- 2013年07月04日23:00
新橋旧停車場で開催されている「情景作家―昭和のミニチュア」展を見に行ったら、伝説のアマチュア作家 完全自作のジオラマに鳥肌立った
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新橋にある「旧新橋停車場」にて、現在「情景作家――昭和のミニチュア」展が開催されています。
TVチャンピオンでその名を轟かせたプロモデラー・山田卓司さんの作品を始め、精巧で見応えのあるミニチュア・鉄道模型が展示されており、入場無料で鑑賞出来ます。
開催は7月21日まで。
そもそもこの展覧会が開催されているここ「旧新橋停車場」は、いわば日本の鉄道の発祥の地で、その歴史ある明治期当時の様子が再現された場所。
建物自体は当時のデザインを模して再現されたものですが、
ところどころに当時のものそのままの遺構が展示されています。
建物の中の常設展示では、旧新橋停車場・当時の建物基礎なんかも見られたりするんですが、建物の中(展示物)は撮影禁止となっていますので、ぜひ足を運んでみて欲しいですね。
展示室の二階では、冒頭の特別展「情景作家――昭和のミニチュア」展が開催されているわけですが、こちらも撮影は禁止。
なので写真で紹介出来ないのですが、ちょこっとパンフレットから。
特に紹介したいのは、
坂本衛氏の作品。
この方は、同時に展示されている他の作家さんとは違い、完全なアマチュア模型作家。
(※元国鉄社員で、現在は鉄道関係ライターとして活躍中。)
TVチャンピオンで名を高めた山田卓司さんや、
NHK教育テレビで鉄道模型番組の講師を務めた諸星昭弘さんや、
ドールハウス作家の戸塚恵子さんらと肩を並べて作品を展示している坂本さんは、
趣味の範囲でのみ鉄道模型を作り続けて65年。
しかもキットやプラモデル、Nゲージを利用するのではなく、
アイスの棒や割り箸の袋など身の回りの材料を1から加工して、
精巧な模型を作る完全手作りの自作派。
作品ひとつ作るのに数年単位で時間をかけ、
完成した模型はそんな材料を使っているとは思えない見事なもの。
そして今回ここに展示されている作品「摂津鉄道」は、坂本衛氏が1964年に発表したもので、この作品ひとつで坂本さんは鉄道模型界の伝説・カリスマとなったそうです。
1964年の作品……実に50年前、半世紀前の作品なんですよ!
それがそのまま、キレイに残っていて、
ここで生で、舐めるように見られるというのは貴重な体験!
坂本さんが作成する模型の設計図や、電車が一両出来るまでの途中経過の模型そのもの、車内の椅子や車輪といったパーツの予備などもそのまま展示されていて、見てみてまったく飽きません。
もちろん他の著名プロ作家の作品も素晴らしいのですが、
アマチュアとして65年以上ものキャリアを持つ坂本さんの自作模型は、一見の価値あり。
入場無料ですので、ぜひ新橋(汐留)「新橋旧停車場」へぜひ足を運んでみてください。
7月21日まですよ!
東日本鉄道文化財団 新橋旧停車場
東京都港区東新橋1丁目5-3
http://www.ejrcf.or.jp/shinbashi/
あ、展示品の中には「ジオコレ」もありまして、
自作なんか出来ないよ! って方に気軽にジオラマを楽しんでもらえるキッカケも提案されています。
ジオコレ 建物コレクション 情景小物 コンビナートセットなんて、ちょっとこれ、
こんなものまであるの!? という豊富なアイテムの数々。
私もちょっと欲しくなっちゃったんですが……
こりゃ広い趣味専用の部屋ないとムリだよな……