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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 22:00

日本一最低な邦題とブーイングが鳴り止まない映画「バス男」、ついに原題どおりのタイトルでDVD・ブルーレイ再発売!その原題は…「ナポレオン・ダイナマイト」!

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(画像はAmazonから拝借)

バス男」という映画をご存知でしょうか。
この映画、日本では劇場未公開。ですが本国アメリカでは「面白い!」と口コミが広がって、小規模上映だったものがいつの間にか全国公開に拡大していたヒット作。
それがDVD化され日本でも発売になったおり、原題とは程遠い、当時ヒットしていた「電車男」ムーブメントに乗っかって、こんなフザケたタイトル(とパッケージ)になってしまったのです。

この映画がアメリカでヒットし、日本で観られることを待望していたファンは、この邦題に大変失望、この映画を語る時は「バス男」ではなく、原題で呼ぶ者も多かったと聞きます。
それが全米公開から約10年。
日本版発売元・20世紀FOXホームエンターテイメントが公式に「フザケた邦題付けてごめんなさい」と謝罪し、原題どおりの新しい邦題とパッケージに修正したリニューアル版を発売するとアナウンスしました。

さて、で、この映画の原題ですが……

ナポレオン・ダイナマイト [Blu-ray]

ナポレオン・ダイナマイト

この映画のあらすじは、学校でも底辺のダサさを誇る、このパッケージ真ん中のナポレオン・ダイナマイト君が、そんなスクールカーストの壁などものともせずに大活躍!
……などせずに、彼自身の価値観で、前向きに、愉快なんだか退屈なんだかわからないマイペースなスクールライフを送る、そんな淡々とした内容。

ただ、周囲を固める脇役が妙にキャラが濃く、
彼らとナポレオン・ダイナマイトの日常は、やはり濃く、
ナポレオン・ダイナマイト自身の妙な自信と控えめな前向きさで、周囲を変えて行く。

単純にキャラのなんでもない日常を描く「ゆる系」以上、しかしドラマが大きく動く「大物語」未満――といった絶妙なオフビートで、
「生徒会長に立候補した友人を応援する」というクライマックスとも言えないクライマックスに向かってじみじみと登っていく空気感が、たまらなく心地いいんですよ。

シャツインしちゃう系のカッコ良くない主人公、ナポレオン・ダイナマイト。

映画の原題は、そういう彼の名前負けした本名そのものであり、そこがギャップを生んで(アメリカの)映画ファンの心を掴んだ、という部分が大いにありそう。

なのに、邦題が「バス男」とはどういうことか。

なぜ2ch風のAAがパッケージにあしらわれた?

バスに乗るシーンなんて、ナポレオン・ダイナマイトが登場した時の通学1回くらいで、以後まったくバス関係なし。そこから発展する恋もなし。
そんなわけで、この映画が日本で観られることを待望していたファンの失意も、当然のことと言えましょう。

で、8月2日。突然、20世紀FOXホームエンターテイメントが、公式にソフトの改題・再発売を告知。
フザケたタイトル付けてごめんなさいと謝罪したのは、公式Twitterアカウントでした。



このつぶやきはまたたく間にリツイートされ、お気に入りされ、映画ニュースサイトで話題になるだけでなく、朝日新聞などの一般紙のウェブサイトにすら記事として報じられる始末

ええ、普通の映画好きな筆者としても、原題にこだわるあまり、意味がわからん英語をカタカナにしただけの邦題付けられても……なんてことあるんですが、こればっかりは「バス男」と付けるべきではなかった。
邦題がフザけ過ぎてて、映画は好きだけど、DVDパッケージは嫌い。そんな理由で「バス男」を買えないでいた者も多くいるはず。
というか、私自身がその一人です。

好きな映画なのに、邦題のせいで恥ずかしくてソフトを買えずにいた多くの方に、今回のリニューアルパッケージ版「ナポレオン・ダイナマイト」……

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発売日は10月とちょっと先になりますが、私も予約します!