- 2014年09月07日12:00
ウーパールーパー・オオグソクムシ・ピラニア……食べました。野毛「珍獣屋」レポート
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どうも、キュートな両生類「ウーパールーパー」と、深海のアイドル「オオグソクムシ」たんです。
ちょこんと乗ったかわいい姿ですが、お皿に乗ってますね。
ええ、これからわたくし、ウーパールーパーとオオグソクムシを、食べます。
野毛「珍獣屋」は、ビルの2階にひっそりと。
やって来ました「珍獣屋」。
桜木町・野毛にひっそりと隠れ家的にある、猟師料理・ジビエの店「珍獣屋」。
ネットで時々見かける、その名のとおり「珍」なるメニュー、ずっと気になってました。
そして、来ちゃいました。
表の看板メニューに書いてあるものは、「春菊のサラダ」「自家製オイルサーディン」と、半分は通常のダイニングバーらしきラインナップですが、もう半分になんとも怪しいメニュー名が。
ワニ皮ポン酢?
トドの刺身?
いやいや、これくらいじゃまだまだ。
店内に入ると、お店の作りはバーのような感じです。照明は暗く、静かです。
まずは飲み物をオーダーし、おつまみのメニューをチェック。
珍獣メニューをひととおりチェック
オオグソクムシ丸揚げ。
ウーパールーパー1本揚げ。
ピラニアの姿揚げ。
ワニの手一本揚げ。
コオロギ、コガネムシ、サソリ、
殿様バッタ、ゲンゴロウ、蛾の幼虫等、各種昆虫の唐揚げ。
ごめん、メニュー見ただけでお腹いっぱいになってきた。
ウーパールーパーとオオグソクムシ、食べてみた
セロリのナンプラー和え。
あ、これはお通しです。軽いジャブ。
で、冒頭のこいつらです。
左がウーパールーパー。
右がオオグソクムシたんです。
今日この日、友人らと3人で来ました。
みんなわりとノリノリで来たんですけど、さすがに目の前にこの二人が現れると、一瞬躊躇する。
さて、思ったよりも小さい、少ない、どうやって分けようか。
目線で会話する我々は、「お先にどうぞ」の譲り合い。
まず俺がグソクムシ行ったァァァァァァ!!!
殻ごとまるごと、バリバリと。
ああ、これはアレだ。殻ごといける、エビだ。
見た目もシャコに似てるし!
ただし、身が少ない。
どれだけ咀嚼しても、殻が香ばしい香りを放ったまま、口の中に残る。
そして友人がウーパールーパー行ったぁ!
返す刀で、俺もひとくち齧ったぁ!
なんだろう、筋ばってるというよりは張りのある肉がミチッとしていて、一瞬伸びて硬い骨と共にブツリと切れる。
この感じ、これまで食べた経験はないと思いますが、「爬虫類を食べてるな」という感じ。
(ウーパールーパーは両生類ですけども。)
まずはこの段落の結論。
オオグソクムシ
→完全にエビ。
ただし身が極端に少ない。
カリンコリン。
ウーパールーパー
→ササミジャーキーが一番近い。
少ない身のわりに、
両生類ゆえのモッチリ感。
さて、どんどん行きましょう。
前掲のメニューから、我々が選んだものは!?
ピラニアを食べてみた
ピラニアの姿揚げです。
三枚におろした身は、ひとくち大に。
残った骨部分は、充分揚げて、骨せんべいに。
いやあ、さすがアマゾンの肉食怪魚、ピラニア。
歯がすごい。
かじられてみました。
皆さん、ご注意。もちろんピラニアは全く動きませんが、
「これ、噛まれたら絶対ヤバイ」
と思えるほどの鋭利な歯。こう指を添えただけで、痛い。
ピラニアは白身の淡水魚。
味はまさに川魚の白身の味。
これより旨い川魚はいっぱいありますが、ともすると人を襲うピラニアを逆に食ってやるというシチュエーション。
生物の食物連鎖というものを再認識する経験としては、食べてよかったなと思えますね。
猪の足を食べてみた
最後は「猪の足1本煮込み」。
イノシシとは言え、その味、見た目、つまり「豚足」ですね。
ただしそこはブタではなくイノシシ。
おいしくなぁれ♪とばかりに連綿と改良され家畜化したブタに比べ、野生のイノシシのほうが「旨味が濃厚」なのは不思議なのですが、まあおしい豚足。そう思っていただければ違和感はないかと。
その他の気になるメニュー
カウンター席の目の前には、小さなスッポンが水槽でわしゃわしゃと元気に動いてました。
――これ、育てて食べるんですか?
店員「いえ、飼ってるだけです」
――えっ。
店員「えっ」
……なんて一幕のあった「珍獣屋」店内。
テーブルメニュー以外にも気になるものが壁に掲示されています。
うさぎ1匹丸ごと姿焼き。
予約必須のパーティメニュー。グソクムシやウーパールーパーはムリ!という人でも、このくらいならイケるのでは?
フランス料理だし。
すっぽん薬膳鍋は、7月〜9月限定。
店員「かわいいですよね……すっぽん」
(すっぽん「解せぬ」)
(猪 原「解せぬ」)
その他「ラクダのタルタルステーキ」「バッファロー焼き」「ヘビのぶった切り網焼き」等の珍獣メニューから、
「鎌倉しらすのアヒージョ」「シイラのカルパッチョ」、フツウのメニューもありますよ。
<まとめ>生命をいただく意味を考えた
見た目的にブログのネタになりそうだと「珍獣屋」を訪れた。そんな気持ちがあったことは確か。うげええ! と慌ててブラウザを閉じようとする方もいたと思います。
ですが、メニューをもう1回見てください。
「ひよこ丸ごと姿焼き」
「焼き鳥食べてて、ひよこはムリとは言わせねえ」
言葉は乱暴なキャッチフレーズですが、まさにこれ。
我々は日々、生命(いのち)をいただき、生きている。
スーパーで肉や魚は切り身で売っていますが、それらは全て、生きている生き物だった。
家畜として、食べるために人間は、改良を重ねて「美味しい肉」を育てて来た。
ブタや牛や鳥、魚。
それを毎日のように食べている。生き物を食べている。
生きている姿そのものを晒した「丸ごと揚げ」を食べると、
そんな「(人間が生きる為に捧げられた生命を)いただきます」と手を合わせてゴハンを食べるいつもの習慣を、ハッキリと認識出来るのでした。
ちなみにウーパールーパーは席予約者のみの限定メニュー。
その他その時々によって仕入れが違ったり、仕入れの為に臨時休業があったりするらしいので、
「いただきます」の意味を考えに「珍獣屋」へ行こうと考える方は、ぜひ予約をしてお出かけください。
珍獣屋
神奈川県横浜市中区野毛町1丁目45−1 第二港興産ビル 2F
http://www.chinjuya.jp/
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