- 2014年11月23日12:00
【リベンジ】再びすじこからイクラを生産してみた!鮮魚店の無料ほぐしサービスに面食らったが、やっぱりイクラの高さを納得した
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すいません、先日お伝えした「生すじこからイクラを作って食べてみた。イクラが高いわけがわかった……」エントリーは誤報です。鮮魚の知識の無い面々が集まってすじこからイクラを作ってみた結果、アレは偽物でした。
リベンジすべく、今回は絶対確実、ホンモノのイクラを生産。すじこのほぐしから改めてレポートします。(でもやっぱり何でイクラが高いかわかったよ……。)
前回の材料は生すじこではなく「塩すじこ」だった!
■生すじこからイクラを作って食べてみた。イクラが高いわけがわかった……
なんと前回イクラを作った原料である「すじこ」。生すじこではなく、「塩すじこ」と判明。そのまま生食するべき調理済みの塩すじこをわざわざほぐして洗い、味を付け直した失敗作でした。
失敗作どころか、偽物と言っていい。なぜならば「いくら自作法」をググると、「塩すじこからイクラは作れません」と断言するレシピサイトやブログが散見。駄目だこりゃ。
リベンジだ。
生すじこを買いに行ったら愕然とした
もう築地まで行くこたぁねえ! 池袋西武デパート地下の鮮魚売り場に買いに行こう。近場でいい近場で。そうしてデパ地下鮮魚コーナーに向かった我々が見たものは……!
あった! すじこだ! ……って、ん?
「すじ子ほぐしサービスいたします。」
おーい!! 塩すじこだったけど、あのほぐしに苦労した我々の苦労の意味は!!?
パッケージを手に取ると、さらに驚愕。すじこの裏に隠れてるこのパックは……
「イクラの漬けたれ」。
無料ですじこほぐしサービスをしてもらった上、漬けダレ付きで、漬け込むだけ。イクラは高いからすじこをほぐして自前で作ろう。という我々の目論見を肩透かしする至れり尽くせりの鮮魚コーナー。
――あの、すじこほぐしてもらいたいんですが。
店員「あいよっ!」
店員さんは私が差し出した約6,000円分、3パック1キロ強の生すじこを売り場の裏の調理場へ持って行き、裏方のおばさんが金網を使ってすじこをほぐす。
そしてイクラ状にほぐされたパックを渡される。
この間、10分。
おいおい、この前男二人がかりで1時間以上かかったすじこほぐし、おばさん一人で10分かよ!!! なんだったんだ俺らの苦労は…………!!!!!!
でもちょっと待って。じゃあなぜイクラは高いのか
私は前回、そのすじこほぐしの苦労こそイクラの高い理由ではないかと考察。しかしすじこほぐしは無料。すじこを買えばイクラのタレも添付。それでいて……おなじ鮮魚店で、イクラはすじこの倍額以上。なぜ…………
まさか、鮮魚店で買うイクラはぼられてる!? と私は困惑したんですけど、やっぱりイクラが高いのにはカラクリがあった。それは……
鮮魚店のほぐしサービスは粗ほぐし
これが鮮魚店のほぐしサービス後のほぐしすじこ。よく見ればまだスジが残っています。
(ピンぼけ失礼)
鮮魚店ですじこと共に配布されていたイクラの作り方リーフレット。こちらによると、ほぐしたすじこは「真水をたっぷり加え、卵の表面を撫でるように洗い浮いてきた皮を取り除き、お米を研ぐ要領で皮と水を流す。これを水がキレイになるまで5,6回繰り返す。」とあります。この作業はさすがにお店のおばさんもしてくれてなかったと思う。
ではやろう。すじこ洗い。その前に取りきれてないスジを取ってですね……とスジを取り出したら、
出てくる出てくる、まだ取り除き切っていないスジや膜。10分くらいかかった。
ほぐしたすじこを洗う
わあ! 水を注いだ途端に水が真っ白に! これが汚れや膜か。これを取り除かないとおいしいイクラが出来ないのだな。
2回目。中身のない皮だけが浮いている。これもゴミだ。
お米研ぎの要領でこれも水と共に捨てる。
何度かこれを繰り返すと、確かに水がキレイになって来ます。
うん、こんなもんかな。とざるにあけ、水切り。
白くなったイクラの色を戻す
真水にさらされることによって白くなったイクラの表面。これは前回のアレを思い出してください。
(川島よしお著『グルームパーティ』より)
「真水につけたのでイクラが白いままですので」「最後に塩をふって色を戻します」……ふむ。
塩を振って、まんべんなく塩が行き渡るように軽くかき混ぜてみる。
うわ、ほんとに色が戻った! すげえ!
川島せんせいすげえ!!
ちなみにこの仕上げの作業で約30分かかったので、やっぱりイクラはこの作業代と考えていいでしょう。
イクラのタレに漬けて一晩寝かす
あとは色が戻ったイクラに添付されてたイクラのタレをかけ、
だいたいひたひたになるくらい。この状態で8時間寝かせれば、今度こそイクラが完成です。
***(翌日)***
完成です!
ひたひただったイクラのタレをイクラが完全に吸い込んでぷっくりとし、キレイな宝石のように輝いています。
今度こそ、正真正銘、「生すじこから作ったイクラ」の完成だ!
自作イクラ、実食
たくさん乗せました。ええ、1キロありますからね。丼というかプレートですが、ご飯をドーナツ状に盛った真ん中にイクラをぶち込みました。なので……
ライス土手、決壊!w
ほぐした生すじこがイクラのタレをほどよく吸い、味は当然バッチリです。
最高です。イクラうまい。こんなに大量にイクラ、食ったことない。
(結果的には15人ほどでシェアしました。)
まとめ
- 池袋西武の地下鮮魚売り場は、すじこほぐしからイクラのタレ付きで至れり尽くせり
- すじことイクラの倍額の差は、ほぐしサービス後の仕上げの手間賃と思われる
- その結果半額以下で大量のおいしいイクラを食べられるので、最高
ちなみにそろそろすじこの季節は終わりますし、11月が一番卵のサイズが大きい時期だそうです。
皆さんもぜひ、お早めに! 生すじこからイクラを生産してみてください。