- 2013年07月26日22:00
見た目も看板もフツーの居酒屋、しかし中は完全に異国…!謎のペルシャ料理店「おつかれさん」に潜入!
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なんの変哲もないフツーの町の居酒屋さん。そんな佇まいのこちらその名も「おつかれさん」。
実はここ、イラン人マスターの立つペルシャ料理屋って言ったら驚きます?
わたしは驚きました。正直、
なにここ?
と思いましたね。謎すぎるんですよ、この店先に出ている看板が。
その看板に近づいて見てみると……
「焼酎・日本酒・サワー・ウーロンハイ」
「飲み放題!」
の文字の下に
「ペルシャ料理コース」
って、おかしいだろ完全に。
もう気になって仕方なくて、さすがにコースとはいかないけれども、その場に一緒にいた友人と二人で、1、2品頼んでお酒一杯でも飲んでみようかなって、中に入ってみたんですよ。
完全にペルシャでしたね。
マスターはイラン人。
店内はペルシャ絨毯やイラン風の小物が置いてあり、店の外観からは想像つかない空間でした。
しかしたった一人で厨房に立つマスターは、完全にこなれた堪能な日本語で接客してくれます。
この日頼んだのは、マヒチェ(羊肉のトマト煮込み)と、オリビエサラダ(ロシア風サラダ)。
オリビエサラダとは発祥はロシアですが、スペイン・トルコ・東ヨーロッパ・中央アメリカと広い範囲で食べられているロシア風サラダらしいです。
マヒチェなんかはもう羊のどの部位だかまるわかりな骨が残るほど、ホロリと肉が骨から剥がれる柔らかさ。
どちらも絶品。
お酒は、他の居酒屋ではなかなか見られないハーブサワーと生バナナサワーを頼んでみました。
ハーブが一枚入ったハーブサワーはミント的な清涼感のあるサワーでしたし、
その場でジューサーにかけたバナナのサワーは濃厚。
もう一品頼もうか……とメニューを見たら、右側4行目見てくださいよ、
イカの一夜干しってなんだよ。
イラン人マスターの作るイカの一夜干しが気になって、つい注文しようとしたら、
マスターはひょうひょうと、
「そんなもん頼まんでも、せっかくだからペルシャ料理頼みなよ」
と軽く販売拒否にあいました(笑)。
それにしても、なんで「おつかれさん」って店の名前なんでしょうか。
本場イラン人マスターのふるまうおいしいペルシャ料理出す店なんだから、それらしい名前でもいいんじゃ? って思いますよね。
マスターに聞いてみると……
結論から言うと、マスターがこの店を借りる前、マスターはこの物件の前の飲食店の常連だったそうで。
そこのおかみさんが「おつかれさん」と声をかけてくれるその言葉が好きだったから、それを名前にしようと。
これだけ聞くといい話なんですが、
この結論を言う前に、マスターはこう語りました。
「よく聞かれるんだけどね、俺の店なんだから俺が決めた何だっていいじゃねーか」
「だからね、面倒な時はテキトーに答える」
そして聞かせてくれた前の店のおかみさんの話は、たぶん本当です。
その後もマスターのボヤキ、愚痴、毒舌がボロボロこぼれて、
しかしどこか本気で言ってなさそうなひょうひょうとした雰囲気。
日本在住も長く、日本語も堪能。
目の前にいるマスターは100%イラン人顔で、こぼれる言葉は「イラン人あるある」と「外国人に接する日本人あるある」ネタ。
やばい。面白い。
これは仲間を集めてコース料理を堪能しなければ!
と私は決意し……
――後日。
集まったメンバーは男ばかり7名。
店のもっとも奥にグループ用の座敷がひとつあり、そこを独占。
じゅうたん、クッション、
そして目の前にテレビ。
やべ、ここ、
「帰りたくないー」ってゴロゴロ寝だしちゃうフラグだ。
そしてさっそく料理が出てきます。
お通しというんでしょうか、前菜でしょうか。ニンニクとオリーブと枝豆。
そしてメニューで言うとたぶん「鶏のハート」。ハツです。
ニンニクは酢漬けで、皮ありと皮なしの二種。味付けも違って、絵面的には、
「え? ペルシャ料理?」という印象ですが、ハツも含めて、
あ、これ、日本の味じゃないな、とわかる個性的な味です。
枝豆は普通です。
これらをつまみながら、お酒を飲んで続々出て来るはずの料理を待ちます。
飲み物は先日と同じ、生バナナサワーとハーブサワー。
あれ? 先日のハーブサワーに入ってたハーブの葉がない。
これ間違ってチューハイでも来ちゃったかな……とマスターに聞いてみると、
「あ、前入ってた? あれ飾り。意味ないよ。今日は適当なのが無かったから」
えwwwwwwwwwwwwww
となりつつも、その後イラン直輸入っぽい異国情緒あるパッケージの「ハーブエキス」を持って来てくれて、匂いも嗅がせてくれ、
「これが濃縮ハーブエキスで、ハーブサワーはこれ使ってんの」
と説明フォローしてくれます。
やっぱり面白いぞ、ここ。
さて、どんどん料理を見てもらいましょう。
これも鶏肉だったかな。あとオリビエサラダです。
両方とも薄手のナンが共に出てきて、各自ナンをちぎって巻いて食べます。
茄子。これもペルシャ風スパイスがふんだんで、独特の味わい。手間がかかってそうですね。
クビデ。羊肉と焼きトマト。
写真だけ追うと少ないように思いますが、ここまで食べて、かなりおなかいっぱいになっています。
(記憶ではあともう一品くらいあったような気もします。)
写真はあと一品、シメのゴハンだけです。
チェロウモルグ。
メニュー上はチェロウモルグは鶏骨付きトマト煮込みなんですが、なんかザクロの実と酸味のあるソースのかかったインディカ米のシメ料理。
まあ、本来のチェロウモルグは、ライスの下に隠れているわけですが!
まるごと鶏モモ一本ですよ!
先日のマヒチェ同様、骨から身がするりとはがれる柔らかさに煮込まれたモモ肉と、パラリとしたライスをいっしょに食べると、これすげーうまい!
「これちょっとかけると味が変わっておいしいよ」とマスターがライムジュースを出して来て、
たしかにちょっとかけると爽やかさが足されて、また別物の料理になったよう。
そして驚くべきことに、これ、
1人1皿。
何人かで取り分けて食べるのではなく、まるごともも肉一本の入ったメシが、ひとり1皿。
ここに来るまでだいぶおなかいっぱいになっている我々は、
食い切れねーよ!!
と半ば泣きそう。
でも、うまい。
そのボリュームに苦しみつつも、食べるのをやめられないほどウマイなんて……
なんだこの店。
もっとゆっくりしたいよ……
じゅうたん座敷でテレビ見ながら、ちょっと消化が進むまでゴロゴロしたいよ……
というわけで、水タバコ、いただきました。
食い過ぎて動けない我々は、もくもくと水タバコ回し吸いして、ダラッとした時間を過ごして……
お会計。
3,000円のコースを頼んでいたんですが、お会計は4,000円ちょい。
超満足。超満腹。これなら4,000円、全然安い。
店を出た我々は目を見合わせて、
「『おつかれさん』…」
うまいものしこたま食って、本当にそう思いましたとさ。
グループで座敷はかなり居心地はいいですが、なにぶん奥まっているので、
マスターの愉快でひょうひょうとしたトークを聞きたいのであれば、カウンター席をオススメします。
メニュー表は記事の最後に貼っておきますね。
おつかれさん
東京都中野区松が丘1丁目2-20
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【おつかれさんメニュー】