- 2013年10月15日12:00
観光地のやっちまったスベリ芸……かと思いきや、リアルにおもしろくてビビる「おもしろカフェ スプーンアート」
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これが何だかわかりますか?
「エイリアン」?
そうです、エイリアンです。ですがこれ、何か銀色でスッカスカですよね。
実はこれ、「スプーン」で出来てます。
通称「スプーンアート」。スプーンやフォークで作った立体芸術作品。
これを見られるのは長野県安曇野市「穂高」駅前の喫茶店、その名も「おもしろカフェ スプーンアート」。

お店はこんな感じの佇まい。
穂高駅前から伸びる商店街にあります。

「2階もトイレもおもしろい!」
「おもしろカフェ」
「撮影OK」(※店内カフェ利用者に限る)
この感じ……
観光地のダダ滑り感。やっちまった感。
入らないわけにはいかない。


これが「スプーンアート」です。
店構えの「ヤバい」感はなんのその、意外にコンセプトがしっかりしてて出来の良い作品が並んでいます。

壁には数多くの写真が貼られており、どうやら芸能人の来店や、テレビ出演(紹介)数もかなりのものの様子。
とりあえず500円均一のドリンクでも頼んで、ちょっとゆっくりしますか。


と、メニューを見るとコレです。
感想は具体的に言いません。
ヤバい。
と、一緒に店に入った友人らと顔を見合わせていると、マスターがやって来ます。
だいたいこういう雰囲気の店の店長は押しが強くて愛想笑いに困るんだよなあ、とふと見ると、マスターは物静かで、むしろ無表情に近い顔で、
「いらっしゃい」と、控えめ。
おや? とその佇まいにやや面食らっていると、
「メニューどうぞ」と 傘 を取り出し、

\バサーッ/
手書きメニューの登場。
「ぶほっ」
くっそ……笑ってしまった…………!
オーダーを取るとマスターは、
「二階やトイレもおもしろいですから」
とボソッとつぶやいてカウンターの中に引っ込みます。

ちなみにテーブルはこんな感じになってます。
ゴチャッといろいろ置かれていて、遊べそうにもない卓球ネットが張られています。
卓球ラケットには「サァ〜」の文字。

天井を見ればいったい何を意味しているのか、それとも意味がないのか、いろんなものがぶら下がっています。
一階の客席上は吹き抜けになっており、マスターの言う面白い2階が少し見えています。
「一反もめん」がいるのわかりますか?w
2階には客席は無く、完全にアートギャラリーになっていました。
オーダーしたドリンクが届くあいだに、しばしの鑑賞するにはちょうどよい感じ。
2階のギャラリーの写真は割愛します。
ぜひご自分の目で。

あと、コチラがトイレの入り口。
「おばけやしき」になってます。
ここはトイレですから、そういう意味でも写真に撮るわけにはいかないんですが……
正直ここが一番おもしろい。
というか、マジでドッキリする。
これでもか、これでもかー! と仕込んであるびっくりドッキリアイテムは、怖いの苦手な人はここのトイレ使っちゃダメ!! と全力で止めたいほどにガチでチカラ入ってます。
ツレや他の席の客がトイレに入る様子を見ていましたが、
全員まずドアを開けてビクッと腰が引け、小さく「うわっ」と声を出しちゃう者も。
さて、そんなこんなでドリンクが届きました。

ホットコーヒー。食卓塩の瓶には「砂糖」が入ってます。

グレープジュース。
なんでステンの急須に湯呑みを差し込んでジュースを提供しようと思ったのか。

アップルジュース。
リンゴはもちろん造形なんですが、針金の上に刺さってるリンゴだけ、回ってます。
ぐるぐる回ってます。
マスター「飽きたらスイッチここにありますから」
と、淡々と言って、置いて帰って行きました。
ここでぐいぐい来てたら完全にスベってるレベルです。
このマスターの押しの弱さ、控えめさが、これらをギリギリおもしろいレベルに引き上げています。
そしてこのドリンク、
美味い。
観光地のコンセプトカフェはスベった上においしくない、というところが多く、なまあたたかい笑顔しか出ない場所が多いですが、ここ「おもしろカフェ スプーンアート」はおもしろいし、美味しい。
そういう意味では拍子抜けでしたが、ここで紹介したい愉快なスポットとしては完全にアリでした。
そうそう、店先にあった「エイリアン」ですが、ほんとにスプーンかどうか、ちょっとアップの写真を紹介しておきましょう。

もう、このエイリアンを作るために何本のスプーンを使ったんでしょうか。
気になります。
あ、くれぐれもこれらのアート作品、お店でオーダーしない限り「撮影禁止」ですから、店先でパシャッと撮って帰っちゃダメですよ?
中に入るとおもしろいですから、時間があるならぜひ店内に入ってくださいね。
おもしろカフェ スプーンアート
安曇野市穂高5968-3
http://www7.plala.or.jp/zoukei_matsubara/