- 2013年07月27日12:06
歴史・由来・発祥、全て謎!「シベリヤ」とはなんぞや
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語源、由来、そして元祖すらもわからない菓子、「シベリヤ」。
話題のジブリ最新作「風立ちぬ」でも小道具として登場してるらしいですね。
皆さんご存知でしたか?
ヤマザキパンでも商品としてロングセラーになっているので「皆さんご存知」と思っていたのですが、わりと知らない方もいらっしゃるようなので、紹介してみようかと。
端的に言うとその正体は「カステラの羊羹サンド」なんですが……

ちなみにコレは、パン屋さんで買いました。
オシャレな”ベーカリー”というよりは、昔ながらの”町のパン屋さん”に置いてあることが多いです。
というのも、冒頭のとおり由来がわからないほど歴史があるんですよ、シベリヤ。
ちょっとWikipediaから引用してみましょう。
で、一応今考えられている由来は、
冷蔵庫の普及していない時代、ひんやりとした食感と涼しげな名前が好まれ、昭和初期には「子供達が食べたいお菓子No.1」であったと伝えられているが、発祥地から考案者、名称由来、食品分類に至るまで未だ正式な解明がなされていない謎の菓子である。
ただ、かなり古い歴史があるようで、1916年創業の横浜のコティベーカリーによれば、誕生は明治後半から大正初期頃で、当時はどこのパン屋でも製造していたとの記録がある。
シベリアを考案した人物は不明であり、関東以外の地方や外国にも同種の菓子の存在は認められない。もちろん、東アジアで多用される小豆の餡子を使っているため、ロシアのシベリア地方が発祥ではないことは明らかである。
(強調部分・筆者)
・羊羹をシベリアの永久凍土に見立てた
・カステラの部分を氷原に、羊羹の部分をシベリア鉄道の線路に見立てた
・シベリア出兵にちなんだ
と諸説あるようですが、コレといった結論は出ていないよう。
また、筆者には馴染みがあるものの、まったく知らない人もいるというのも、これが理由だと思われます。
首都圏を中心とした東日本と中部地方では広まっているが、逆に近畿地方を中心とした西日本ではあまりなじみがない。
「西日本ではなじみがない。」ふむ、これか。
ただ、腑に落ちないこともあるんですよ。
愛媛出身の友人が、
「これはタルトだ!」
と言うんです。


――いちごタルト? 紅いもタルト?
友人「ちげーよ!!!」
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友人「コレだよコレ!!!」
タルトとは、愛媛銘菓「タルト」のこと。
確かにコレ、小豆あんをカステラで挟んだもの、なんですよね。
実は同様にWikipediaのシベリアの項目では、
という由来も説明されています。
一説には、愛媛県松山市のタルトを庶民化させたもの、ともいわれている。
愛媛の「タルト」、カステラが使用されていますが、その歴史は江戸時代にもさかのぼり、
1600年代に松山藩主・松平定行が長崎探題職を務めていた頃、ポルトガル人から振舞われた菓子がいたく気に入り、松山に帰った彼が現在の「小豆あんをカステラで巻く」形に改良したと伝えられています。
愛媛という四国の端のものとはいえ、西日本の銘菓であるタルト。
それを庶民化させたものがシベリアである……という説があるなら、「西日本ではなじみがない」というのが、どうにもわからんのです。
そうそう、ヤマザキが一応全国展開しているヤマザキ製「シベリヤ」ですが、

(コレです。見たことあるでしょ?)
やや餡がやわらかくて、筆者的にはイマイチです。

町のパン屋さんで買う手作り感あふれるシベリアのほうが、経験的に餡……というか羊羹がしっかりミッシリしていて、好きなんです。
個性あふれるスイーツ・パンがコンビニでも買える時代ですが、たまにはこんな歴史ある、謎のお菓子をお茶の共にしてみてはいかがでしょうか。
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