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あなたの暮らしのためになる(?)漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ

  • 22:00

「映画史上最も有名な6分間」を無料で!歴史的ソ連映画「戦艦ポチョムキン」を日本語字幕付きで!

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Bronenosets
Wikipediaより)

先日TPP交渉の過程で著作権保護を50年から70年に延長するというニュースや、
それを誤報とするニュースが錯綜しましたが、現状の著作権保護期間から過ぎた映画や書物は、パブリックドメインとして、無料で公開されています。

青空文庫などがそれの代表ですが、こんなのもあるんですよ。
戦艦ポチョムキン」。1925年に製作・公開されたソ連のサイレント映画で、映画史的にも重要とされている映画のひとつです。


1905年のポチョムキンの反乱を元に製作されたこの映画。
カットとカットをつなげて、無関係の2つのカットを並べることで、第3の意味を見出すという「モンタージュ法」。
(広義にはワンショット映像以外の映画はすべて「モンタージュ法」を使っていると言える。)
それを確立した監督こそ、この映画の監督・エイゼンシュテインだと言われており、そういった意味で映画史に名を残す名作とされています。

またそのような背景があることから、この映画の名シーン、いわゆる「映画史上最も有名な6分間」と呼ばれるクライマックスは、様々な映画にオマージュされているんですよ。

そのシーンがこちら。

30
階段を駆け下りる群衆。

21
赤ん坊の乗った乳母車が母親の手を離れてしまい……

05
ひとりでに乳母車が階段を降りて行ってしまう。

「オデッサの階段」と俗に言われるこのシーン、
あれ? どこかで見たような……という方も多いはず。

アンタッチャブル [DVD]
そうです。ブライアン・デ・パルマ監督、出演 ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、ロバート・デ・ニーロといったそうそうたるメンバーが結集したギャング映画「アンタッチャブル」で、特に印象的なシーンとして、銃撃戦が起きた駅の階段で、乳母車が落ちていくシーンがあったはず。

このシーンが実は「オデッサの階段」をオマージュ・引用したシーンなんです。
他にもこの階段シーンがオマージュされている映画は多いのですが、
そんな数多くの映画監督に尊敬され、模倣されている名作を、無料で見られる。
これはありがたい話。

さて、実際の映画はコチラ。
白黒のサイレント映画ですが、きちんと日本語字幕付きですので、ゆっくりご鑑賞ください。


[日本語字幕]『戦艦ポチョムキン』(1925) "Battleship Potemkin”

戦艦ポチョムキン 復元(2005年ベルリン国際映画祭上映)・マイゼル版 クリティカル・エディション [DVD]戦艦ポチョムキン 復元(2005年ベルリン国際映画祭上映)・マイゼル版 クリティカル・エディション [DVD]
アレクサンドル・P・アントノフ,ウラジミール・G・バルスキー,セルゲイ・M・エイゼンシュテイン

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