- 2013年11月17日12:00
”巨大地下神殿”――首都圏外郭放水路見学会行って来たから写真貼る
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「巨大地下神殿」で16、17日に特別見学会 8年ぶりに首都圏外郭放水路ポンプ室公開 埼玉
(msn産経ニュース)
昨日16日、このイベントに出かけて来ました。
平日の見学会では予約が必須。ですがこの両日だけは予約無しで無料開放。
8年ぶりのポンプ室公開というイベントも合わせて行われ、多くの見学者で賑わっていました。
この時の写真を貼って紹介して行きます。
(本日も受付は15時までかな? 急いで向かえば間に合うかも!?w)
最寄りの駅は東武野田線・南桜井駅。
駅前には会場へ向かうシャトルバスに乗ろうとする客で長蛇の列。
実はこの日、同じ会場「龍Q館」周辺では「彩龍の川まつり」が開催され、そのお客もバスに同乗。
そりゃ混むわ……。
ですがこの列、バス2台で消化されました。
この日シャトルバスは3台運行、客はピストン輸送で順次会場へ送られます。
(料金は片道100円)
駅前バス停から約10分の道のりで、バスは会場へ着きました。
「龍Q館」を擁する庄和排水機場。
この辺りの地下に、”地下大神殿”――首都圏外郭放水路があります。
係員に案内されつつ、入口から地下へ。
見学者が続々と押し寄せて来ているので、階段は写真撮影不可となっています。
ぐるぐると螺旋状の階段を約100段下り、一番最深部で入口を見上げたところ。
ここは地下18メートル地点になります。
さあ、奥に入りますよ!
深い、
でかい、
天井高い!
一人で来て、三脚を立て写真を撮っているお客さんもチラホラいますね。
確かにこれは「被写体」として迫力は充分。
俺も一眼一式持ってくれば良かった……。
空間の広いコンクリートの広場はしばしばコンサート会場にも使われるとか。
この日はフルート四重奏の生音が奏でられ、心地よく室内に響いておりました。
しかし「室内」ってレベルじゃないよなあ……w
ここは水が流れ込み、水害に備えて雨水川水が貯められる「調圧水槽」。
ところどころ貯まって乾いていない水や、泥、そして壁や柱に水位がここまであったと思わせる汚れ模様が付いています。
これは「第一立坑」。
ロープが張られ、その先が立入禁止となっていますが、こういう一般公開日とは別に、雑誌企画等で取材される「首都圏外郭放水路」では、その「深さ」が話題になります。
このロープの先に行って、あの手すりの下がどんなに深いか、自分で見て確かめたい……
――が、それはムリな相談。立入禁止ですからね……。
さて、この日「8年ぶりに公開される」というポンプ室。
それに合わせ、そのポンプで水を吸う「羽根車(インペラ)」も公開になっていました。
この奥です。
調圧水槽はすっかり床が乾いていましたが、この羽根車周辺は見てのとおりまだびしょびしょ。
というか薄い池になっており、人が通って羽根車が見られるよう、橋が渡してありました。
水が滴る羽根車。
手前の人々の頭に比べれば、その大きさは歴然。
ここからぐいぐいと水を吸い、調圧水槽に貯まった水が排水されていく……
そしてこのポンプを動かす動力は、
ジェットエンジン!
飛行機を空を飛ばすほどの動力が、ここのポンプの動力に使われており、この羽根車だけでなくそのポンプ室も公開されていたわけですよ。
そのポンプ室を見るには、一旦この”地下神殿”――調圧水槽を出なくてはなりません。
再び100段ほどの階段を上がって18メートル上の地上へ出ます。
明日の筋肉痛が大変そうだ……。
ポンプ室は、実は最初に貼ったこの建物の真下にあります。
”地下神殿”ほどではないですが、ほぼ地下2階と言っていい地下1階へと降ります。階段で。
「世界最大級ガスタービンエンジンポンプ特別公開」
その全容とは……!!
正直なこと言って、SF的なビジュアルで言えば、”地下神殿”よりポンプ室のほうが燃える! と思ったわたくし。
この直下に、”地下神殿”で見上げた「羽根車(インペラ)」があるわけです。
下には下りられず、上から眺めるのみなのが残念ですが、その巨大なポンプが1号機から4号機まで並んでいる。
格子状の床のデザインなど、最新SFXのSF映画というよりは、アナクロなレトロフューチャーな佇まいがすごい……!
対比物としては螺旋階段でしょうかね。
この大きさのポンプが、
ジェットエンジンによって稼働し、
水を吸い上げる。
その時この部屋はどんな轟音が立つのでしょうか。わくわくします。
ところで、
「機械の周りについている、イカ釣り漁船のボンボリみたいな赤いもの、何ですか?」
係員に不意に質問している同行者の一人。
イカ釣り漁船って……確かに見えないこともないけれどもw
係員さんの説明によれば、それは、
万が一の時のための消火機構。
ジェットエンジンですものね。
そりゃそうですよね。
****************
と、貴重なポンプ室が見れましたし、あとは……
「彩龍の川まつり」でもレポートしましょうかね。
よさこい祭りやら、地元物産の出店やら、いろいろ美味しそうな匂いがしてましたしね!
それはまた次回にまわし、最後に……
外に展示されていた、これを紹介して締めましょう。
これ、この首都圏外郭放水路・調圧水槽を掘ったシールドそのもの。
日時計として龍Q館のすぐ近くに展示してありました。
この首都圏外郭放水路、着工は1992年。
2002年から一部稼働させつつも最終的に完成したのは2006年。
あの広さをシールド工法で掘り出したとなると、確かに完成に14年かかったというのも納得です……。
国土交通省江戸川河川事務所|首都圏外郭放水路
http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/gaikaku/index.html
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