- 2013年08月26日22:00
納得の一点突破美術館「盆栽美術館」でまったり盆栽眺めてきた
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おお、これは見事な……
盆栽。
世界に誇る日本の"BONSAI"。手間ヒマかかる気の長い趣味ではありますが、盆栽を趣味にする層は日本はおろか世界にも確実に広まっている中、やはり「盆栽美術館」なんて美術館があるのは日本だけでしょう。
……え、盆栽美術館!?
そうです、「盆栽美術館」なんてオンリーワンな美術館があるんですよ。
場所は埼玉県さいたま市。
さいたま市に組み込まれた旧・大宮市、現・大宮区には、その名も「盆栽町」という地名がありまして。
ここは戦前より盆栽趣味人のメッカとなっているんです。ご存知でした?
この界隈をちょっと散歩すれば……
このように、盆栽町に存在する盆栽園(盆栽特化された植木屋)の案内図があるほど。
とりあえず、美術館の中に入ってみましょう。
ロビーです。
現在は元巨人軍選手の通称”赤い手袋” 柴田勲さんの作品を含めた特別展「涼風逸品~盛夏の盆栽・水石展」を開催しています。
(ちなみに写真に写っている方は、さいたま市在住の盆栽職人・山田登美男さん。)
もちろん、館内に展示されているのは、盆栽のみです。
館内と屋外にわかれた盆栽展示は、ほぼ撮影禁止ですが、屋外の一部は撮影可能となっています。
この区画は「本日の一枚」コーナーで、写真撮影が可能。
展示されている盆栽が早い頻度で入れ替わるんでしょうか。
この垣根の向こうに……
すごいキレイな庭園があるんですよ!
屋外展示の盆栽が並べられてて、盆栽にさほど興味がなくても、ゆっくり眺めていたいな……と用意されているベンチに座ってホッとひといき入れちゃうような。
残念ながら撮影禁止ですので、お見せ出来ないかなあ……と調べてみたら、さいたま市のホームページに紹介されていました。
(さいたま市ホームページより)
どうですか? 盆栽美術館オープン直後の写真のため、この写真にはまだ作りたてといった雰囲気がありますが、現在はこれに土や緑がなれ、造成物も使い込まれた味が出ていました。
まさに時間と人間が創りだした芸術「盆栽(BONSAI)」を体現する庭となっています。
さて、しかし何でまた、さいたま市大宮区が、町名に「盆栽」の字を付けるほど、盆栽家達のメッカになっているかと言うと……
それは美術館の屋内展示パネルでも学ぶことが出来るのですが、かいつまんでここに書きますと、
もとはと言えば江戸時代、駒込の辺りに植木屋が集まっており、江戸町内で盆栽が流行した際、盆栽のみを取り扱う「盆栽園」が発展した。
関東大震災で被災した多くの「盆栽園」が、震災後まとまって旧・大宮市の農林地帯に引っ越してきた。
という経緯があるようです。
盆栽に興味がなくても、ちょっと盆栽やってみようかな? なんて気になっちゃう、ほんとに見事な作品が数多く並んでましてね……。
撮影禁止だった「青龍」という盆栽が屋外展示されているんですが、
その姿を描いた手ぬぐいがお土産品のひとつとして売られていたので、つい買ってしまいましたね。
なかなかに興味深い、オススメの美術館です。
さいたま市大宮盆栽美術館
埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3
http://www.bonsai-art-museum.jp/
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