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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 19:00

連載33年!月刊少年誌最長連載コミック『なんと孫六』本日フィナーレ!

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講談社・月刊少年マガジン最長不倒連載『なんと孫六』、今日、完結!

連載期間33年という月刊少年誌最長寿マンガ『なんと孫六』が本日5月2日発売の月刊少年マガジン6月号にてフィナーレを迎えました。
その連載回数、391回。
月刊誌ですよ、1年で12話しか進みませんよ!
すげえ……。お疲れ様でした、さだやす圭先生!

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ずっと月マガっ子でした

最初の出会いは中学生の頃でしたね。
ちょうど25年前になるでしょうか。
その頃やっていたマンガは『なんと孫六』に『ヤンキー烈風隊』、『鉄拳チンミ』に『修羅の門』……

おい、『鉄拳チンミ』と『修羅の門』、まだやってんぞ。

いえいえ、『鉄拳チンミ』は『新-』『-Legends』とタイトルを変え何度かリニューアル。
『修羅の門』も途中14年の長期休載を挟み、2010年より『-第弐門』として再開しました。

同じタイトル、ひとつの作品として『なんと孫六』が33年連載を続けている事は、かなりのレアケースだった事がおわかりでしょう。

ええ、こちとらリアル厨二の頃から25年間、ずっと月マガ読んでんだよ。
なんで終わるんだよ……まじかよ……。

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3月いきなりこれだもん。
フィナーレまであと2話!」って一体どこから出て来た話だよ!!!

最終回だが、終わってない

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たぶんコレならネタバレにならんだろう。
これ、最終ページです。

なんと孫六 完!

ああ、こりゃ終りだ。終わってる。最終回だ。
マジだった。

だが、ちょっと待ってくれ。
現在『なんと孫六』はWBT編。
(WBT≒WBC ワールド・ベースボール・クラシック)

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(コミックス78巻より)

第1ラウンド、第2ラウンド、決勝と進むはずのこのWBT大会。
月マガ誌上では現在第1ラウンドのキューバ戦。
ブラジルに快勝し、強敵キューバを迎えた第1ラウンドの第2戦の最中。

確かに今月号391話(最終回)、スカッとしたところで終わってるんですけど……
どう考えても終わってない…………

第1ラウンド中国戦は?

第2ラウンドは?


決勝は?

孫六はビジネスライクに契約撃ち切って放逐したアメリカメジャーリーグに、WBTで大活躍して鼻をあかし、再び契約をぶんどる計画だったよね!?

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第2ラウンドで当たるはずだったであろう、韓国チームのキャラ立ては何だったんだ…………。

とはいえ終わるわけがない

さだやす圭先生、御年64歳。
アメリカメジャーリーグ編は49巻から77巻までの28巻(2000〜2012年)。
リーグ戦のWBC(WBT)が、正しくそのまま続けられれば、それ以上の時間と巻数がかかるのは目に見えている。

ご本人の体力の関係もあるかもしれない。
正直言えば、マンネリかもしれない。
だったらスパッと切りのいいとこで終わらせるのもアリかもしれない。

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編集部は、カラー扉も用意してくれた。
ここが終りどころか……という判断も、正しいのかもしれない。

だがやはり釈然としない

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浪城高校での甲子園、
大阪ジョーズでのプロ野球、
アリゾナカウボーイズでのメジャーリーグ、
そして満を持してのWBT日本代表。
そんな彼の野球人生を背負ったこのカラー表紙、

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奇しくもこちらも孫六のさらに上を行く41年の長期連載に幕を下ろした『あぶさん』の最終回にも似ています。
お祭りです。
歴史です。
大団円です。

『あぶさん』では、ビッグコミックオリジナル誌に水島新司先生の挨拶文がありました。
『孫六』では、月マガには他には何もありません。
これだけ長く続いた名物連載の終了に、さだやす先生本人のコメントも、企画ページも無し。
お祭ムードまったく無しです。

マンガ雑誌には巻末目次に作者のコメントというものがありますが、そちらを見てみましょう。

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何回も観るのは『七人の侍』と『仁義なき戦い』かな。共に的を射たセリフが気持ちいいのです。

通 常 運 転 。

月マガの作者コメントは、編集部からのテーマが投げられ、それに作者が答える形で掲載されています。
今回の質問は「何度観ても面白い映画は?」でした。

え、せっかくなんだから、最終回、33年続けた連載に対する作者のコメント読みたい、聞きたい……。

このなんともいえぬ通常感。
ほんとに33年続いた名物長寿マンガのフィナーレだったのか?

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はい、終わりです。

そもそも、カラー扉こそ付いたものの、最終回のページ数は34ページ。
月マガという月刊雑誌ということ、これまでの『孫六』の連載スパンを考えれば、
超みじけえ!

なんだろうこれ……、なんだろう、俺、とても釈然としないよ……。

唯一の関係者コメント

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もういちど目次コメント欄。
「何度も観ても面白い映画は?」という質問に、今月のコメント欄で唯一、その質問に答えず『孫六』への、さだやす先生へのねぎらいを記したのは、『修羅の門』作者の川原正敏先生だけでした。

さだやす先生‥‥『孫六』終了残念です‥‥月マガで一番に読む作品でした‥‥長い間ありがとうございました(涙)

僭越ながら私も同じ思いです!!!!!!!
川原せんせい〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!(号泣)



なんと孫六(80) (月刊マガジンコミックス)
さだやす 圭
講談社 (2014-01-17)