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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 12:00

中野ブロードウェイ地下にあるブロードウェイ民の心の食卓「中華 大門」

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コッテリ、とんこつ、魚介つけめん、そして二郎系とラーメンジャンルは山ほどあるものの、やはり急に落ち着いて昔ながらの醤油ラーメンが食べたくなることありますよね。

そんな時筆者が向かうのは、中野ブロードウェイ地下一階『大門』。

中野で1番の観光スポットとして有名な中野ブロードウェイですが、近隣住人でもなければ、地下一階になかなか用事は無いもの。フロアの半分は「プチパリ」という雑貨や衣料フロアなんですが、もう半分は八百屋に魚屋肉屋スーパーと生鮮食品を扱うエリア。
またその裏通りが妙に薄暗く……
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こんな様子ですよ。大丈夫なんでしょうか。
ですがここには、長年ブロードウェイ内で働く人達の食卓があります。

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それがここ、「中華 大門」。
静かで薄暗い地下の廊下に、急にカウンターのみの中華料理屋が現れます。
扉も壁もありません。申し訳程度にのれんがかかっている程度で、かなりオープンな店構え。
この手の中華料理屋としては珍しく昼から夜の通し営業で、15時に来てもこのようにぽつぽつとお客がいます。
(ただし閉店は19時と早いです。)

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メニューは豊富で、中華定食だけでなく、カツ丼・親子丼・カレーライスという文字も見えますね。
ブロードウェイにある某店の休憩室がこの地下フロアにあり、こちらで注文したラーメンや定食をトレーで持ち込んで行く姿も時々見かけます。
(セルフ出前ですねw)

ブロードウェイの中の店舗で働く人達こそ世間の昼休み時間に働いているわけで、そういった意味でも昼休みを過ぎ、アイドルタイムとなった店員さん達がここに遅めの昼ごはんを食べに来るのかもしれません。

さて、そして冒頭に書いたとおり、こちらのラーメンは昔ながらの東京醤油ラーメン。

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ラーメン+半チャーハン」セットを頼んでみました。
これで700円。
ラーメン単品だと400円です。安いですね。

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ラーメンはこのとおり、トッピングもオーソドックスな東京醤油。
なるとがいい存在感出してます。チャーシューは小さいです。

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麺は中太ちぢれ麺。小麦とかんすいの何の変哲もない味がします。これです。このラーメンが無性に食べたくなるんです。

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こちらは半チャーハン。
半サイズとはいえ、軽く茶碗一杯くらいのボリュームあります。

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具は玉子、玉ねぎ、チャーシューに、ピーマンで彩りを。
野菜と肉はどれもざく切りで、見た目も食べてもかなり具の存在感があります。
飯粒もほどよい油でコーティングされていてパラパラとしてます。
味は「すごく良い意味で」普通です。

さて、こんなチャーハンをぽろぽろといただきながら、

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自家製っぽいコナ入りラー油をラーメンに浮かべ……

「ああ、普通だ」


と食べる普通のラーメン・チャーハンセットの安心する味よ。

ラーメンブームでいろんなジャンルのラーメンが生まれ、話題になる一方、この手のラーメンが食べられる店は減って来てますよね……。
ここはブロードウェイオープン当初からあるんじゃないかと思うほどに年季の入ったレトロな店構え。
昔から変わっていないんだろうなというラーメンの味。
厨房で料理するオヤッさんも、接客する奥さんもそろそろリタイヤを考えてもおかしくない年齢に見えます。

ラーメンとチャーハンにがっついていたら、ちょうど保険の外交員とおぼしき人がやって来て、お店の奥さんと契約についてちょこっと立ち話的に話している様子が見えました。
外交員はカウンター裏のオヤッさんに「健康に気をつけてね」と声をかけてすぐ帰って行ったんですが……

ほんとにそう思います。
中野では昔ながらのスタイルのつけ麺を出す老舗「つけそば栄楽」が昨年末、店主のご病気により閉店してます。
オヤッさんが「もう出来ない」と引退したら、この店は無くなってしまうんだろう。
本当にいつまでも健康に、この味を提供し続けて欲しいなと。


中華・大門
中野ブロードウェイ地下1階


【猪原 賽】