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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

「ドイツ語を他の言語と比べてみた」動画のかわいそうなドイツ語の扱われ方

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「ドイツ語を他の言語と比べてみた」動画が話題になっています。

同じ意味を表す単語を、
フランス語、英語、イタリア語、スペイン語、そして最後にドイツ語で紹介するこの動画。
同じインド・ヨーロッパ語族とは思えない、想像の斜め上に行ったまるで別物の単語が出てくるドイツ語は、どうやら普段からそういうネタにされているらしく、その実際の発音をする男性の「わざとだろwww」感含めてちょっとクスリとしてしまいますよ。

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Word 1: Aeroplane(飛行機)

09
フランス語:Avion

22
英語:Aeroplane

33
イタリア語:Aero

45
スペイン語:Avion

ここまではかなり共通点のある単語になってますが、ドイツ語はオチ要員。

57
ドイツ語:Flugzeug

まるで共通項無し。

こんな調子でドイツ語が他の言語とたった一人だけ、まったく違う単語を言い出すという繰り返しが6ワード、2分間の動画にぎゅっと凝縮。
それにしてもこれ、確かに全然違う単語だけど、完全に役者の言い方が「オチですよ! ドイツ語変ですよ!」と伝える気マンマンで完全にコントになってます。

ちなみに、なぜこんなにも単語に違いが出るのか。
それはここに紹介されている言語のルーツこそ「インド・ヨーロッパ語族」にあるものの、系統がちょっと違う点があります。

フランス語:インド・ヨーロッパ語族イタリック語派
英語:インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派
イタリア語:インド・ヨーロッパ語族イタリック語派
スペイン語:インド・ヨーロッパ語族イタリック語派
ドイツ語:インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語


こりゃ仲間ハズレとしてネタにするのも申し訳ないくらい、分類学的に違う言語じゃないですか。
この動画、ずるいw

ただ、実は英語もドイツ語と同じ「ゲルマン語派」に分類されています。
が、英語は英語で、言語の発展の過程で他派の言語を吸収し、簡略化された歴史背景があります。
派の違うイタリック語派等からの単語が英語の単語として借入された例が多いため、多言語と似ている部分が多いわけです。

もしかしたらこの動画で紹介されている英単語の数々。実は元はイタリック語派から借入した単語が多いのかもしれません。とすると……

英語こそ、ドイツ語の裏切り者!?なのかもしれませんねw


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