- 2013年06月29日12:00
無人の浜、海――突然”呼ばれた”気がしたので、沖縄の最も聖なる地「久高島」に行って来た【後編・島の写真】
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本当に何もありません。
照りつける太陽。
緑の中にまっすぐ突き進む一本道。
前編で案内した久高島までの行き方。
【後編】ではそこから自転車(レンタサイクル)でまわった久高島の様子を、写真で紹介したいと思います。
◎住宅部











住宅部は、商店や民宿、カフェすらもある地域ですが、見てのとおり古い、イメージ通りの沖縄の田舎の町並みでした。
ともすれば日本じゃないんじゃないか、とも感じましたが、沖縄の歴史を考えてみれば、それも当然かもしれません。
ですが、確かに人の営みはあり、学校があり、車やバイクがあり、幼稚園(保育園)までありましたね。
”神の島”と呼ばれるここ久高島にも家庭があり、子どもが生活し、成長する場所なんだという事実を知り、この島で暮らすということは一体どのような様子なんだろうと考えてもまるで想像がつかず、戸惑ったのも事実です。
ちなみに携帯は使えます。3G圏内でした。
◎島中部


「うっちぐゎー広場」
「久高島宿泊交流館」(後述)の隣にあるグラウンドです。
2000年代に整備された場所らしく、新しいキレイな広場です。
ここでも既にひと気は無いのですが、ここから更に北東に向かうと、より人と出会う機会が減ります。



電線一本だけが伸びる、一本道。

横に逸れる道は舗装されていません。

電線の送電先は、おそらくここ。
牛舎です。
ここから先にも道は続きますが、電線はここ以降、ありません。
当然灯りは無く、夜はどんな様子になるのでしょうか。

「ロマンスロード」。
牛舎からここまでの間に、実は「クボー御嶽」というこの島で最も聖地とされる場所があるのですが、男子禁制ということで、私は素通りして来ました。
かつてはそこに岡本太郎氏が男子禁制の禁を破って、強行に入り込んだこともあるらしいです。
恐ろしくて私にはそこまでする勇気(?)はありません。
◎島北東部


まだここから先北東へ向かえますが、私はここで引き返します。
誰もいない無人の浜「ウパーマ」はここから迂回し、少し戻った場所にあります。
この辺は既に携帯は圏外になっています。(SoftBank)

ウパーマは、この細道を入って行きます。
人がやっと通れるくらいの、獣道のような道ですので、ここに自転車を置いて、この先に向かいます。
すると……

ここがウパーマです。










見事なまでに誰もいない、無人の浜。青い海。高い空。
天気が良くて良かった。
聞こえるのは波の音だけ。
私はこの海を、浜を見に来たのです。
来るように、何か啓示を感じたのです。
しばらくボンヤリとここで海を眺めていると、悩みがスッと消えていくよう。
そう、わたくし、ちょっと仕事やプライベートで問題が一気に立ち上がって、今年は厄年だったかなというくらいのストレスがMAX状態だったんです。
だから、ここにいる。
そして東京に帰るのだと思いましたね。
チカラをもらったとか、癒されたというより、「現実に目をそむけず、またがんばってらっしゃいよ」と言われた気がするんです。
しばしここでボンヤリと過ごし、
「さて」と、再び自転車のところまで戻って、港のほうに戻るとしますか。


おそらくここが唯一、島で自転車移動していて、太陽の日差しから身を守ってくれる場所です。

ガジュマルの密生地。
ベンチもあって、ひと休み出来るようになっていましたが、基本的にこの辺りは島の住人の畑地帯でした。

イシキ浜。
ここは素通り。
ここも聖地のひとつで、浜ですが遊泳禁止だそうです。
◎再び島中部

「久高島宿泊交流館」です。
島の数少ない宿泊施設のひとつなのですが、この交流館の中に、久高島の資料館があることを、東京に戻ってから知りました。
しまった、見たかった……。
◎再び、住宅部


喫茶店や民宿。
他にも数店商店があるはずなのですが、自転車で通っているとなかなかわからない場所にあったりするらしいです。
さて、ここまで約2時間のサイクリング。
ロマンスロードや海水浴場など、まだまだ見尽くしてはいませんが、この辺で島を離れたいと思います。

再び徳仁港から、高速船に乗って、沖縄本島に帰ります。
また都会の生活に疲れ、”呼ばれる”ことがあったら、今度はぜひ泊まりで、島の1日を過ごしてみたいですね。
なお、久高島では現在でも祭礼が行われ、時期によっては北部への立ち入りが禁止になったり、クボー御嶽を始め、立入禁止の場所が数多くあります。
パワースポットというよりは、スピリチュアルに何かを感じる場所で、
島に”呼ばれた”はずの私も、たった3時間ほどの滞在中、正直「あ、なんかヤバいかも」と鳥肌の立つ瞬間が2回ほどありました。
島独自のルールもありますので、本当に気軽な、単純な観光目的で来ることはオススメしません。
沖縄自体には、二泊三日で行って来ました。
今後【2013夏沖縄】シリーズとして、他の観光地やグルメを紹介したいと思います。
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