右。松屋の隣にひっそりと「代々木ラーメン党」の看板があります。
こここそが、林家木久扇師匠が笑点でたびたびネタにされる、「まずいラーメン」木久蔵ラーメン（きくちゃんラーメン）を提供する、日本で唯一残る実店舗です。
1982年（昭和57年）に木久扇と横山やすしが「全国ラーメン党」を結成したことを機に販売を開始した。全国ラーメン党の店舗は、最盛期には約27店舗あったが（木久扇談）、東京都渋谷区の代々木駅西口の店舗を残して、2012年までにすべて閉店した。
（Wikipediaより）
前回はスルーしましたが、元はと言えば「木久扇と横山やすし」が始めた事業。やっさんがご存命であれば、あんなにも「まずい」っていうネタにされること無かったんじゃないかとも思います。怖いから。
ともかく、Wikipediaにあるとおり、ここ代々木の「代々木ラーメン党」こそが、唯一「木久蔵ラーメン」をリアルな店舗で食べられる場所。
木久蔵ラーメンと言えば昔ながらの醤油ラーメン……というイメージを持っていましたが、なんと「とんこつ、正油、塩、みそ、辛口とんこつ、つけめん」というラーメンジャンル全方向体制でお客さんをお待ちしている模様。
というか、完全に「とんこつ」推しだな、この看板。
「代々木ラーメン党」入ってみた
お店はこの階段の下、左側です。
コの字カウンター。
ランチタイムはお得な全品ワンコイン。半チャーハンのセットが６００円。私の前に３名ほどのお客さん。その全員がセットをオーダーしていました。確かにこれはセットにしたくなりますね。
まあでもここは……
「つけめん」のバリエーション
せっかくお土産バージョンの「木久蔵東京つけ麺」をいただいたので、「代々木ラーメン党」でもつけ麺をいただいてみましょう。水を出す店員さんに直接オーダー。――つけめんください！
店員「味は！？」
――味ィっ！？（つけ麺はつけ麺じゃないのかと、不意を突かれてキョドる）
店員「正油、塩、みそ、とんこつ？」
つまりアレです。「正油、塩、みそ、とんこつ」というラインナップの基本の「木久蔵（きくちゃん）ラーメン」。その全種をつけ麺風にいただく。それが「代々木ラーメン党」で言うところの「つけめん」というわけでした。即座にそう判断した私は……
――正油でお願いします。
店員「はいよ！」
「つけめん」食べてみた
というわけで着丼です。「つけめん（正油味）」。ランチ価格５００円。安い。しかし……
ん？ このスープ……
冷やし締められた麺のほうのトッピングは豪華だが……その麺そのものも……
うん、これ、完全に「一般的なごくありがちな東京醤油ラーメン」のスープだし、麺だ。単に麺が冷やされた別添えになっているだけの、「ざるラーメン」と言ってもいいかも。つまり……
この前食べた「木久蔵東京つけ麺」とまったく別物だコレ！
ああーびっくりした。
味ですか？
「木久蔵東京つけ麺」は無茶苦茶美味かったです。……が、「つけめん（正油味）」は、ノーコメントです。
でも「木久ちゃんラーメン（正油）」は美味いんじゃないか説
確かにリアル店舗木久蔵ラーメンこと代々木ラーメン党の「つけめん（正油味）」はマズかった。（あ、言っちゃった。違うんですよ、濃くあるべき付けスープがラーメンスープそのものだし、冷たい麺を付けるから、薄くてヌルい、パンチが無いものに……）が、ちょっと待って。笑点でネタにされる「まずい」の代名詞は、あくまで「木久蔵ラーメン」。その発端は”昔ながらの中華そば”を目指したもの。
もう一度Wikipediaより引用します。
「不味い」や「返品」はあくまで『笑点』の「大喜利」でのネタである。1999年元日放送の『笑点正月スペシャルバスツアー』で木久蔵ラーメンを笑点の面子で訪れた際には、食通としても知られる林家こん平が「旨い物食う時に言葉はいらないよ」と絶賛した。立川談志は高座で「あいつはね、落語うまくないけどラーメンうまいよ」と評している。
木久蔵ラーメンがまずい、というネタが始まったのは林家木久扇が中華料理人とラーメン作りで対決の際、ゆでる麺をこぼすなど上手く行かず、散々な目にあったことが始まり。したがって本当にまずいのは「林家木久扇師匠本人が作ったラーメン」のこととされる。
実際、このおそらく『笑点正月スペシャルバスツアー』で撮ったと思しき、お店の前で撮った笑点メンバー勢ぞろいの写真も店内に飾られていた。
つまり何が言いたいか。
「木久ちゃんラーメン（正油味）」ならば、”昔ながらの中華そば”として普通に美味しいのでは？
「代々木ラーメン党」再訪
というわけで、「木久ちゃんラーメン（正油）」をオーダー。例によってランチタイム価格、ワンコイン。なので……
今回はセットで。具は玉子とネギだけのシンプルな半チャーハン。半サイズですが、オーダーごとの調理。ちょっと好感。
さて、「木久ちゃんラーメン（正油）」の味は……
あれ……？ うまい…………
具は「つけめん」同様、チャーシュー、ゆで玉子、メンマ、ネギ、海苔のシンプルな「中華そば」。
チャーシューはしっかりとした厚みのあるもの。味も染みていて、なかなかにいいです。
冒頭にいただいた「つけめん」と構成要素はまったく同じなのに、不思議とうまい。ホッとする。
中細の縮れ麺と、「つけめん」と本当に同じだったのかな？と悩ましい純粋東京醤油ラーメンスープ。不思議と単純な鶏ガラスープとは思えない独特の香りがあります。なんの香りだろう。でも、なんだか懐かしい。
そんなスープの味わいが口の中に残っているうちに、シンプルな玉子チャーハンをかきこむ。これがまたうまい。
懐かしく、安っぽい、そして事実安い「ランチラーメンセット」６００円。これだったら近所にあったら毎日通ってもいいな、と思ってしまうわたくし。
それにしても謎なのは、そんなリアル店舗の木久蔵ラーメン店「代々木ラーメン党」と、先日の木久蔵ラーメンお土産シリーズ。なぜこんなにも違うのか。
それとも”木久蔵ラーメン”は既にリアル店舗から撤退。お土産ラーメン販売・通販だけに絞っていて、「代々木ラーメン党」だけは独立して看板そのまま営業しているだけなのか。いろいろ勘ぐってしまう謎。
代々木ラーメン党（全国ラーメン党本部代々木店）
東京都渋谷区代々木１丁目３４−４ 小島屋乳業ビル B1F
【追記】2015年5月末をもって「代々木ラーメン党」は閉店しました。レポートはコチラ。
◆代々木“木久蔵ラーメン”こと「全国ラーメン党」ひっそり閉店……！
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