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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 19:00

ヒーロー映画文句なしの5つ星!前作以上に燃えた!萌えた!泣いた!「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」レビュー

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遅ればせながら「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」観て来ました。
前作「キック・アス」はクロエ・モレッツちゃん演じる金髪ツインテ少女”ヒット・ガール”の活躍にめろめろになってしまうファンが続出したことを始め、そのパパ”ビッグ・ダディ”を生き生きと演じるニコラス・ケイジや、これまでのスーパーヒーロー映画へのオマージュとオリジナリティにあふれた名作でした。
その続編となれば期待せずにはいられない!
そして実際観てみてですね、私は思ったんです。

前作でグッと来た奴は絶対みろ。

ネタバレはしないように具体的な事は書きませんが、
続編ということでとって付けたストーリーなんて事はまったくなく、
また”ヒット・ガール”人気でキャラ押しの展開になるわけでもなく、

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第一作「キック・アス」からテーマは一貫しています。
決して特別な力があるわけではない、一般人の心の中の「正義」とは。

特別な能力のないいわゆる普通の少年――”キック・アス”ことデイブが起こしたムーブメント。
それは「キック・アス」第1作では、スーパーパワーではないにせよ人間離れしたたくましさと技を持つ”ヒット・ガール”の協力もあって、街の黒幕を倒すに至るわけです。
強い、華麗な、この映画世界の中の唯一のホンモノヒーロー”ヒット・ガール”がかわいい少女だったものですから、そのギャップに”ヒット・ガール”萌えなファンがにわかに増えました。
(わたしもその一人です。)

あれから2年……少女は確実に「女性」へと成長。あのかわいさ、ギャップ、今作「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」でも保たれているのか、いやそんなわけない。
そんな不安が続編を待ち望むファンの脳裏にかすめたのも仕方ないかもしれません。
(わたしも、その一人です。)

ですが、「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」。
傑作です。
”ヒット・ガール”は変わってなかった。ちょっとコスチュームぱっつんぱっつんだったけど。
むしろ一般人としての姿――戦うことしかしてこなかった彼女だからこその「おぼこい」面も今回は加わり、かわいさは倍増していると言っていい。
いや、その分かっこよさも倍増している。

そして何より、この物語は”キック・アス”なんですよ。
平々凡々な少年が、特別なパワーなど持たずに、”正義”とは何かを考える。
そして、行動する。

前作でグッと来た私は、上映開始5分で涙腺ゆるんだ。
”キック・アス”デイブの覚悟に泣いた。

ネタバレしないようにボカして書けば、今回もテーマは「(現実世界における)ヒーローとは、正義とは」。
そして今回はそのテーマを深化させた上、「正義を行う覚悟とは」。
”キック・アス”が、”ヒット・ガール”が、そんな覚悟を決めた時。そんなシーンで私は号泣した。
劇場で私は冒頭のシーン含めて4回泣いた。うち3回は嗚咽しそうになるくらいだ。
正直ヤバい。感動大作でもないのに泣いてる俺なんなの。

それでいて、きちんと笑わせるネタは仕込んであるし、アホかwwwと突っ込みどころも多数ある。

【例】
・放送禁止なコードネーム(@アメリカ)
・神取忍が大活躍!(謎)
・犬に何を仕込んでるんだ!?(ヒント・ソーセージ)
・ジム・キャリーがジム・キャリーに見えない(マジで)
・憎まれ役の脇役とはいえ美人役にそんなシーンあっていいのか?(謎兵器使用)

アクションは派手でエグいとことはきちんとエグい。笑いになるほどの突拍子もない描写もある。
その上で、第一作からぶれないテーマ。それどころか更に掘り下げている。

「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」は、封切り前に出演者の一人であるジム・キャリーが、この映画の暴力的な側面を取り上げ、不満を漏らし、プロモーションへ参加しないことを宣言し話題となりました。

確かに暴力的です。
正義の名の下に悪を鉄拳制裁。
「キック・アス」に限らず、ヒーロー映画なんて、アメリカズム丸出しのアホジャンルと言っていい。

が、そこじゃない。そこじゃないんだ。スタイリッシュな暴力シーンはあくまで映画の「華」。
ラストシーンなんて観てるこっちも「おいおい、これじゃ○○映画じゃないか」(ネタバレ回避のための自主規制)と笑ってしまう構図になっています。
が、その「根」にある物語は、”ヒット・ガール”含め「一般人」と呼んでいいヒーロー達の「覚悟」「侠気」「挟持」。

前作「キック・アス」で提示した「正義像」が、彼らの「覚悟」を経て、見事に着地したオチは、もはや「Kick-Ass(原題)」から「Kick-Ass2(原題)」という続編ではなく、前後編に分けられた1本の映画なのではないかと思えるほど芯が通っていました。

もちろん前作とのブランクがあり、”ヒット・ガール”はかなり見た目は成長してしまっていますが、それでも今回も彼女のクールな面、かっこいい姿、そして、おぼこい面(笑)……また前作とは違った魅力を見せてくれています。

前作「キック・アス」を含めこの2本の「キック・アス」シリーズは、私の中のヒーロー映画の歴代ランキングトップに踊り出るほど胸に迫った映画。
まだ観ていない人、特に「キック・アス」前作を観て面白かったという方にはぜひオススメしたい。

私はDVDも買いますし、上映期間中には前作のDVDを観直して、もう1回くらい観ておきたいなと思っています。

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