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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

【三上延×倉田英之】業界きっての読書マニアの対談集『読書狂の冒険は終わらない!』レビュー

2014-10-27-20-26-01
久々に本のレビューです。
「ビブリア古書堂」シリーズの三上延先生と、「R.O.D」シリーズの倉田英之先生の、本をテーマにした対談集。
私はそんなに本を読むほうではないですが、なかなかに興味深い、面白い本でした。

2014-10-27-20-26-43
このぐらいならネタバレにならないでしょう。
目次の一部です。

スティーブン・キングを中心にしたモダンホラーから始まり、作家本人やその作品、はたまたそこから派生する映画やドラマなど映像作品など、本好き、読書狂のお二人の対談は完全に趣味が出ていますw
お互い「本」をテーマにする作品を書いていることもあり、創作のための資料に当たって得た、そして作品に生かされずに漏れた「面白」知識を披露しあう様子は、ともすれば自分の豊富な知識の自慢になりがちな<オタク・トーク>が、うまい具合に絡み合い、深化していく。
少しでも本に興味のある方にはニヤニヤと読むことができるんじゃないでしょうか。


これまでも時々触れたように、三上延先生は私の大学時代の、サークルの直接の先輩であり、今でも時々一緒に酒を飲む、数少ない業界仲間です。
この対談集を準備している間も、その進行の様子をちょこちょこご本人から聞いていたのですが、正直この対談集のボリュームは物足りないですね!(オイ)

まえがきやあとがきでもお二人が述べていますが、本好きな読者に「ぜひ話に加わって欲しい」と言われても、まったく読書量・知識が追いつかず取り残されるだろうと思う私は、その対談を見守る観衆の一人になりたいなと。
全般的には付いて行けずとも、ちょこちょこツッコミたい部分があるんですよね。

例えば、なぜ山田風太郎や池波正太郎を語っている段で、隆慶一郎の名前が出て来ないのだと。

鬼麿斬人剣 (新潮文庫)
特にこの「鬼麿斬人剣 」。これが面白かったと私が三上さんと酔っ払って話してた時、三上さんも「五本の指に入る本の1冊だ」と言ってたのに!w

例えばお二人の対談をニコ生で放映し、私はコメントを入れながら見ていたい。
「隆慶一郎の話をして!」なんて無責任なコメントしたい。
そういう企画がきっと楽しかろう、それがまた本にまとめられるならまた楽しかろう。
ああ、もう放映時間が終わってしまう。
次枠!次枠を!
……そんな感じに、続編、続き、第二弾を期待しちゃう対談集でしたね。


名前は聞いたことあるが、実は有名な作家。その作品。
彼らの言葉に出て来たそんな本を、本屋で探して読みたくなる。
(もちろんさすがにン十万する古書には手は出ませんがw)
そんな対談集でもありました。
オススメですよ。

読書狂の冒険は終わらない! (集英社新書)
三上 延 倉田 英之
集英社 (2014-10-17)
売り上げランキング: 9,193

そう、「終わらない!」のです。続きを期待します!