- 2014年10月14日18:00
54時間でマジ”起業・稼働・運用”してるスピード感がすごい!「Startup Weekend Tokyo COMICS」レポート
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度々NewsACT(及び賽の目記ポータル)でお知らせしていた”起業体験イベント”「Startup Weekend Tokyo COMICS」。
週末の54時間で「マンガ」というジャンルに絞った起業をする合宿。私も審査員という立場で参加し、驚きました。マジでこの3日間で新しいサービスの運用が始まってる……!
このスピード感、すげえ!
【イベント18連発!】10月…”毎週何かが起きている”高田馬場「高田馬場新聞月間」 : NewsACT
マンガをテーマに54時間で起業!”Startup Weekend Tokyo COMICS”開催中 : NewsACT
本日最終日!Startup Weekend Tokyo COMICS!他―先週のNewsACT - 賽の目記ポータル
……と、今回のイベントをざっと予告をしたりレポートしたりして来ましたが、

Startup Weekend Tokyo COMICS。
かなり画期的なイベントだったと、理事長である李氏は語ります。
全世界700カ国以上で、これまで2000回以上開催されて来た”起業イベント”Startup Weekend。
「マンガ(COMICS)」をテーマに開催されたのは今回が初の事だそうです。

その分、「レベルが低いと思って下さい」と挨拶する李氏。
審査員を務めるにあたって李氏から言われた事は、
「ハッカソンではない」
→「新しいサービスを考えました!」「画期的なシステムを作りました!」は審査対象ではない。
3日間で実際にサービスを作り、運用し、利用され、それを元に事業としての未来を描いているか。
ともすればこの開催期間中にチームが「資金」を調達し、実際会社として動き出せば最高。
そんな「イベント」では終わらない起業体験。それがStartup Weekendだということ。
そんなまさか……と私は思っていたのですが、審査員としてチームのプレゼンを見た私は驚いた。

以下、5チームによるプレゼンです。
■1・comictree
中小の出版社・新人作家を助けるサービス
新人作家の発表の場を提供
メディア化することで単行本化する前に収益源を得る
(サイト内に漫画のネイティブ広告を掲載)
■2・コミーCOMIe
子供向け漫画音声英語教育アプリ
月額500円課金
気軽に語学を楽しみながら学ぶことが主旨
(本気で語学を習得する前の英語に触れる習慣化を目指す)
■3・東京コミックバンク
置く場所に困ったマンガを預けて他のマンガが借りられるアプリ
(嗜好性の高いマンガなので紙媒体で持ちたい人も多い)月50冊預けると5冊借りられる
有料会員もあり課金で借りることもできる
■4・誰でもコミック
自分のイラストを簡単に4コマ漫画にすることができるサービス
(PCサイト&アプリ)月額課金
アプリ課金
サイト内広告収入ターゲットは漫画を気軽に描きたい一般ユーザー向け
■5・マンガソムリエ
漫画との新しい出会いを叶えるための
漫画紹介サービス属性・ニーズなどの簡単な設問に答えるだけで
自分におすすめの漫画をランキング形式で
紹介してくれるウェブサービス
(そのままAmazonへ飛び購入ができる)アフィリエイト収入
API・DB提供した利用料ローンチ後の進捗
・1,257PV
・324ユーザー
・気になる漫画に出会えた率80%
単純にこういったサービスを考えるのではなく、運用する、利用してもらう、今後を考える。それが大事なイベントだとStartup Weekend理事・李氏が語ったとおり……
「4・誰でもコミック」が「サクマン」としてWEB上で稼働!!
「5・マンガソムリエ」がWEB上で稼働!
5件のサービスが検討され、チームに分かれ、うち2件が3日間のイベント期間中に実際稼働し、運用されているというスピード感。
すごい……!!
審査員は、わたくし猪原賽他、
岡洋さん(IMJ Investment Partners 日本統括マネジャー)
左田野渉さん(復刊ドットコム代表取締役社長)
3名。
……な、なんか私が並んでていいの??と戸惑うメンツでしたが、その三者で話し合った結果……
優勝は「マンガソムリエ」チーム。
また運用まで到達に至りませんでしたが、スポンサーがすぐ付きそう、子ども向けに限らない汎用性がありそうとのことで「2・コミー」チームが惜しいところにありました。

が、李氏はこうも言います。
「優勝が大事なのではなく、今回の期間を通じて得た”仲間”とのコミュニティが大事な一歩。優勝せずともイベントを重ねることでそれぞれブラッシュアップされ、完成度が高くなる(=成功する起業に繋がる)」
事実、優勝チームの「マンガソムリエ」もデザインUIやシステム含め、まだまだこれから。
そんな「伸びしろ」を評価されたという部分もありますが、今回「マンガ」というテーマに絞って集まった22名。
中には遠く山形から来た参加者もいらっしゃいましたし、既知の仲間でチーム編成をしたわけでもなく、初日に顔を合わせた参加者同士でチームを作ってそれぞれのプロジェクトを作り上げたのです。
この貴重で濃密な時間を一緒に過ごした参加者は、きっと「起業家仲間」というコミュニティを作り上げ、将来「マンガの新しいサービス」を作り上げる同志となるのです。

早くも来年3月、「Startup Weekend Tokyo COMICS」第2回の開催も決定。
さあ、マンガ業界出版社、うかうかしてられませんよ!
そして「マンガ」というジャンルで一発何か起業したいという方。
第2回、ぜひ参加してみてください!
私は本当にこのムーブメントに期待をしているんです。
Startup Weekend 東京
http://tokyo2.startupweekend.org/
CASE Shinjukuイベント、次は「Coder Dojo Shinjuku vol.5」!

また、「Startup Weekend Tokyo COMICS」会場となった高田馬場「CASE Shinjku」。
今週末18日(土曜)は小中学生向けのプログラミング教室「Coder Dojo Shinjuku vol.5」!
将来「起業」を志す若きプログラマー志望者。
またはお子さんにプログラミングを学ばせたい親御さん。
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