- 2014年01月15日12:00
【海外の反応?】立ち飲み酒店 横須賀「ヒデヨシ商店」の客層がおかしい。日本人がいない。
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これは私が訪れた立ち飲み屋の店内風景ですが、
何かおかしくないですか?
主に客層的な意味で。
このお店、お客の9割が外国人なんですよ。
それもこの日たまたまという話ではなく、常にです。
ぜったいおかしいよ、こんなお店!
このお店は、横須賀の酒屋「ヒデヨシ商店」と言います。

細い路地裏、ヒデヨシ商店の明かりがぽつんとともっています。
ここは本来は「酒店」。酒の販売店です。
ですがいわゆる「角打ち」――店の一角でお酒を飲める立ち飲み店でもあるわけです。
入ってみましょう。

あからさまに店内がおかしいです。
壁に何かベタベタ貼ってあります。
何でしょうかこれは。

ん?
これは……
メッセージ入りの1ドル札だ。

実はここ、
横須賀の米軍基地で働く軍人さんと、
そのご家族友人が集う立ち飲み店。
客層はほぼアメリカ人、日本人のほうがマイノリティな空間なんですよ。
毎日のようにここに通い、酒を飲み、そして任期を終え日本を発つ時、ここを愛してやまないアメリカ人のお客さん達が、

このようにお店と横須賀、そして「ヒデヨシ商店」への思いを1ドル札にしたため、お店に残していくわけです。
しかしだからと言ってアメリカナイズドされているかと言うとそうではなく、


ツマミも酒も、完全に純和風角打ちスタイル。
フォークだけは確かにアメリカ風かもしれませんが、捨てるだけの簡易的な皿に、

(ピンぼけですいません)
サイダーやジュースで割る焼酎は、日本の安酒場のそれそのもの。

地元産の「三浦大根」のでっかさに驚くおでんなんてつまみも、完全に和風。
それなのに客は9割アメリカ人だし、

店内の営業時間のお知らせも英語表記……
って、朝9時から営業してんの!?www

それにしても、こんな純和風角打ち酒場が、なんでこんな客層になっているんでしょうか。
いくら米兵の多い横須賀という街にしたって、横須賀にはアメリカンなお店多いはずです。何を好き好んで立ち飲みなんて……
横須賀を案内してくれた案内人によると、こんな伝説があるそうです。
その昔、ヒデヨシ商店は日本人が集まる普通の角打ち酒場だった。そこに一人の黒人米兵が訪れた。
黒人米兵はしとどに酔っ払い、同じように酔っ払っていた日本人客とケンカになった。
もちろん店内でケンカなどされたら店は困る。
店主はケンカの仲裁に入……るかと思われたが、単にケンカを止めるだけでなく、日本人客を追い出した。
日本人の集う酒場。そんな場所でトラブルを起こしたら、しのごの言わせずに米兵のほうが追い出されて当然なのに、
「どうして米軍人で黒人の俺をかばった?」と黒人は訊いた。
店主は言った。
「見てりゃわかる。このケンカはアイツ(日本人)が悪い。悪い方を追い出すに決まってるだろ」
黒人米兵はそんな店主の”当たり前”の裁きに感動し、以後「ヒデヨシ商店」をひいきにし、軍の仲間を引き連れてやって来るようになった。
そうするうちに客層が完全に入れ替わってしまった。
のだと。
案内人「まあ、伝え聞いている伝説なんで、事実とは違うかもしれませんけどねw」
ウワサの真偽はともかく、9割どころか10割外国人という時間も珍しくない「ヒデヨシ商店」という角打ち空間。
異国情緒に純和風が絡み合うカオスな酒場。
案内人「ヘタに観光的スポット巡るよりよっぽどココに来たほうが、堂々と『横須賀行って来た』と話のタネになりますよ!」
ええ、そのとおり、ブログの記事には持ってこいの不思議な空間でしたよ!
ヒデヨシ商店
神奈川県横須賀市汐入町2丁目45
(OPEN 9:00〜21:20)
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