- 2013年09月26日20:00
長野「大王わさび農場」に行って”わさび丼”食べてきた
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広がるワサビ農場を眺めながらワサビグルメを食べるレストラン。
それが「大王わさび農場」内にあるレストラン「レストラン大王」。
大王わさび農場は日本でも屈指の広大さを誇るわさび農場であり、同時に観光スポットになっています。
当然”わさび丼”を食べたいというのはドラマ『孤独のグルメ』の影響。
ですがゴローちゃんが食べたわさび丼ではなく、せっかくだからレジャーも含めてわさびを堪能しようぜ! ということでココ、長野県安曇野の「大王わさび農場」に来てみたというわけです。
東京からは高速バスで往復6,500円。
わさび丼を食べるためだけにはちょっと交通費がかかってしまいましたがw

「大王わさび農場」は観光スポットではありますが、入場料は無料。
単にそこまで訪れて、中に入って、わさび田を見学する分にはお金はかかりません。
園内には、
黒澤明監督作品『夢』のロケ地となった水車小屋などもありますし、ちょっとした散策コースとしては最適のスポット。

しかし今回は「レストラン大王」でいただいたわさびグルメを紹介したいと思います。
ちょっと店内が暗かったので、写真イマイチなものもありますが、その点ご勘弁を。

この日「大王わさび農場」へ訪れた旅の仲間は、自分を含めて総勢4名。
上記のとおり高速バスで来たので、当然のようにまずはビールで乾杯です。
ですがこのビール、なにやらおかしいと思いませんか?


これ、「わさびビール」です。
液体は緑色。泡には生わさびの繊維質が浮かんでいます。
ひとくち飲むとわさびの刺激がやんわりと伝わる、たしかにわさびの香りのするビールです。
しかし泡にわさびが浮いているということは、ビールジョッキに生わさびを入れてそこにビールを注ぐのでしょうか。それとも最初から緑色のビールなんでしょうか?
サーバーで注いでいる様子が見られなかったので、ちょっとその辺はわかりませんでした。

これは私が頼んだ「わさび蕎麦とわさび丼」のセット。
わさび丼はハーフサイズです。

蕎麦は当然わさびを練り込んだわさび色。

山菜もたっぷり入っており、ウマイです。
ただ、蕎麦の麺自体は、わさび色をしていても、その刺激はごくわずか。わさびの香りをほのかに感じる程度で、ここは生わさびを投入してさらにツン!とした刺激でいただくのもアリかもしれません。
でもその為には、わさび丼用のわさびを流用しなくてはならないという……。

そう、わさび蕎麦とわさび丼セットのわさびは、既におろしたわさびが小皿に盛られています。
ゴローちゃんみたいに本わさびをする楽しみは「レストラン大王」に無いのか!?
と問われれば、もちろんあります。

こちらがわさび丼のレギュラーサイズ。
レギュラーサイズのわさび丼には、自分ですりおろす生わさびが付いて来ます。

でもコレ、すりおろす方向間違ってるの、わかります?
生わさびは茎をむしり、茎のあったほうから擦る。
これが正しい生わさびの擦り方。
友人は間違えてやってしまったというわけですw

ま、そんな彼の失敗は置いておいて、さっそくいただきましょう!
こちらのわさび丼はゴローちゃんが食べていたわさび丼とひと味違います。
というのは、海苔と……緑色の茎っぽい細かい粒見えるでしょうか。

これは「大王わさび農場」オリジナルの漬物「ほろっこ漬」。
当店自慢のお漬物 わさびの茎と芋の甘酢漬『ほろっこ漬』を混ぜ合わせてあります。
ここでもまた疑問が。
「わさびの茎と芋の漬物……芋って何だ?」
お芋らしきものは見えません。
皆さんご存知でした? 私の無知をひけらかすことになるとちょっと恥ずかしいのですが、
生わさびのすりおろすゴツゴツした部分、
あれ「芋」って言うらしいですよ。
考えてみればわさびもジャガイモやサツマイモ同様、根の部分が膨らんでいて、そこを食べるわけです。
そりゃたしかに「芋」だ。

そんなわさびの茎と芋の漬物、すりおろし生わさび、海苔、おかか。そして醤油。
それらをさっくりと混ぜ合わせいただく「大王わさび農場」の本わさび丼。
う・ま・い・!
そりゃあ基本的にネコまんまですよ。
でもそこにほろっこ漬の酸味と、生わさびのツン!とし過ぎない、しかし確かにわさび味の刺激。
わさびが主役となり脇役となり、食欲を刺激します。
タダのチューブわさびだときっとこうは行かないのでしょう。
醤油、おかか、海苔、わさびなんて組み合わせ、上に刺身でも乗ってないと主役不在感ありますからね。
しかしそこは新鮮な生わさび。
味は濃い、刺激はある、しかし暴力的な刺激ではなく優しささえ感じるさわやかな風味。
漬物の食感も楽しい。
これは生わさびだからこそ、わさびが主役を張れるどんぶりです。
「大王わさび農場」へ来たら、ぜったい食べるべき!
ところで今回4人で来たので、いろんなメニューを担当して一度に多くのわさびグルメを食べることが出来ました。例えば、

わさびカレー。

わさびトコロテン。
わさびトコロテンは、トコロテン自体にもわさびが練り込んでありそうですが、酢醤油の味とトッピング生わさびの香りに負けて、トコロテン自体の個性があまり感じられませんでした。
もしかすると普通のトコロテン? いやいや、そんな……
と、皆で少しずつ味見したのですが、皆アタマの上に「?」が浮く状態。

カレーは普通のビーフカレーと合盛りのダブルカレー。
緑色のカレールゥが当然「わさびカレー」なのですが、ココナッツミルクで整えられたその味はタイカレーの「グリーンカレー」的な風味でした。
しかしわさびではなく唐辛子の辛さが妙に辛く、カレーでいう辛口よりもやや辛い。痛い、と言ってもいいその辛さは、興味本位で頼んだら意外に辛くて苦戦をする、そんな気がします。
そして「わさび」の風味も、無いかと問われれば、あります。
わさびの風味がわずかに舌に残り、それがまあ、わさびですから、なんか「和風」の後味なんですよ。
ココナッツミルクの甘さと唐辛子の辛さで「タイ・グリーンカレーだ!」と感じた直後に、「おや、和風……」という感想に変わる、不思議な味でした。

入場料を取られない代わりに、園内にはこうした飲食店のほか、お土産屋さんもあります。
生わさび、当然売ってます。
私も買って来ました。
この後、生わさびをすりおろして、ゴローちゃんが静岡で食べてた
おかか・わさび・醤油のみの「わさび丼」、自炊再現をしたいと思います!
大王わさび農場
http://www.daiowasabi.co.jp/
【猪原賽】