- 2013年12月13日19:00
綾瀬はるかだらけの電車にアートの新しい形を見た
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ふと乗った山手線。
何か、乗った瞬間から違和感が……
その原因に気付いた時、新しい電車広告のあり方、あるいは新しいギャラリーのあり方についてビビッと来ましたね。
まあ何に乗ったかと言うと、
■【大興奮】山手線がえらいことになってるでぇ~!!! どこを見ても綾瀬はるかだらけで失神しかけた
(ROCKETNEWS24)
このニュースで話題になっていた「綾瀬はるかだらけ」の広告車両です。
しかし、綾瀬はるかさんだらけだから、違和感を感じたわけじゃないんですよ。
気になる部分は写真そのものではなく……
わかるでしょうか?
綾瀬はるかさんが出演する、Panasonicのデジタル一眼レフカメラ「LUMIX」で独占されたこの車両。
前述ロケットニュースによれば、
CM撮影の合間に「GM」で撮りおろした写真63種類、計600枚が掲出されているという。中吊り広告7種類、60秒のスペシャルCM 3種類もチェックとのことだが、
そのとおりLUMIX GMで撮影された写真が大きくプリントされた、実物が展示。
(四つ切のサイズかな?)
その写真を撮ったExif的なデータも添えられてます。
この写真は右下に「単焦点50mm F4.0 1/800sec ISO200」と書いてあります。写真好きならまず知りたいデータが添えられている。
つまり、「LUMIX GM」で撮った実物の写真が、そのデータと共に、
車両を占拠し、並んでいる!
これほど、このカメラを買おうとしている客の心をグッとつかむ広告はないんじゃないでしょうか。
「俺にも、私にも、こんな写真が撮れるかもしれない」
そう思わせる、車両電車ギャラリー。
もちろんそれがハッとさせる写真なのは、プロが撮ったものであり、何より綾瀬はるかさんがモデルであることが確かな、揺るぎない事実でもあるんですが。
あともうひとつ注目すべきは、この写真の飾られた「枠」です。
本来は「U」の字カーブを描いて貼りだされる広告ポスター。
それは大きなポスターを無駄なく貼るための工夫でもあるんでしょうが、今回この「LUMIX GM」プロモーションのために、専用の紙枠を用意し、取り付けています。
そのおかげで、大きくプリントされた写真は平面に貼られ、
単純に広告ポスターで占拠した「綾瀬はるか列車」ではなく、
確かに「綾瀬はるか LUMIX GM ギャラリー」として、
アーティスティックな空間になっている。
Panasonic自身もこの車両について、『山手線トレイン写真展』と銘打ち、その公式サイトを作っています。
(→トレイン写真展(Haruka Ayase x LUMIX GM Gallery))
たまたまこの車両に一緒に乗り込んだ知人も、この広告を見て大興奮。
「アートの発表の場として、この形はいいかもしれない。普段みんながあまり目にしないアートを、こうやって日常の中に溶けこませることが出来る」
とはいえ、ここは山手線の車両。
その広告料だけでなく、枠ごと作り、車内に設置したその手間を考えれば、か な り の お金がかかっていることも想像にかたくありません。
「そこは、1両や2両の田舎の路線を使うのも手かもしれないな。広告料自体安く済むだろうし、逆にその車両を見に観光客が来て地域活性になるんじゃないだろうか」
確かに単純にラッピング広告を貼るよりも、そしてべたべたと単純にポスターで埋め尽くすよりも、
今回の「トレイン写真展」のように、多少手間と準備にカネがかかっても、ギャラリーとしての体裁を整えたほうが見た目が変わって、少しでもオシャレに、グッと目を引くはずですからね。
でも、こういうこと、もしかして地方の電車とっくにやってたりするんでしょうか?
綾瀬はるかだらけのトレイン写真展は、山手線で1時間に1本間隔、12月16日まで開催中です。
トレイン写真展(Haruka Ayase x LUMIX GM Gallery)
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