NewsACT

あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

高円寺から気軽に海外コミック入門編!アメコミ・バンドデシネ専門漫画喫茶「ACBD」に行って来た

画像3
高円寺にアメコミ・バンドデシネ専門の漫画喫茶が出来たってよ!

Twitterで知ったこの情報、行かないわけにはいきませんよね。
中央線沿い・中野住まいのサブカルチャー好きとしては見逃せない開店情報。

というわけで早速開店4日目のアメコミ・バンドデシネ専門漫画喫茶『ACBD』におじゃまして、お話を伺って来ました!


場所は高円寺駅の南口、徒歩5分。

画像16
開店直後でまだ看板が出来上がっておらずここに漫画喫茶があるなんてまったくわからない状態ですが、この階段を上がった3階に『ACBD』があります。
私も最初完全に見逃しました。
住所を見て、ビル名を確認し、よし確かにここだ!と確認してやっと階段を上がってみたわけです。

画像1
なんと、ドアにも看板が出ていません
完全に会員制秘密クラブ状態!www

ですがガラスの向こうの内装を見れば、ああ、こここそアメコミ・バンドデシネ専門マンガ喫茶『ACBD』に違いないと確信出来ます。
だってアメコミポスターやスパイダーマンの人形あるもん!

今さらですが一応説明を。
「アメコミ」とは、アメリカン・コミックのこと。最近はアメコミ原作のハリウッド映画が多いのでここは言わなくとも大丈夫だと思うのですが、
「バンドデシネ」とは、アメコミに倣えば「フレンチ・コミック」つまりフランスのマンガのこと。
そしてここ「ACBD」さんの店名は、
A(アメリカン)C(コミック)B(バンド)D(デシネ)」というわけですよ。

では、入ってみましょう。

画像9
店内はシックな内装となっており、とてもキレイです。
一人がけの椅子や二人がけのテーブル、

画像10
二人がけのソファーや円卓があり、落ち着いて本を読める環境になっています。

画像3
現在の在庫は、約200冊。

画像7
画像5
アメコミのラインナップ。

画像4
バンドデシネのラインナップ。

そのほとんどが、邦訳されて日本の出版社から出ている海外コミックです。

海外コミックマニアとなると、邦訳されるコンテンツはわずかですので、どうしても原書にあたりたくなるものですし、「アメコミ漫画喫茶が出来たらしいぜ!」と聞くと原書がいっぱいあるのかな? と思いがちかもしれません。が……

――ほとんどが邦訳版なんですね。

店長「ええ、アメコミに詳しいマニアの方というよりは、アメコミ・バンドデシネといった海外コミックを知らない人に、こういうマンガもあるんだよと知ってもらえる機会を作りたくて、むしろアメコミ初心者向けのラインナップで行こうと。となると、きちんとセリフも読める邦訳を揃えたほうが良いと考えました」

――たしかにまだまだアメコミは一部のマニアの読み物かもしれませんね。映画の原作にもなってるから、もっと知られても、読まれてもいいものだとは思うんですが。

店長「まさにそこなんですよ。アメコミもバンドデシネもフルカラーの大判で、値段が高い。ほう、これがあの映画の原作か、とちょっと興味を持ったとしても、初心者には邦訳版すらも買うのはけっこうな冒険になると思うんですよ。ここ『ACBD』は本屋で立ち読みする感覚で、買いたい本の内容確認が出来る場所として使ってもらって、また新たに別の作品にも触れて、もしその作品が気に入ったら、ぜひ書店で購入して欲しいなと」

――またそこから本気にハマって英語版、フランス語版の原書へ手を出して……なんてことになるといいですよね。

店長「そしたらすぐ近所に輸入アメコミ専門店『コミックスコレクターズ』さんがありますから、そこで買っていただければ(笑)」

「ACBD」はあくまでアメコミ・バンドデシネといった海外コミックへの入門場所としてありたい、そう店長さんはおっしゃっていました。
そして近所のお店の宣伝もしっかりw
(コミックスコレクターズ→http://comics-collectors.net/

料金は最初の1時間600円、
2時間まで1,000円。
その後は1時間ごとに500円という料金体系となっており、

画像8
セルフサービスのドリンクは、一杯20円均一。
無料野菜販売所形式で、料金箱に20円入れる形になっています。

画像12
メビウスの『天使の爪 』を眺めつつ、
ソファに座ってちょっとゆったり過ごしてみました。
テーブル真ん中においてある『STAR WARS』は1982年発行の原書。
これはオープン記念のプレゼントとして、先着で利用者に無料で配布しているもの。
むしろアメコミファンは、こういったものを読みたいんじゃないかと思うんですが……

店長「ウチは初心者向けの邦訳版がメインですから」

――ですよねw

ちなみに。

NewsACT運営者・私、猪原賽はかつてバンドデシネの原作を書き、現地フランスで一冊バンドデシネを出版しています。
また、元相方であるオオシマヒロユキは、今では日本では消えた作家扱いされている漫画家ですが、実はフランスに移住し、バンドデシネ作家になっています。


ひそかに海外で活躍してたオオシマヒロユキのフランスのカラーコミックス(バンドデシネ)を紹介します - 賽の目記ポータルひそかに海外で活躍してたオオシマヒロユキのフランスのカラーコミックス(バンドデシネ)を紹介します - 賽の目記ポータル

元相方・オオシマヒロユキの在仏日記を当ブログのコーナーとして連載(?)するというのは、この直前の記事のとおり...


その詳細は上のリンク先を参照していただきたいのですが、

画像13
わたくし、邦訳メインの初心者向けを標榜する「ACBD」さんに、
空気を読まずにフランス語版、現地のバンドデシネを預けて参りました。

一冊は私が原作、eriさんが作画を務めるバンドデシネ”LE COUPEUR DE BAMBOUS”(竹取物語)。
もう一冊は邦訳は出ていないのですが、フランスで大人気シリーズとなっている”SILLAGE”(シヤージュ)というSFシリーズの特別アンソロジー。

画像14
現地フランス在住の日本人漫画家オオシマヒロユキを始め、作画に関してはすべて日本人作家による、競作バンドデシネです。

画像15
各読切作品の扉絵は、美少女イラストレーター・漫画家のRIKIさんが務めていたり、
実はかなりレアなアイテム

普段都内の食い物レビューをしている食いしん坊で酒飲みでお馴染みのわたくしの、作家としての別の顔や、その元相方の現地での活躍ぶりなどを見てもらいたくても、それこそ店長さんの言うとおり「なかなか触れる機会のなかった」コミックス。

ぜひここ「ACBD」さんで、多くのアメコミ、バンドデシネと同じように、立ち読み感覚で(席はありますがw)気軽に見てもらえたらなと思い、店長さんのご厚意で置いてもらえることになりました。
ありがとうございます!


アメコミやバンドデシネを知らない方にも、
多少知ってるという方にも、
(原書主義のマニアの方には物足りないかもしれませんがw)
「海外コミック」という文化に触れるキッカケのひとつとして、ぜひここ「ACBD」さんを利用していただければなと思います。


ACBD
東京都杉並区高円寺南4-9-8グランドステータスクリハラ3階
http://www.acbd-comics.com/



大きな地図で見る

ビフォア・ウォッチメン:コメディアン/ロールシャッハ
ブライアン・アザレロ
ヴィレッジブックス
売り上げランキング: 371