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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

連載開始33周年!月刊少年マンガ最長寿コミック『なんと孫六』5月に連載終了!!

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月マガ最長連載 フィナーレまであと2話!

って、

聞いてないよーーーーー!!!!
連載開始は1981年。
33年にも及ぶ前人未到と月刊少年誌最長連載マンガ。


なんと孫六』、
2014年5月、
連載終了!?


なんと!?
これは事件だ…………!!


最近のマンガを読む方には馴染みはないと思いますが、さだやす圭先生の代表作のひとつ「なんと孫六」は、個人的には中学時代から読んで来た思い入れのあるマンガ。

Wikipediaから抜粋します。
甲斐孫六

本作の主人公。物語開始時点で大阪浪城高校1年生。

負けず嫌いな性格で、喧嘩や野球をはじめとして勝負事では勝つためならなんでもする男。一方でやや熱くなりやすいところもあり、相手の挑発にのって 自分のペースを乱してしまうことも時折ある。喧嘩の腕は超一流。小柄だが、相手の弱点・負傷箇所を徹底的に攻撃する、相手の頭部をコンクリートの壁に押し 付けたまま走り顔面を摩り下ろす、自分が予め準備したもの・偶然その場にあったものを問わず武器の使用も厭わない(はるみ戦では木製バットを持参したほ か、舞台となったゆめのくに遊園地が工事中であったことからクレーン車をも利用した)等容赦のない戦い方で、74巻現在まで作中では無敗(高校編での山形 との対決では実質引き分けに終わる)。

そんな彼のケンカと野球に荒くれる活躍は、長年の連載の中で高校野球に始まりプロ野球、ひいてはメジャーリーグにまで到達するわけですが、彼はあまりにも「規格外」の存在のため、

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高校中退し日本プロ野球に転向、
シーズン中にメジャーリーグ移籍し、(たしか)17歳でワールド・シリーズ優勝投手になってしまう始末。
そして、33年間の月刊連載中、物語の中では2年も経過していないという事実。

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そんな33年の連載の歴史は、この単行本の装丁にも表れています。
おわかりでしょうか。
出版社の単行本、コミックスには基本的なレーベルのフォーマットがあります。
マガジン系の少年マンガのコミックス「マガジンKC」のデザインフォーマットは、1984年と1996年にマイナーチェンジをしています。
が、そのデザイン変更は、変更時点以降の連載開始作品に適用され、過去のフォーマットで1巻が出ている連載作品は旧デザインのまま刊行が続けられます。

つまり「なんと孫六」コミックスデザインは、「マガジンKC」レーベルの基本フォーマットのデザインチェンジ2回を乗り切った、昭和のデザインのまま

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現在アニメが大人気放送中の「ノラガミ」と並べてみました。
どうですか。これが平成20年代と昭和の「マガジンKC」の差です。

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アニメ化のアナウンスがされている帯の付いている「ノラガミ」9巻。
それよりも右の「なんと孫六」80巻のほうが発行日は新しいのですよ。

そんな昭和の匂いを引きずった月刊マガジン最長不倒連載作品「なんと孫六」が5月に終わってしまう……。

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とうとう講談社はこの古き昭和のマガジンKCフォーマットを捨てる時が来たのです。
寂しい……。

さて、そしてあと2回を残すのみの「なんと孫六」。
メジャーリークを制した後は、どんな事になるんだろうと思っていたんですが、

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現在物語は「WBT編」に突入しています。
(当然リアルな世界で言う「WBC」に当たる、野球のワールドカップです。)

ですがちょっと待ってください。

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「あと2話!」とされているこのシーン、
WBT第1ラウンドリーグ戦、日本はブラジルに快勝、キューバと戦っているところです。

まだ中国と戦ってないし、WBTは第2ラウンド、準決勝、決勝と続きます。

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「なんと孫六」79巻で、野球界の絶対ライバル「韓国」チームも登場、孫六と好戦するであろうライバルキャラも名前が出てキャラ立てもされていたのですが……

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孫六率いる日本チームが韓国と対戦するとすれば、第2ラウンド。

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なのに、
今、
第1ラウンドでキューバと戦ってる。


おや?

まさかこれは打ちk………………

やだーーーー!!
俺もう25年以上「孫六」読んで来てるんだよーーーーーーーーーー!!!
中途半端なとこで終わるのやだーーーーーー!!

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この古いデザインをいい加減捨てたい講談社の思惑として、
「なんと孫六」連載終了、
その後「新・なんと孫六」連載開始とかになったりし……ないかなぁ。
うーん…………。