- 2013年09月30日12:00
「世界一辛い自家製一味」を作ってみた。

これは生のブート・ジョロキア。
先日友人に送っていただいたものです。今回はこれを使って、「世界一辛い自家製一味」を作ります。

まず、ジョロキアを切ります。
普通の唐辛子であれば、そのまま天日に干せば良いのですが、ジョロキアはハバネロと同様、身が厚いんです。
そのまま天日に干してもなかなか乾かず、場合によっては腐る。なんてこともあります。
それを避けるために最初から細かく切っておくのが良いでしょう。
もちろん、触れただけで肌が痛むくらいの劇物です。
指、わかりますか? ゴム手袋を手にハメて作業しています。


刻みました。2ミリ幅くらいですね。
あ、ゴム手袋だけでなく、本当はまな板もビニールやラップでコーティングするべきでした。

こんなふうに劇物が染み込んでしまいますから。
もう使い物にならんな、このまな板……。

ここから天日干しをするわけですが、ちょっとこの作業をしている時、天気が悪かったんですよね。
食品を乾かす裏ワザにこんなものもあるんですが……

レンチン。
ですが、これはオススメしません。なぜなら、
2分ほど加熱しレンジを開けると、
ブワッと部屋に拡散するカプサイシンの蒸気。
ブェッホ! ブォフォッ!
と咳き込んでしまいました。

いい感じにカラリとしたのですが、ダメです、ジョロキアのレンチン、危険です。
素直にザルや網に開け、天日干ししましょう。
直射日光に2日ほど当てればOK。
今回は天気が悪く直射日光をなかなか得られなかったので、3、4日昼間の時間帯に天日干ししていました。
これでそれなりに乾くのですが、身が厚いジョロキアから最後の一滴まで水分を出すために、もうひと手間かけます。

シリカゲル。食品用乾燥剤を買ってきて、タッパーに乾燥ジョロキアと共に入れます。
もちろんこの時点でも直接手で触ってはいけませんよ?
劇物ですから。

タッパーで密封し、シリカゲルと共に放置されたジョロキアは、

一週間後、カリンコリンに乾いてました。
何か色味が薄くなりましたね。写真撮った時間のせいでしょうか。
なんだか乾燥エビにも見えますね。
さて、ここまで乾けば、あとは前回プリッキーヌで一味を作った時と同様、

ミルミキサーの出番です。


ガイーンゴイーンと2、30秒回せば……

自家製激辛一味の完成!
カップの表面に付いた赤い粉末が、カリンコリンに乾いている証拠です。
てゆーかこの粉末、乾き過ぎて開けた途端に宙を舞います。
ええ、むせました。
劇物ですから。
生のジョロキアから作った自家製一味は、まごうことなき「世界一辛い一味」。
劇物ですから、取り扱いに注意しつつ……

冷奴にかけてみましょう。
この量、日和ってんなとかお思いですか?
だって劇物ですよ? そんな初っ端からフルスロットル行けるわけないじゃないですか。
お試しです、お試し。
どれほど「自家製ジョロキア一味」が辛いか、ちょこーっと試してみただけです。

いただきます!
【結論】
ほんのチョロッとかけただけで、
冷奴が、
完全に麻婆豆腐。
いや、もちろん麻婆豆腐味になるわけじゃないんですけど、
食べ終わると、たったこれだけで、麻婆豆腐の素でいう辛口一食食べたくらいの刺激が口に残っています。
これは危険だ。
劇物ですからね。
てゆーか激辛好きな人って、手で触ると危険なのでゴム手袋で扱うような劇物を、口に入れるっていうのはどういう神経してるんですかね。
さて、このジョロキア一味を使って、
今度は激辛ラー油でも作ってみますか。
【猪原 賽】