- 2014年11月09日12:00
生すじこからイクラを作って食べてみた。イクラが高いわけがわかった……
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あんまり見た目は美しくない盛り方の「海鮮親子丼」。それもそのはず、このイクラは自前で作ったものです。
最近Kindle化された、過去週刊少年チャンピオンに連載されていた４コママンガ『グルームパーティ 』（川島よしお・著）の豆知識４コマを元に、すじこからイクラを作ってみました。
【11.23追記】この記事で使用した生すじこは実は「塩すじこ」だった！→生すじこを使用してリベンジイクラしました
『グルームパーティ』Kindle版
【漫画ニュース】「絶版マンガ図書館」無料コミックが＜有料＞Kindle化！？買う人いるの！？という疑問に答えてみる : NewsACT
今回はその「絶版マンガ図書館」にアーカイブされ、そして格安のKindle版の販売もされている『グルームパーティ 』の話から。
作者の川島よしお先生は、マンガ家デビューする前は鮮魚店で働いておりました。なのでマンガの中で魚関係のネタ（文字通り）や、鮮魚店バイトの経験を活かしたお魚豆知識をコミックス内で披露。
私自身も根っからのチャンピオンっ子ですので、当然『グルームパーティ 』はコミックスも買って読んでいたのですが……。
友人「生すじこ買って来て、イクラを作りたい」
――よし、いい資料がある。これだ。
と見せた画像がコチラ。
（画像は『グルームパーティ』Kindle版からスクリーンキャプチャ）
コミックスに収録されている、川島先生が伝える、川島先生の働いていた鮮魚店秘伝の「生いくらの作り方」解説マンガ。
つまり私は、コミックス持ってるのに、その場で友人に見せるために『グルームパーティ 』Kindle版全巻をその場で購入したわけです。全巻買ったというのは、「川島先生、いくらの作り方マンガに描いてたなー。何巻だったかなー。ええーい面倒だ、どうせ全巻買っても５８０円だし！川島先生に改めて印税入るし！」
というわけで、川島先生伝える○川水産秘伝の「生いくらの作り方」を参考に……
「生いくら」作ってみた！
築地場外で買って来た「生すじこ」を用意します。
なまめかしい生すじこ。こいつをこれからほぐして、生いくらにしていきます。
作り方はとてもカンタン。生すじこを「『ちょっとあついよッ』つーくらいのお湯の中へ」「とっぷりつける」。
するとお湯の熱ですじこの外の膜が弾け、いくらが取り出せるようになるので、
あとは水で流しながら膜をほぐす……わけですが、この膜、外の膜だけでなく内部にもみっしりといくらを包み込んでおり、意外にこの「膜をほぐす」過程が大変でした。
実はこの「マンガを参考に……」と言いながら、生のすじこをお湯につける、その過程が「いくらに熱が通ってしまうのでは？」と恐れてしまってわりとさらっと浸けるだけにしちゃったんですよね。
よくこのマンガを読み返してみれば、
「（お湯に）とっぷりとつけます」
「しばらくすると膜がほぐれます」
とあるのに、私達は「しばらく」なんて言えないほど、サッと、短い時間浸けた程度でした。それがその後の苦労に繋がるとはね……。
膜をほぐして回収した生いくら。こうなるまでに、大のオトナが２人がかりで１時間かかった。
つまり「マンガを参考に」なんて言っておきながら、初手から間違い、もはやマンガを参考になんて言えないレベルで試行錯誤した１時間だったのです。川島先生ごめんなさい。
ここからはもう、マンガを元にじゃなくって、我々の独自のスタイルで。まずは写真にも見えて目立つ白いイクラの薄皮を丁寧に取り除きます。１時間すじこの膜と格闘した結果、潰れてしまった可哀想なイクラの処分です。
その後はマンガには「塩を振って色を戻す」とありますが、塩を溶かした塩水をかけて水を切りました。
それがこちら。キレイに色の戻ったイクラちゃん。しかしそれにしても生すじこ１腹分（２切れ分）がだいぶ減ったな……。
お椀に軽く２杯分。この減り方、がっかりだ。そしてこうも思った。
確かに我々の処理の仕方に問題はあったが、それにしても生すじこからイクラを取り出すのは大変だ。これは機械化オートメーション化は大変そうだ。きっと手作業で行われているに違いない。
つまりイクラが高価なわけだ、と。ｗ
あとは醤油６、酒２、みりん２の割合の調味液にイクラを浸け……
１晩冷蔵庫で寝かせて、完成です！
すじこからイクラへの目減りが激しかったので、その場に居合わせた全員（※）に振る舞った結果、一人前がこの程度に……
（※・自宅だと手狭なので、仕事場であるCASE Shinjukuにて「生いくら」生産をしていたのです。）
量はともかく、生すじこから苦労して自分で生産したイクラ。味は格別。しかしそれにしてもこんなに大変な作業になるとは……。
マンガを元にと言いつつ完全に自己流になってしまった今回の失敗を活かし、次はマンガのとおりにやってみたいと思います！
【11.23追記】この記事で使用した生すじこは実は「塩すじこ」だった！→生すじこを使用してリベンジイクラしました
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そんなわけで、今回は「生いくらの作り方」を『グルームパーティ 』から学びましたが、これ以外にも鮮魚店バイト経験を活かしたお魚自炊テクニックが役に立ったり、もちろん本編である４コママンガが楽しい『グルームパーティ 』。
イクラのこのテクニックが何巻に収録されているかは教えません。
全５巻まとめ買いしても５８０円だしね、全巻まとめて買って探してみるといいよマジで。
【11.23追記】この記事で使用した生すじこは実は「塩すじこ」だったというツッコミをいただきました。つまりこの記事のイクラは偽物……！！ なので改めて「生すじこ」を使用し、イクラリベンジしました。
→【リベンジ】再びすじこからイクラを生産してみた！鮮魚店の無料ほぐしサービスに面食らったが、やっぱりイクラの高さを納得した
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