- 2014年05月20日12:00
高田馬場の中華名店「秀永」の”とりめし”

高田馬場・早稲田通りに「秀永」という中華の名店があります。
こちらの「とりめし」が絶品とのウワサを聞きつけたわたくし。
とりめし? 牛丼のように鶏肉を煮込んだものをゴハンにかけたもの?
それとも鶏肉が具の中華風炊き込みご飯?
さて、その正体は!?――
Webマガジン「高田馬場新聞」の編集長・向井さん。
向井編集長は時折「高田馬場昼食会(または飲み会)」を開くのですが、ある日の昼食会のテーマが「秀永」でした。
私もその昼食会に参加。
参加人数が増えたため、「秀永」からの出前ならぬ弁当持ち帰りという手で昼食会が催されました。(於・高田馬場新聞編集部)
そしてその「秀永」の数多くの中華メニューの中でも編集長オススメ、実際ランチで多くの客が注文するメニューこそが……

「白果鶏飯(バッコチーハン)」、通称「とりめし」。
昼食会に集まった10名の参加者の8割がこの「とりめし」をオーダー。
編集長自らオーダーを取り付け、店舗まで出向いて、お弁当を持って来てくれました。

そしてこれが「白果鶏飯(とりめし)」弁当。750円。

ぎゅうぎゅうに敷き詰められたゴハンの上に、鶏肉と野菜の炒め餡かけがどーんと乗っており、アツアツとろとろ。
中華風塩味の味付けがなかなかにゴハンにあい、こりゃ美味いぞー。そしてかなりボリュームあるぞーと皆で堪能していたわけですが……
編集長「ちょっと待って!おかしい!」
一同「?」
編集長「銀杏が無い!」
編集長が言うには、通称とりめし、「白果鶏飯」の「白果」とは「銀杏」のこと。

確かに、店頭サンプルの写真を見返すと何やら黄色い豆のような具が見えます。
これが銀杏であり、「白果」。

うむ、これ、確かに入ってない。
ですが「とりめし」初体験の我々は、
「これはこれで美味いよ」
「鶏肉入ってるし、『とりめし』だよこれ」
「消費税増税でコストダウンしたのでは?」
「お弁当はそういう仕様なのでは?」
「銀杏の季節じゃないし」
と、何の問題もなく完食。
編集長ひとりが「解せぬ……」という顔でこの日の昼食会は終わりました。
後日。
編集長「『秀永』のとりめし、銀杏はなくなってしまったのかどうかお店で食べて検証しましょう」
猪原「あ、はい」

と集まった高田馬場「秀永」前。
編集長「銀杏が入ってなかったらクレームですよ、クレーム! 入っていたら入っていたで、前回のお弁当の事訊き質しますから!」
と息巻いていたのですが……

銀杏、入ってた。

ええ、それはもう、すくスプーンに銀杏が入らないことはない程に。

先日食べた銀杏無しの「とりめし」と比べると、銀杏のやわらかくねっとりとした食感が加わって、食感がより楽しく、
また鮮やかな黄色がともすると茶色一色になってしまいがちな肉野菜の炒めものに、彩りを与えていて目にもうれしい。
編集長「これが本当の”白果鶏飯”ですよ!」
餡の照りにも負けぬほどに目をキラキラとさせる編集長。
猪原「うまい……前よりうまい……」
確かにこれこそ完成形と言える彩りと味。

お弁当には付かなかった味噌汁もセットで、お弁当価格と同じ750円。
大満足で店を出る我々。
猪原「銀杏入ってなくても入ってても訊き質すって言ってませんでした?」
編集長「この前は10人前用意させた我々がいけなかったのですよ……(微笑)」
銀杏入ってなかったらクレームだ! 入ってたら弁当に入ってなかったことを注意する! という勢いで叫んでいた人と同じとは思えぬテンションでササッと立ち去ろうとする編集長。
確かにお店はお昼時、相席上等の客入り。
そこにさらに10人前のお弁当を作らせると、相当厨房が殺気立つのも容易に想像つくのですが……
編集長「またお弁当頼んで、その時検証しましょう♪」
いいのかそれで?w
完全に「秀永」に胃袋を掴まれている向井氏が編集長を務めるWebマガジン「高田馬場新聞」はコチラです!w
高田馬場新聞
http://babashinbun.com/
秀永
東京都新宿区高田馬場2丁目8−5
(11:30〜15:30/17:00〜22:00/日曜定休)